まりあ戦記・047『』
まりあ戦記・047『ナユタといっしょにヽ(#`Д´#)ノ』自転車の腕は、わたしよりも上のようだ。追いついてくるとニコニコしながら、ピッタリとわたしのオレンジの横に付けてきた。コノヤローと思って、グッとペダルを踏み込むと、ナユタも同時に加速して、十センチも引き離せない。ギュンとブレーキをかけても、ほんの五センチほど飛び出すだけで、一秒もかからずに横に並ぶ。「アハハ、意地悪だなあ先輩!」先輩になった覚えは無いので、グイッと左に寄せてから急激に右に戻して右側の路側に寄せる。路側は崖っぷちになっていて、寄せすぎると落ちそうになる。「おっと」さすがに後退……したかと思うと、グイッと加速してクイっとハンドルを操作して、わたしの左側にせり上がって並走。その勢いのままにわたしを路側に追い詰めてくる。「フン」させてたまるか……ポ...まりあ戦記・047『』
2020/11/30 13:32