里山の石神端書233 三界萬霊塔(福島県いわき市遠野)
福島県いわき市遠野町川堀・観音堂の三界萬霊塔いわき市の遠野は、いわき市の湯本と内陸部の石川町を結ぶ御斎所街道にある山間の街。御斎所は遠野町にある御斎所山からの命名だそうで、このブログの石仏177御斉所山で案内しました。御斎所街道から北には外れた山裾に建つ観音堂。境内入口にそびえるイロハ楓の巨木が目印です。農作業をしていた男性の話では、御堂本尊の観音は戦後2度盗難にあい、そのたびに造り直したそうで、いまは施錠されて本尊は拝観できません。境内隅に「三界萬霊塔」に立っています。上部に刻された種字は阿弥陀如来(キリーク)、勢至菩薩(サク)、観音菩薩(サ)の阿弥陀三尊。「三界」は欲界(淫欲、食欲のはなはだしい世界)・色界(欲界ほどではないが色を有する世界)・無色界(精神のみが存在する世界)、萬霊はこの世の生命あるも...里山の石神端書233三界萬霊塔(福島県いわき市遠野)
2023/10/31 05:46