アリアの豊かなふくらみの先が尖ってくる。そのようすをサディアスは興味深そうにしげしげと眺めていた。 彼の両手が腕を這い上がって肩まで動き、そのあとは柔らかな双乳へ向かって下りていく。 「もう、ずっと……きみに触れたくて仕方がなかった」 心なしか彼の呼吸が荒い。 「きみの……ドレスに隠されている部分はどうなっているのだろうかと、そんなことばかり——ああ、いや……こんなこと、言うつもり…
とたんに、物憂げだったサディアスの表情が晴れやかなものに変わった。 「でも、全身——は、ちょっと……」 釘を刺しても、サディアスは嬉しそうなままだった。 「では、どこまでならいい?」 微笑みをたたえて、サディアスはアリアの耳や首、鎖骨を撫でたどり、彼の両手は下方へ向かう。 「……ここは?」 ドレスの胸もと、ふくらんでいる部分を手のひらで覆われた。 「っ……!」 アリア…
「きみに、堂々と話しかけることもできない己が不甲斐ない……」 ——でもそれはきっと、私のため。妬み嫉みの的になるから。 「このままではいけないと、思っている。きみはもう……年頃だ」 頬ずりをされ、触れ合う肌が熱を持つ。 「近いうちに必ず事を起こす。待っていてくれ」 耳もとで、吐息まじりの低い声を紡がれた。脇腹のあたりがぞくぞくっと戦慄≪わなな≫き、またしても下半身に熱溜≪ねつ…
「本当、サディアス殿下は今夜も氷のごとく冷ややかね」 「バーサ! 来ていたのね」 アリアは声がしたほうを振り向く。 リトルフ侯爵令嬢、バーサは幼い頃からの気の置けない友人だ。舞踏会だけでなく茶会でもたびたび顔を合わせる。 バーサは扇で口もとを隠しながら小さな声でアリアに言う。 「でも、アリアの前では違うのでしょう?」 「う——……ん、もぅ……! バーサったら、からかわないで」 …
「ブログリーダー」を活用して、熊野まゆさんをフォローしませんか?
指定した記事をブログ村の中で非表示にしたり、削除したりできます。非表示の場合は、再度表示に戻せます。
画像が取得されていないときは、ブログ側にOGP(メタタグ)の設置が必要になる場合があります。