セイネンキレジェンド15話
試合会場に入ると直也には最初に感じていたものとは違う感じがした。2回戦目から8名で控え室に戻る事はない。1回戦目は強度のの緊張がある事から控室で休憩をするが2回戦目からはリング下で自分の順番が来るまでリング上を見つめる事になる。強度の緊張は思春期の頃の選手であれば誰もが持つものだった。それを配慮したルールだった。2回戦目から試合が終わったとしても次の試合までリング下でリング上を見つめる。「アイツら強い強いぞ」2回戦目となると、それぞれが自分の体力を考え1回戦目とは違うと思う直也だった。そして直也は次の相手の選手を見つめていた。「アイツ笑ってやがる」直也は前回3位だった次の相手を見ながら思っていた。直也は次の相手の笑う姿によって再び緊張が始まった。「直也、相手の作戦に惑わされるな」「え?なんで?」コーチは直...セイネンキレジェンド15話
2024/05/27 07:50