野沢啓「藤井貞和、自在な〈ことば力〉--言語隠喩論のフィールドワーク」
野沢啓「藤井貞和、自在な〈ことば力〉--言語隠喩論のフィールドワーク」(「イリプスⅢ」7、2024年04月15日発行)野沢啓「藤井貞和、自在な〈ことば力〉--言語隠喩論のフィールドワーク」は、とても「正直」な文章である。藤井の『ピューリファイ!』の数篇の断章を引用し、「まったくわからない」ということについて、書いている。なぜ、「正直」というか。いままで野沢は「わからない」ことがあると(つまり考えていて自分のことばが動かなくなったとき)、もっぱら西洋の哲学者やら日本の評論家やら、他人のことばを引用していた。自分のことばを組み立て直すのに、自分のことばを点検し、変更するのではなく、それはそのままにしておいて、他人のことばで新たな「言語構造」を作り上げていた。野沢の「根本」はそのままにした「自己拡大」、「野沢の...野沢啓「藤井貞和、自在な〈ことば力〉--言語隠喩論のフィールドワーク」
2024/04/21 11:48