天界からの手紙~祖母篇
関東に暮らす叔父から私宛に手紙が届いた。亡き父の妹である叔母のご主人だ。この家の出身である叔母を幼いころは「お姉ちゃん」と呼んでいた。かわいがってもらった。ここ何年か施設で暮らしている様子だったがしゃべることが出来なくなったとあった。叔父のことは認識できても娘たちのことが分からないとも書いてあった。叔父も高齢ゆえに介護が身に沁みるだろう。その時が来たらそっと逝かせて欲しいというのが主旨だった。哀しいけれどそれもまた切なる願いのひとつだ。叔母が嫁いだ婚家の実家は、雪深い集落で平家の落人村だ。今は住む人はいないが、その家のすぐ前の家をセカンドハウスにした人と偶然出会った。そこでイベントをされていて歌う為に何度か訪れた。思いがけないことに我が家のご先祖が都からその土地に落ちて来たと、後に知ることになる。その話を...天界からの手紙~祖母篇
2024/11/25 23:29