一矢ノ秋
―居眠り磐音(37)―佐伯泰英/双葉文庫2011年7月17日初版。姥捨の郷の戦いの話しは天明二年(1782年)頃の春の話し。田沼意次が放った刺客たちがジワジワと近づいて来る。幕府の丹の専売政策に抵抗し、且つ姥捨の郷の独立を守るため、周りを巻き込んでの闘争となった。久々に闘争、殺陣のシーンが展開する。なかなかダイナミックで読み応えのある巻だった。主人公等が「いつまでも姥捨の郷に居られない」と反撃を決意した瞬間だった。・お有の懐妊・田の字の監視・瀑布の戦い・刺客頭と直接談判・姥捨の郷、七人の侍・おすな捕縛・川の道の戦い(川の道二の口)・空の道の戦い(空の道一の口)・大屋敷の戦い「姥捨の郷」は空也が生まれた故郷になる。生まれ故郷というのは独特のRootsというかIdentityを形成するもので、愛国心の根のような部分...一矢ノ秋
2021/02/27 11:44