もう一つの公衆浴場
横浜ミストリーで、横浜の公衆浴場、銭湯が特集されていた。今も結構ある。特に、神奈川、鶴見、南、磯子等に多く、要は工場地帯にあるのだ。工場で、働いた後、銭湯で汗を流すのは当然のことだった。昔、1950年代、そうした若者は、仕事が終わるとまず銭湯に行き、その後町の食堂で夕食を取った後、貸本屋で本を借りて家に帰って寝ると言うものだったようだ。まだ、テレビもパソコンも、携帯もなかった時代の話である。さて、私は、公衆浴場を管理する保健所の課長になったことがある。驚いたのは、そこで浴場についての「行政実例」が膨大にあることだった。行政実例とは、法律や規則等では解釈できない事例を、国にお伺いを立てて聴くことである。地方公共団体での行政を行う者にとって重要なことである。これが、浴場について異常にあるのだ。ただし、町の公衆...もう一つの公衆浴場
2022/08/31 08:30