MUSIC TOMMOROW 2025
N響恒例のMUSIC TOMMOROW 2025。今年はドイツの作曲家・指揮者・クラリネット奏者のイェルク・ヴィトマンが指揮をした。ヴィトマンの個性により今年のMUSIC TOMMOROWは近年まれに見る活気あるコンサートになった。 1曲目は今年の尾高賞受賞作品、権代敦彦の「時と永遠を結ぶ絃―ヴァイオリンとオーケストラのための」。実質的には単一楽章のヴァイオリン協奏曲だ。演奏時間は28~29分なのでかなり長いが、演奏時間をまったく意識させない緊張感があった。名曲の誕生というにふさわしい。 権代敦彦の作品は今までにも聴く機会があった。わたしはその都度注目した。新しい音とか新しいアイデアとか、そう…
2025/06/27 11:28