これは、東南アジアでの体験談。事務仕事が一段落したので、気分転換に現場をちょっと巡回していたところ、何やら人だかりができていた。人だかりはトラブルの可能性が大なので、急いで中心へ行ってみると……。腹にロープを巻き付けられ、両手両足を4〜5人に押さえつけられている男がいた。口の中を切っているのか…
怖い話や怪談が読みやすいブログです。他にも意味怖、謎怖、シリーズもの、都市伝説、画像や動画など多数。
たくさんの怖い話や怪談を読みやすいように掲載しています。画像や動画なども扱っています。怖い世界をどうぞごゆっくり・・・
これは、本当にあった怖い話。またこれらの事件には、ある一人の人物が深く関わっていた。◆1話(はじまり)昭和55年(1980年)のこと、高校生たちがアパートの一室で麻雀をしていた。ふと一人が何気なく窓の外を見ると、女性が長い髪を振り乱して踊っている。もちろん、その瞬間は「えっ?」と思ったそうで…
これは、25年ほど前の体験話。 ちなみにアラフォーの俺の、唯一の不思議な体験でもある。 その日、俺は親父と連れ立って渓流釣りに出かけた。 自宅から車で十数キロほど登った山間にある川から釣り始めた。 2~3時間釣りながら川に沿って登っていると、昼過ぎ頃に滝に出た。 落差10メートルはありそうな、大きな滝。  
これは、石じじいから聞いた話です。ある山の中に、『死にたくなる場所』があったそうです。春先の清々しい晴れの日に山を歩いていたじじいは、急に死にたくなったと言います。地面から風が吹いたように感じたそうですが、その直後、急に気分がふさぎ込んでしまい、色々と過去の嫌な思い出が浮かび、絶望感が湧き上がった…
これは、仕事仲間の不可解な体験話。以前に仕事で、とある"山小屋の解体撤去"を請負った。曰く、使われなくなって久しい小さな家屋だったという。幸いにも近くまで車両が入れたので、作業自体は思ったより楽だった。「ただ、扉や窓がどこもかしこも板で打ち付けてしっかりと固定されていたんで、それがちょっと厄介…
これは山梨県富士河口湖町にある、あの『青木ヶ原樹海』にまつわる話。捜索隊の方なら知っていることだが、ここは自殺の名所ということで、年に一度捜索隊を出し、遺体を見つけては運び出しと身元の特定をしている。少し余談になるが、この仕事のバイト代がかなりの高額だったりもする。そして、遺体を運び出す際には担架…
これは50年ほど昔のことになるが、母が子供の時に体験した話。当時、広島県の庄原という所に住んでいた。夜になると父が町の方まで飲みに行き、酔っ払って帰って来れないことが何度もあったそうで、まだ子供だった母が迎えに行っていたという。ただ、町まで行くには小さな山を越えないといけなかった。普段なら20分…
これは、石じじいから聞いた話です。曰く、『見つけると死ぬ石』があったそうです。どういう石なのか?山林作業などで山に入った大人や、遊びに行った子供が死んでいる。その死体は例外なく、"赤茶色の珪石"を握っているのだそうです。あるいは近くにそれが落ちている。当然、現場検証が行われるので、その石もほとんど…
これは、俺が小学生の時に体験した話。ガキの頃って学年に一人や二人、ちょっと変わった同級生がいたと思う。鼻くそを食う奴とか、授業中に鼻血を出す奴とか、泣くと椅子をブン回す奴とか…。俺の同級生には、いつもヘラヘラと笑っていて、"何でもポケットに入れる女の子"がいた。摘んだ花から消しカスまで、手にした物…
これは、山仲間の体験話。地元の里山を歩いていると、"登山者の遺体を見つけてしまった"という。慌てて通報し、警察へと引き渡した。だが後日に「奇妙な点がある」と言って、警察の者が再び彼の元を訪れた。件の登山者の死因について、どうも『滑落による墜落死である』と判断されたのだという。しかし遺体が見つかった…
これは、2005年頃の体験話です。当時は高尾山の登山も今より人気はなく、「山ガール」という言葉もあったかな?というくらいでした。大学を卒業したばかりのある週末に、私は同級生と女二人で高尾山に登りました。低い山ですが達成感と頂上で食べるお蕎麦が美味しくて、それ以降は天気の良い週末は高尾山を登って蕎麦…
これは、俺の住んでいた地方では有名な怪異話。あなたは『緑の顔』というモノの存在を、見聞きしたことがあるだろうか?なんでも、風呂の窓から緑色をした顔が覗いている、という。ありがちでつまらない話かもしれないが。ただ、その緑の顔を見てしまっても、無事でいられるおまじないのようなものがある。それは…
これは、知り合いの体験話。仲間三人で、雪山に篭っていた時のこと。テントを畳んでいると、誰かが耳元で囁いてきた。「一人だけ…。帰れるのは一人だけ…」。周りには、仲間以外に誰もいない。気のせいだと思い、忘れることにした。その夜から天候が悪化し、吹雪に閉じこめられてしまう。吹雪は一向に止まず、食糧も尽き…
これは、10年ほど前の体験話。前に住んでいた家は、ちょっと京都では有名な料亭。もう店は畳んでしまったけれど、100年近くやっていたこともあってか怪談話なんてのは沢山あり、親からよく聞かされていた。例えば、「もう閉鎖したお風呂に落ち武者が出る」だとか、「夜中にお座敷で白い着物の仲居さんが働いていたり…
これは、知り合いが体験した話。夕暮れの山道を下山していると、背後より何かが大きな音を立てて迫ってきた。振り向いて見ると、ガラガラと騒がしく、ヤカンが転がってくる。「なんでヤカンがこんな山中に?」。疑問に思っていると、ヤカンは狙ったかのように彼の足下でピタッと止まった。じっと見ていると、どうしてか…
これは、友人が体験した怪異話。山中の野池へ、仲間と二人でバス釣りに出かけた。ボートを出して池の中ほどで楽しんでいると、視界の外れで動く影がある。子供が溺れていた。必死の形相で手を振っている。「おい、アレ!?」。ツレもそれに気が付き、慌ててボートをそちらに回す。エンジン全開で水上を走り、子供まであと…
これは、あるきっかけで知り合った人との話。当時の俺は、県の外郭団体が実施していた就職支援講座に通っていた。講座にはニートや就活生の若年者、他にも俺のようなリストラ組。その中に、山岡さん(仮名)という50代の男性がいた。山岡さんが勤めていた会社は倒産し、社長が夜逃げをしたそうで。山岡さんはとても礼儀…
これは、友人から聞いた奇妙な体験話。山深い川で魚を釣っていると、左手の方に人影が見えた。目をやれば、ワンピース姿で長い黒髪の女性が、川の中程に立っていた。太ももまで水に浸かり、こちらに背を向けているので、表情は見えない。いつからそこに居るのか、全く気が付かなかったという。「妙だなぁ。あそこは流れが…
これは、ちょっと不思議な体験をした話。ある日、バイト先で友達になったメグミが漫画を貸してくれた。「昔に流行ったけど読んだことないんだよね~」と言う、私の些細な一言を覚えていてくれて。ちなみに、漫画のタイトルは『ダイの大冒険』。でも一気に全巻持って来てくれていたので、それはそれは重かった…
これは、石じじいの話です。じじい曰く、「死者に会ったかもしれない」ということです。ある日、村里近くの丘で、とても元気な少年に会いました。快活でちょっとはにかむ、かわいい少年だったと。少年は色々と自分の生活や周りの山のことを教えてくれて、じじいのことも尋ねてくるので、石を探していること、この辺りには…
これは、家族で山のペンションに泊まった時の話。夜中、先に休ませたはずの娘が寝室から出てきた。「どうしたの?おトイレ?」。そう私が尋ねると、まだ幼かった娘は困った顔で答えた。「あのね、入れておくれって言うの。でも、私じゃ窓の鍵に手が届かないの」。娘が何を言っているのかすぐにはわからなかったけれど…
これは私が小学低学年の頃で、今から35年ほど昔の体験話。住まいは都内の城南地区。我が家は自営だった為、家には仏壇と神棚があり毎日お参りはしていたが、宗教を信仰していたりというのは特にない家庭だった。ある日の休日、母が朝食の時に「不思議な夢を見た」と話し出した。首都圏内の某山の上に朽ちかけた祠があり…
これは、知り合いが体験した不思議な話。アメリカでインディアンの居留地にステイしていた時、腹痛に襲われたという。とんでもない激痛で身体を動かすことも適わなくなり、危篤状態にまでなった。だが、現地の呪医が処方してくれた薬が劇的に効き、無事一命を取り留めたそうだ。薬が効いている間は体中の感覚がなくなり…
これは、東日本大震災の1年後に石巻市へ仕事で行った時の話。タクシーでの移動中、市内の大川小学校の辺りを通った。ここは、津波で逃げ遅れた子供たちが大勢亡くなった小学校だ。予定の時間まで少し余裕があったので、ちょっとだけ車から降ろしてもらい、手を合わさせてもらった。ビルがまるでサイコロのように転がって…
これは、私が小学3年生の頃の不思議な体験話。当時の私は祖父母に預けられおり、育ててもらっていた。ある日、祖父母に連れられて、ある山の神社へ行った。そこは家から20分ほどバスに乗り、乗り換えて30分、さらに山道を20分ほど歩いて登ってやっと着く場所。そんな場所で、つまらないことで祖父とケンカをした私…
これは、山仲間が体験した不思議な話。彼が学生時代、部活で夏山を縦走していた時のこと。そろそろ宿営の準備をしようかという頃合に、ちょうど良い平地を見つけた。しかし先輩たちはそこを避け、もう少し先でキャンプするよう指図をする。「ここ、何かダメな理由でもあるんですか?」。なんとはなしに彼が尋ねると…
これは、友人の体験話。単独行で山を楽しんでいた時のこと。二泊ほど山中で過ごした日の夜、寝る前に持参した酒を一杯ひっかけた。「ゲッ!?」。思わず嘔吐(えず)いてしまい、口から吐き出す。昨晩まで美味だった酒が、いつの間にか酸っぱくて不味く、とても飲めるような代物ではなくなっていた。その時ふと…
これは、俺が生まれ育った一族の物語の一つである。俺の一族は、地元でも有名な海の一族。海の一族とは、『人魚の子孫』とされる者たちのことだ。なので、俺は人魚の一族の子孫ということになる。もちろん現代の日本で、俺が「人魚の子孫である」と言うと、頭がおかしい奴だとしか思われないだろう。たが、俺が人魚の子孫…
これは、今でもよくわからない体験話。13名が亡くなった玄倉川水難事故の翌年の秋、その玄倉川に親友と行った。川原に下りるにはゲートがあって立ち入り禁止になっていたが、すり抜けて入った。水量は少なく、秋の澄んだ水で、俺は無性に向こう岸に渡りたくなった。地形は手前に膝半分くらいの深さの水と流れがあり…
これは、友人の体験話。彼は毎年、地元で開かれる夏祭りに参加しているのだが、その祭りでは鬼の役をすることが多いのだそうだ。鬼というのは子供を怖がらせて泣かせる役割で、赤い服と天狗の面を付けて、太い竹の棍棒を持っている。竹は先を細かく割り、地面を叩いて子供を威嚇するのに使うが、ある程度の太さがないと…
これは、アメリカにいる友人から聞いた不気味な体験話。アメリカでは、子供の通学にはスクールバスが利用されているのだそうだ。この話をしてくれた彼の家は山中の農場で、バスストップは近場にあるものの、そこから乗降している子供は彼を含めて僅かだったという。その日の朝、バスを待っているのは彼一人だけだった…
これは、ばあちゃんから聞いた不思議な体験話。昔、じいちゃんが少し若い頃、山仕事が終わって軽トラでの帰り道でのこと。早く家に帰って酒を飲みたかったらしく、かなり無茶な運転をしていたらしい。その時、猪を轢いてしまったそうな。もちろん車はボコボコに…。猪の方はといえば、あまり大きくなかったこともあり…
「ブログリーダー」を活用して、kowabananoyakataさんをフォローしませんか?
これは、東南アジアでの体験談。事務仕事が一段落したので、気分転換に現場をちょっと巡回していたところ、何やら人だかりができていた。人だかりはトラブルの可能性が大なので、急いで中心へ行ってみると……。腹にロープを巻き付けられ、両手両足を4〜5人に押さえつけられている男がいた。口の中を切っているのか…
小学生の頃、夢に"血でドロドロになった赤ちゃん"が出てきた。僕が部屋の前に立っていると、赤ちゃんがヒタヒタと廊下を進んでくる。なぜかその後ろには祖母が立っており、ニコニコと微笑んでいた。僕は恐怖に包まれ、じわじわと近づいてくる赤ちゃんに向かって「来るな、来るなー!」と叫びながら押し返したが…
これは、夏にまつわる話です。私が通っていた高校の近くに、見晴らしが良いのになぜか毎日のように事故が多発していた十字路がありました。ただ、歩行者が巻き込まれるような事故はなく、どれも車同士がぶつかるというものばかり。奇跡的に亡くなった人はいませんでしたが、私はなんとなく"その原因"に心当たりがあり…
この世は『78対22』という宇宙の法則で成り立っている。キリよく「7対3の法則」や「8対2の法則」ともいわれ、ビジネスなどにも応用されている。科学的に「78対22」という黄金比が証明されているわけではないが、統計の中からこの比率が見つかる例は多く存在する。たとえば……。地球上の海と陸の割合は…
私は昔から結構なビビりで、怖い話なんかは大の苦手。そのわりには、"嫌な気配"をよく感じる。まあ、ただの勘違いかもしれないけれど。当時、私は高校2年だったか。ベッドは窓際にくっつけて置いていて、そこで寝ていた。時間は深夜1時から2時頃。なぜか眠れなくて、ベッドの上で顔を手で覆いながら、なんとか寝よう…
15年ほど前の話になります。小学5年のとき、父が転職した関係で引っ越しをしました。しばらくしてから、そのマンションで『若い女性の霊』を見るようになったのです。現れる時間帯に規則性はなく、夜のときもあれば、昼間に現れることもありました。その霊はいつも怖い顔であちこちを睨みつけていて、とにかく近寄り…
"雨の日"になると思い出すことがある。これは、高校2年の夏休みの時の話。その日、俺は友人の秋山と林の3人で買い物に出かけていた。すると突然、雨が降り出した。傘を持っていなかった俺たちは大慌て。すぐ近くにあった屋根付きのバス停に駆け込んだ。「雨の予報なんて出てなかったよな?」そう言い合っていたら…
私がこの話を聞いたのは、5年ほど前のこと。今は更地になっているが、かつて実家の隣にあった家に、"幽霊が出ていた"という。20年ほど前、その家を工事現場の事務所兼宿舎として貸し出していた時期があり、その頃に幽霊が出ていたそうだ。目撃者は、その宿舎に長期で滞在していた職人のおっちゃんたち。我が家は当時…
これは、2007年10月10日のことです。雪の中を通勤中、吐血が止まらなくなり、道端で転げ回っていたとき、若い研修医のような白衣の男性に抱きしめられました。医者の格好をしていたし、「私、医師の矢島です」と名乗ったのです。そのときの時刻は、朝の7時30分でした。痛みはあるものの、矢島という医師に抱き…
これは、かれこれ30年以上も続いている話。私の父は5人兄弟の次男です。そんな父が10歳のときのこと。駄菓子屋からの帰り道、夕方6時の門限が近づいていたため、急いで自転車を走らせていたそうです。父の父、つまり私の祖父は自営業を営む、相当な頑固者。門限を過ぎたとなれば、容赦なく鉄拳が飛んでくるような人…
小さい頃、祖父が病院で亡くなった。両親と駆けつけた時には、もう霊安室に移されていた。両親はじめ、親戚みんなが慌ただしくする中、どういうわけか俺だけが霊安室に残されることになった。「線香は絶対に切らさんようにね」そう念を押され、俺は素直に線香をじっと見つめていた。どれぐらい経っただろうか……。ふと…
ガキの頃に、鍼灸師のジジイから聞いた話。ちょっと変わった幽霊談です。ニューギニアのあたりの、ある戦場でのこと。大規模な戦闘をした部隊があって、その後、その部隊の前線基地に、"夜な夜な死んだ兵士たちが現れるようになった"そうです。彼らは皆、ちゃんと足があり、懐かしそうに「よぉ!」とか言いながら現れる…
僕には小さい頃、親友がいた。親友といっても、人間じゃない。猫だった。その猫は、普通の猫よりひとまわり大きくて、いつも堤防にある陸橋の下にいた。僕がそこを通るたび、気づけばいつも同じ場所にいて、気づけば自然と仲良くなっていた。僕が無邪気にはしゃいでいると、あの猫は目を細めてじっと見守ってくれていた…
私は、貧乏なアパート暮らしの女。お風呂がないので、いつも『銭湯』に通っている。その日、いつもの店が休みだったため、少し離れた場所にある銭湯へ向かった。浴室には数人のオバちゃんたちがいて、楽しそうにおしゃべりしていた。髪を洗っていると、ふと視線を感じた。洗い終えて顔を上げると、自分の前の鏡に、見知ら…
零細企業に勤めていたが、家業を継ぐため、やむなく退職した。その後、その会社は倒産した。それから10年。あの会社の社長の夢を、何度も立て続けに見るようになった。「帰ってきてくれ。もう一度、一緒に仕事をしよう」そんな内容だった。気になって連絡を取ってみると、社長は末期ガンで、余命わずかだということ…
昔、今とは別の仕事をしていた頃のこと。その日は、いつもいる支店とは違うエリアでの営業で、渡された地図を片手に、歩きながら飛び込み営業をする仕事だった。目的のエリアに着き、「さて、行くか」と歩き始めてしばらくすると、地図では黒く塗り潰されていた一軒の近くで、足が止まった。「……あれ?誰かいる……?」…
これは、俺が子どもの頃に体験した話。近所の川で、4人で岩から岩へ飛び移りながら遊んでいた。そのとき、ひとりがうっかり深い場所に落ちてしまった。しかもその川は、前日の雨で増水しており、流れがとても速くなっていた。友達は、あっという間に流されていった。「助けてー! 助けてー!」水面から顔と両手だけを…
俺の家の近所には『オコロビサン』と呼ばれている、地蔵のような不思議な石像がぽつんと建っている場所がある。地蔵かどうかも定かではないのだが、誰からともなくそう呼ばれていて、子供の間ではちょっとした怪談めいた存在になっていた。そのオコロビサンには、昔から奇妙な噂があった。学校からの帰り道などで…
これは、先輩が通っていた中学校での話です。当時の音楽の先生は女性で、昔から"いわく付きのものが見える体質"だったそうです。初めてそういったものを見たのは、子どもの頃のこと。かくれんぼの最中、とある山で首吊り死体を見つけてしまったのが最初の体験だったといいます。友人たちと一緒に、その場に居合わせた…
小学生の頃、学校帰りに毎日、近道として他人の家の庭を通って帰っていました。その日も、いつものようにその家の庭を通ろうとしたところ、家の前に立っていたおばあちゃんに、「今日は庭を通っちゃダメだよ」と言われました。いつもはニコニコしながら「こんにちは~」と挨拶してくれるおばあちゃんなのに、その日は…
車で大事故に遭い、大怪我と廃車になってしまってから半年。退院してから中古の安い車を買ったのだが、その車がすごく怪しい。車検満タンに全塗装済みにもかかわらず、捨て値で売ってくれた。ひと月の給料で買えるくらいの値段だ。贅沢は言えないのでそれに乗っていたが、ハンドルの下辺り、ちょうど膝が当たる部分に穴が…
これは小学生の頃に教頭から聞いた話で、その教頭の友人の体験談。教頭は昔ライフセーバーだったらしく、友人はその仲間だった。海で行方不明者なんて出ると、夜中まで皆で横一列に手を繋いで探すそうだ。発見が遅れた遺体は酷い有様のようで…。目なんかは最初に取れる。だから目の無い遺体がよく見つかる。ある日…
これは、うちのじいちゃんから聞いた話。ちなみに、じいちゃんは随分と前に亡くなっている。じいちゃんは鉄工所をやっていて、それはそれは腕利きの職人だった。じいちゃんが若い頃、得意先に製氷所があったそうな。その製氷所のオヤジが言うには、"毎朝氷を買いに来る若者"がいたそうだ。出来たばかりの一抱えもあり…
X駅とZ駅の間に、A、B、Cと各駅停車しか止まらない駅が3つ続く。X駅とZ駅との短い距離の間に、この3つの駅はひしめき合うように配置されており、なぜか不思議な存在感を放っている。これは、その路線で通学していた頃の話。僕は毎朝同じ時間の同じ車両の窓際に寄りかかって通学していたのだが、ある朝、A駅で…
これは夢なのか、それとも心霊体験なのか。その日、俺は夜の10時に残業が終わって帰宅した。疲労のせいか、どこか意識が散漫で夢うつつだった。玄関のドアを開けて、真っ直ぐキッチンに向かう。するとそこには、カチャカチャと洗い物をしている母と、母の横にあるイスに座りながら酒を飲んで上機嫌にしている父がいた…
だ高校生の頃の話から始まります。当時、私には彼氏がいました。クールで口数が少ないけれど、かっこいい同級生の彼のことが好きになり、私から熱烈にアタックして付き合うことになりました。付き合うことになったのはいいけれど、彼は私が憧れていたような愛情表現がなかったのです。ぶっきらぼうだし、いつまで経っても…
これは、5年前の夏の体験話。私は人生に疲れ、自殺の名所に1人でやって来ていた。そこは断崖絶壁で下に激しく波が打ちつける、飛び降りるとまず助からないであろう某名所。自分の人生は何処から狂い始めたのか。そんなことを考えながら、断崖から下の海を眺めていた。近くの電話ボックスには、『自殺を考え直そう…
これは、僕が中学1年生の時に体験した話。 むせ返るような暑い夜、僕と同じくオカルト好きな友達2人と共に、地元でも評判の『廃屋』に忍び込んだ。 夏休みということもあり、時刻は雰囲気的に盛り上がりそうな丑三つ時を選んだ。 その廃屋は山の中腹くらいにあり、自転車で行くにはきつかったが、なんとか辿り着いた。
これは、私が小5の時の体験話。祖母が亡くなったので、島根にある母の実家に帰っていた。死因は老衰。みんな悲しかったけれど、「長い間ありがとう」という気持ちで穏やかに葬儀が執り行われた。そして、その夜はお決まりの宴会が始まる。もう夜もだいぶ更けた頃、ある50代くらいの男性が「帰る」と言い出した。ただ…
これは、友人の岡田から聞いた話。岡田は少年の頃から読書が大好きだった。いつも何かの本に夢中になっては、誰かに止められるまで読みふけっていた。彼の家は築十数年の木造2階建て。岡田は2階にある一室を勉強部屋として与えられていた。そんな、ある休日の午後のこと。いつものように自分の部屋で冒険小説に夢中に…
これは、俺が高校生だった時の奇妙な体験話。その日、部活で遅くなった俺は、同じく委員会で遅くなった幼なじみの美咲と通学路を歩いていた。「帰ったら親父に怒られるだろうな」。「うん…。でも事情を話せばきっとわかってくれるよ」。そんなことを話してから途中で分かれ、一人で少し歩いた時、目の前にバス停の標識が…
これは、ついさっきあった不思議な出来事。近所の米屋の店先で、店の前に出した長椅子に座っていた米屋のじいさんが、ガックリと肩を落としたような感じでタバコを吸っていた。すると、「ずいぶんとしょぼくれてんなぁー!ボケが始まっちまったかぁ?あぁ?」と大声が聞こえた。見ると、米屋の向かいの酒屋のじいさん…
私は外回りで『無線』を使う仕事をしている。先日、こんなことがあった。いつものように無線で仲間とやり取りをしていたら、自分のだけが何故か混線する。あまりにも酷いのでチャンネルを変えたが、それでもザーザーと余計な音が入ってくる。その場所から移動できなかったので、長く混線が続くことに私はイライラし始めた…
たぶん私は小さい頃に『肉人』に会ったことがある。悪いことをすると、反省部屋という母屋から離れた納戸によく閉じ込められていた。今考えると、放置時間が一晩中や半日から丸一日と長かった。そこは暗くて狭くて、お腹が空いて寂しくて泣いていると、肌色のモヤっとした何かが、顔は無いのにこちらをじっと見ているのが…
これは、旧陸軍での話。ある兵士が地元の女性と恋仲になった。兵士が倉庫の夜番に立つ時が二人の逢瀬の時間で、忍んできた女性と一晩愛を語らっていた。兵士は別れ際、次の夜番の時を知らせ、女性はそれを頼りにまたやってくる。逢瀬は繰り返されるはずだったが、ある日、兵士が高熱を発し、起き上がることもできなく…
昨日の夜、幽霊が出た。初めて幽霊を見た。だいぶ前に死んだ姑が枕元に立っていた。納棺の時には白装束の上にお気に入りの着物を掛けたのに、黒く腐ったような服を着て、恨めしげな顔をして立っていた。ああ、そういえばこの人、「死んだらきちんと供養してもらわないと成仏できない」と思っている人だった。けれど…
これは、高校の修学旅行の時の体験話。夜ご飯も食べ終えた夜の自由時間、ホテルの大部屋に15人くらいの女子で集まり、百物語のように順番に怖い話をすることに。そのメンバーの中に1人、違うクラスの子でほとんど喋らないおとなしい神田さんがいた。怖い話をするよとみんなが大盛り上がりしていた時から、神田さんは…
これは、友人の話。彼の母君は園芸を趣味としている。しかし彼に言わせると、「あれは園芸が趣味というより、本当は土木工事が趣味なんだよ」と。彼の家を訪れた時、「私が作ったのよ」と嬉しそうに見せられたものを思い出した。コンクリート塗りの、それなりに立派な池。中身は何もないけれど、異常に大きな温室。なぜか…
大学に入って少し過ぎた頃、サークルのメンバーでキャンプに行った。私ら1年は女が7人いて、仲良くなったばかりだったので一緒に行動していた。夜にバーベキューをして、女7人でコテージに戻り、ひと息ついていた時だった。最初は他愛もない話をしていたけれど、突然みんなが黙り、部屋は一瞬シーンと静まった。そして…
中学の頃の俺は、あまり友達がいなかった。だけど、一人だけ親友と呼べるくらいに仲の良い異性の友人がいた。小学校からの付き合いで、お互いの家で一緒にご飯を食べたりするほど親しかった。ただ、その友人は結構自分勝手なところがあって、そのせいであまり評判は良くなかった。「その性格、直したほうがいいよ」と…