銀河太平記・237『テムジン・1』
銀河太平記・237『テムジン・1』孫大人北京秋天を思うと、それよりも壮絶な、いわば北京蒼天とでも言うべき壮絶な青空が見えてきたアル。北京の半分、奉天の四半分ほどしか水蒸気を感じさせない空は、まるで仰ぎ見る者を染めてしまいそうなほどに蒼いアル。緩い坂道を上っているので、このまま筋斗雲を進めていくと、そのまま空に上ってしまいそうな気持するアル。「いっそ、空を飛ぶ?短時間ならステルスレベルマックスにできるけど」気持ちを察した春鈴が気を効かすアル。「このままがいいアル、飛んだら空に呑み込まれそうアル」「惜しいわねぇ、小さな雲が一つだけ残ってる」「惜しいか……かえって空の蒼さを荘厳(しょうごん)してる思うアルよ」「荘厳ねえ……なんだか、そのまま解脱とかして新興宗教でも開きそうね」宗教開いて世界が救われるなら、それも...銀河太平記・237『テムジン・1』
2024/07/31 11:25