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  • 法螺侍と天上の神/祝祭大狂言会2025

    〇大阪フェスティバルホール祝祭大狂言会2025(4月26日、15:00~)野村万作、萬斎、裕基の三代が出演する異色の舞台「祝祭大狂言会」を見てきた。私の場合、亡き母が狂言好きだったので、小学校の高学年から高校生くらいまでは、母にもらったチケットで、よく狂言を見に行った。母(あるいは母の友人)が和泉流の後援会に入っていたらしく、水道橋の宝生能楽堂で行われる、和泉流の公演が多かった。その後、なんとなく狂言を見る習慣が途絶えて40年くらいになるのに、突然、この公演を見ようと思い立ったのは、3月に仙台で開催されたアイスショー「羽生結弦nottestellata2025」で羽生くんと野村萬斎さんの共演を目撃したためである。私は、萬斎さんの狂言の舞台をたぶん一度も見たことがなかったので(万作さんはある)、このまま人生...法螺侍と天上の神/祝祭大狂言会2025

  • すしやの段を初鑑賞/文楽・義経千本桜

    〇国立文楽劇場令和7年4月文楽公演第2部(2025年4月27日、15:00~)大型連休スタートの土日に有休を1日付け足して、関西方面で遊んできた。順不同になるが、まずは文楽公演から。今月は通し狂言『義経千本桜』が掛かっている。私は二段目「渡海屋・大物浦の段」と、四段目「道行初音旅」が大好きなので、どうしてもこの両者を選びがちで、実は文楽ファン歴40年になるのに三段目を見たことがなかった。一度は見ておくほうがいいかもしれない、と思って、いろいろ予定を調整して、今回は第2部を見ることにした。・第2部『義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)・椎の木の段/小金吾討死の段/すしやの段』第2部の主人公は、高野山に落ち延びた平維盛。その妻子である若葉の内侍と六代の君は、家臣の主馬小金吾だけを連れて、維盛を探す旅路を続けて...すしやの段を初鑑賞/文楽・義経千本桜

  • 2025連休始まる

    先週末から昨日まで、ずっと仕事に忙殺されていた。やれやれ。もう若くないので、こういう日々は卒業したいと、しみじみ思った。なんとかたどり着いた連休。今年は、ゴールデンウィークと呼ぶほど、うれしいカレンダーではないが、今日から2泊3日、関西方面で遊んでくる。これは、近所で見つけたモッコウバラ。2025連休始まる

  • ここにも松平定信/書物ハンターの冒険(慶應義塾ミュージアム・コモンズ)

    〇慶應義塾ミュージアム・コモンズセンチュリー赤尾コレクション×斯道文庫『書物ハンターの冒険:小松茂美旧蔵資料探査録I』(2025年3月17日~5月16日)年度末でもないのに、この週末は自宅で持ち帰り仕事に忙殺されていた。それでも土曜日は、この展覧会を見るためにちょっとだけ外出した。慶應義塾が運営するこのミュージアム、基本は週末休館で、土曜の特別開館が会期中に2回しかないのである。本展は、2021年に慶應義塾に寄贈されたセンチュリー赤尾コレクションの調査成果を初めて紹介するもの。同コレクションの中核を成すのは、古筆学者・小松茂美(1925-2010)の約15,000冊におよぶ旧蔵書である。小松は、1988年、旺文社の創業者・赤尾好夫のコレクションを保存・管理する財団法人センチュリー文化財団の理事に就任、19...ここにも松平定信/書物ハンターの冒険(慶應義塾ミュージアム・コモンズ)

  • 懐の深いコレクター/1975甦る新橋松岡美術館(松岡美術館)

    〇松岡美術館開館50周年記念『1975甦る新橋松岡美術館』(2025年2月25日〜2025年6月1日)1975年11月に新橋で開館した同館が、2025年に50周年をむかえることを記念し、3会期にわたり松岡コレクションを紹介する記念展の第一弾。1975年11月25日から1976年4月24日まで新橋で開催された「開館記念展」を再現する。同館が白金台に移転したのは2000年だそうで、私は現在の建物しか知らない。新橋の美術館は、創立者・松岡清次郎の持ちビルである松岡田村町ビル8階にあり、社員が輪番で宿直を命じられていたそうだ。そしてこのビルは今も現役で、入口に石像彫刻が飾られているみたいなので、今度訪ねてみよう。さて、1階の各展示室では、第1章「50年間いつも傍らに」を開催。1階は基本的に常設展示なので、素通りし...懐の深いコレクター/1975甦る新橋松岡美術館(松岡美術館)

  • 淡路町でカフェごはん

    仕事帰りに友人と、淡路町の「カフェ・カプチェットロッソ」で夕ごはん。特別なイベントではないけれど、いつもの日常より、ちょっと美味しいものを食べるお手軽コース。こういう夕ごはんもたまにはいいなと思った。20年以上使ってきたgooblogサービスの終了告知を受け取ったので、引っ越し先を検討中。ChatGPTの意見も参考に考えている。淡路町でカフェごはん

  • 歴聖大儒像もあり/ライトアップ木島櫻谷II(泉屋博古館東京)

    〇泉屋博古館企画展『ライトアップ木島櫻谷II-おうこくの線をさがしに・併設四季連作屏風』(2024年3月16日~5月12日)昨年に続き「四季連作屏風」を全点公開し、木島櫻谷の絵画表現の特質をライトアップする展覧会シリーズの第2弾。エントランスホールにも展示ケースを並べ、たくさんの写生帖を展示していた。開いたページには人物画が多く、少ない描線で簡潔に対象の特徴を捉えたものが多かった。「クロッキーふうの」という解説に私は妙ななつかしさを感じてしまった。通っていた小学校では、朝の自習時間の課題のひとつにクロッキーがあり、私はこれが好きだったので。描かれた人物は、いかにも身のまわりにいそうな幼児や農婦もあるけれど、狩衣や水干、本格的な鎧姿の写生もあって(眼鏡をかけた男性が兜をかぶった図も)「〇〇君仮装」などと注記...歴聖大儒像もあり/ライトアップ木島櫻谷II(泉屋博古館東京)

  • 桜も見頃/博物館でお花見を(東京国立博物館)他

    先週(4/5)お花見がてら、東京国立博物館を訪ねた。4月1日から、総合文化展(平常展)が「東博コレクション展」という名称に変わったそうだが、定着するかどうかは分からない。私は結局、どの美術館・博物館でも「常設展」を使ってしまう。本館11室(彫刻)が珍しく展示替えで閉室していた。■東京国立博物館・本館『博物館でお花見を』(2025年3月11日~4月6日)庭園公開と同時に、仁阿弥道八の『色絵桜樹図透鉢』など桜モチーフの作品を各所に展示。住吉具慶筆『観桜図屛風』(江戸時代・17世紀)は、狩衣姿の貴族の若者たちが桜の下に集っている場面で、のんびりした雰囲気が可愛かった。しかし『伊勢物語』の惟喬親王と在原業平の図という解説を読むと、急に哀愁を感じてしまう。■本館14室特集『キリシタン関係遺品の保存と研究』(2025...桜も見頃/博物館でお花見を(東京国立博物館)他

  • 闇夜かお洒落か中国趣味か/エド・イン・ブラック(板橋区立美術館)

    〇板橋区立美術館『エド・イン・ブラック:黒からみる江戸絵画』(2025年3月8日~4月13日)本展は、黒に焦点を当て、江戸絵画にみる黒の表現とともに、当時の文化や価値観なども紹介する。江戸時代の人々は「黒」に対して何を見出し、何を感じていたのか、様々なテーマから江戸絵画における「黒」を探究し、その魅力に迫る。江戸絵画展らしからぬ展覧会タイトルは、やっぱり「メン・イン・ブラック」のもじりですかね。はじめに、月や影、夜の暗闇などを描いた絵画を集める。これは「黒」の使い方としては、比較的分かりやすいものだ。大好きな蘆雪の「月」を描いた墨画が2件、『月夜山水図』(兵庫県立美術館)は、前景に黒々と浮かび上がる崖の上の松、そして大きな満月を背景に、中空にぼんやり松の木のシルエットが浮かんでいる。これは靄か霧に映る影な...闇夜かお洒落か中国趣味か/エド・イン・ブラック(板橋区立美術館)

  • 文人の洋風画/かっこいい油絵(府中市美術館)

    〇府中市美術館春の江戸絵画まつり『司馬江漢と亜欧堂田善:かっこいい油絵』(2025年3月15日~5月11日)会場入口のパネルの冒頭に「近年、江戸時代の絵画の人気が高いと言われますが、ただ一つ取り残された感があるのが『洋風画』かもしれません」とあって、えっそうなの?と驚き、苦笑してしまった。私は「洋風画」が大好物なのだが、そんなに異端だったのか。府中市美術館では、2001年に『司馬江漢の絵画西洋との接触、葛藤と確信』展、2006年に『亜欧堂田善の時代』展を開催したが、近年の「春の江戸絵画まつり」ほど多くのお客様で賑わうこともなかったという。2001年は私がこのブログを書き始める前で、司馬江漢展は見ていないかなあ。2006年の『亜欧堂田善の時代』は、私が「春の江戸絵画まつり」のリピーターになった最初のきっかけ...文人の洋風画/かっこいい油絵(府中市美術館)

  • 文書も彫刻も/至高の宝蔵(神奈川県立金沢文庫)

    〇神奈川県立金沢文庫開館95周年記念特別展『至高の宝蔵-称名寺の国宝開帳-』(2025年3月28日~5月18日)称名寺の宝蔵の品々を開帳する特別展。「開館95周年」と聞いて、改めて調べてみたら、昭和天皇の即位に伴う御大典記念事業の一環で建てられた、鉄筋コンクリート造の施設が竣工したのが昭和4年(1929)12月。そして、昭和5年(1930)8月、図書館令に基づく県立図書館として開館した。ここが起点の年なのだな。その後、図書館から博物館に変わったのは、昭和30年(1955)のことである。展示企画についても調べてみたら、90周年には『東アジア仏教への扉』、80周年には『運慶-中世密教と鎌倉幕府-』が開催されていた。なつかしい。入口を入ってすぐの展示ケースには、金沢文庫の創建と蔵書に縁の深い北条実時・顕時・金沢...文書も彫刻も/至高の宝蔵(神奈川県立金沢文庫)

  • 門前仲町で花見呑み

    4月第1週は寒の戻りで冷たい雨続き。昨日もはっきりしない空模様だったが、夕方から友人に門前仲町に来てもらい、大横川岸の桜並木を歩いて、夜桜見物のあと、居酒屋に入った。「日本酒と肴あらばしり」は、お酒も美味しいが、料理も美味しくて、のんべえにも食いしん坊にもおすすめのお店。お腹いっぱい食べたのに、まだ惹かれるメニューがいろいろあった。そして今日は職場の歓迎会で大宴会。明日は定期健診なのに、だいぶ体重が増えていそうである。門前仲町で花見呑み

  • 2025年3月展覧会拾遺

    ■荏原畠山美術館開館記念展II(破)『琳派から近代洋画へ-数寄者と芸術パトロン:即翁、酒井億尋』(2025年1月18日~3月16日)開館記念展の第二弾として琳派の歴史を彩る名品が勢ぞろいし、開館記念展Ⅰにつづき、即翁の甥で、荏原製作所社長を継いだ酒井億尋の近代洋画コレクションを紹介する。私は鈴木其一の『向日葵図』が久しぶりに見たかったので、後期を待って出かけた。向日葵は17世紀に日本にもたらされた植物で、絵画化された早い例には抱一の作品があるという。今、ヒマワリを絵に描くなら、花の中心部を茶色で塗ると思うのだが、其一の向日葵は花全体が黄色で、中央は少し緑がかっている。まっすぐな茎と合わせて、可憐で瑞々しい。抱一の『十二ヶ月花鳥図』も堪能した。茶器は光悦の赤楽茶碗『銘:雪峯』と『銘:李白』を見ることができた...2025年3月展覧会拾遺

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