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突然の別れと逃れぬ恐怖
もう10年以上前の話だが、とある県の24時間サウナで意気投合した男の話。彼には結婚を考えていた女性がいた。ある日の晩、一緒に繁華街で遅い晩飯を済ませ、軽く飲んだ後、彼女をタクシー乗り場まで送った。「次はいつデートしようか?」。浮かれて尋ねる自分に、彼女は「うーん…。もう会えないかもね。今日でお別れ…
2025/02/28 08:30
ずっと目撃者を探しているんです
これは、今の街に越して来て2週間ほど経った頃のこと。残業を終え、終電で最寄り駅に降り立った俺は、自宅へ向かい急ぎ足で歩いていた。途中、信号のない高架下の道路と、高架沿いの道路が十字に交差する場所がある。そこは見るからに暗く、夜間に女性が1人で歩くには危険な雰囲気の横断歩道だった。その横断歩道を渡り…
2025/02/26 08:30
風に乗ってきた不思議な何か
大学時代、一人暮らしをしていた。住んでいたのは、特別古くも新しくもない、平均的なワンルームのアパートだった。2年目の冬のこと。帰宅後の習慣で、換気のために窓を開けた。そのとき、冷たい風に乗って何かがふわっと入ってきたような気がしたが、特に気に留めることもなく、普段どおり生活していた。ところが…
2025/02/24 08:30
誰も知らない木の置物
母が里帰りした際、実家から『木でできた置物』を持ち帰ってきた。母方の祖母はすでに他界しており、祖父は痴呆が始まっていた。置物は握り拳ほどの大きさで、何か特定の形をした彫り物ではなく、自然にできた木の瘤を切り取り、磨いただけのものに見えた。木の種類はケヤキのようだった。凹凸の加減や木肌の濃淡から…
2025/02/21 08:30
おじいさんの最期の願い
妻と別居していた時期、古い木造アパートに暮らしていた。離婚寸前の状態だった。風呂がないため、いつも銭湯へ足を運んだ。帰宅が遅く、閉店間際に駆け込むことが多かった。そんな時間帯に決まって現れるおじいさんがいて、次第に顔見知りになった。おじいさんは妻に先立たれ、今は一人暮らし。子供もいるが、遠く離れて…
2025/02/19 08:30
死んだはずの彼がそこにいた
これは、母から聞いた話。ほんの1ヶ月ほど前のことです。母は、あまり大きくない総合病院の売店でパートをしています。小さな売店で、店員は午前と午後で1人ずつ交代する体制。母は午後の担当で、閉店までのシフトです。売店は外来受付のロビーに面していますが、外来受付は売店より早く閉まってしまうため、閉店間際に…
2025/02/17 08:30
お化けが消えたあの日
今から25年ほど前、私は5歳でした。その頃、家の中で『変なもの』が見えることがありました。夜中に目を覚ますと、白い着物を着た女性が立っていたり、天井から声がして私の名前を呼ばれたりすることが日常茶飯事でした。私以外の家族、両親や姉には、そういった経験がないようで、次第に「自分にしか見えたり聞こえた…
2025/02/14 08:30
隙間からずっと見ている女
これは、ついこの間の週末にあった話。繁華街で仲間うち数人と飲んでいた。その店は、一定以上の食べ物を頼むと飲み物が無料になるシステム。俺たちは帰る時間まで存分に飲み、気持ちよくなったところで店を出た。帰り際、自分だけ違う方向の電車だったので、仲間たちに別れを告げ、電車を待つことに。繁華街ということも…
2025/02/12 08:30
幽霊が鍛えた弱小野球部の守備力
これは、私の出身高校の野球部でスタメンの子から聞いた話。「学校の野球グラウンドには、ベースカバーを行う幽霊がいる」。一、二塁間のゴロを一塁手がキャッチし、一塁側を向くと、すでに誰かがベース上で捕球体勢をとっている。一塁手がボールをトスすると、その誰かはフッと消えてしまい、ボールは明後日の方向に転が…
2025/02/10 08:30
墓参りで出会った赤いトレンチコートの女
2年ぐらい前の話になる。その日は母の命日だったのだが、仕事が忙しくて墓参りに行くのをすっかり忘れていた。ようやく仕事が終わって時計を見ると、夜の10時。さて帰るか、と思い何気なく携帯を見ると、メールが1件。開いてみると兄貴からで、内容は「墓参り行った?」というもの。そこでようやく、墓参りに行って…
2025/02/07 08:30
日常から非日常への境界線を越える瞬間
これは、大学4年の5月にあった話。教員免許取得のため、母校の中学校へ教育実習に行った。実習生は男2人、女5人ほどのグループで、無事に2週間の実習を終了した。最終日には打ち上げと称して、若手の先生3人くらいと居酒屋に行った。田舎だったため、先生たちの車2台に分乗することに。俺は体育の男性の先生の車に…
2025/02/05 08:30
夜更けに響くお囃子と窓の外の異形
大学生の頃に住んでいた町は、神社やお寺が多い場所でした。これは、その町で体験した話です。当時、私は彼氏の住むアパートで半ば同棲状態で暮らしており、その日も彼がバイトから帰ってくるのを待っていました。彼のバイト先は居酒屋で、帰宅はいつも午前2時を過ぎてからでした。深夜番組を見ながら『まだかな……』と…
2025/02/03 08:30
2025年2月 (1件〜100件)
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