日本の北端へGO その4 旅の終わり、想いかえして
風力発電の風車が立つ丘アカシア早朝の雨の礼文島を後にして、フェリーで稚内へ戻る。辛うじて見えた利尻島も遠くになるころ、船体が起こす白波を見ていると、時折波しぶきとは違う飛沫が起こるのが見えた。その飛沫が起こるのを注意してみていると、飛沫が上がってまもなく黒っぽい何かか海面を下からなぞる様子があった。一回だけでは眼の錯覚もあるだろうと、しばらく海面を注視する。それは、その後も幾度となく起こり、同時に何箇所で起こることもあった。おそらく、イルカが船に併走していたのだろう。曇天の船旅が、ちょっと楽しくなった時間だった。到着した稚内も、やはり重く暗い雲が垂れ込めていて肌寒い。これから札幌へ向かって、また道路をひた走っていく。稚内市街地を抜けると、丘陵地帯の尾根沿いに、大きな風力発電の風車が連なり立つ風景が続く。風...日本の北端へGOその4旅の終わり、想いかえして
2024/06/26 11:08