銀河太平記・282『青銅の騎士の秘密』
銀河太平記・282『青銅の騎士の秘密』メグミウィ~~~~~~ンマブチモーターを電池一本で動かしたようなな音をさせて筋斗雲が離陸していく……高度50ぐらいになるとお尻を振って電池三本分くらいに出力を上げ、そのまま孫大人ひとりを載せて東の空に飛んでいく。地上ではテムジンとマヌエリトがアルコールの抜けきれない顔で、女子用ゲルの前では、わたしと東鈴が腕を組んで見送っている。テル博士は昨日の興奮が醒め切らずに、まだゲルの寝床の中だ。「慌ただしいオッサンだなあ……」「筋斗雲は折り返しで戻すって言うんだから、帰りはゆったりできるわよ」じつは、夕べ遅くに、こっそりと東鈴がゲルの外に出て行った。オヤ……誰かと話している。つい聞き耳を立てていると、話し相手は孫大人。ほんの五六分だったし、最後は東鈴も大人も笑っていたし、それっ...銀河太平記・282『青銅の騎士の秘密』
2025/02/28 16:51