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禅的哲学 https://blog.goo.ne.jp/gorian21

禅的視座から哲学をすると、こんな景色が見えてくるのではないだろうか。

私は禅者ではありません、仏教者でさえありませんが、多少ものを見る目はもっていると自負しております。

御坊哲
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御坊市
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2013/12/07

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  • 世界はなぜ無常なのか

    この世はなぜ無常なのか?その問いに答えることは簡単である。それは神様がいないからだ。もし、ユダヤ・キリスト教のいうような超越神があるならば、神の意志による世界のあるべき姿というものが存在する。しかし、仏教ではそのような超越的な神様を認めない。であるから、仏教においてはこの世のあるべき姿というものが存在しない。つまり、あらかじめ約束されているものがないので、すべては偶然的な成り行き次第ということになる。超越的なものの意志と力がない限り、全ては自然法則に従って流動していくだけ、当然そうなる。それが無常ということである。だから、本当なら仏教には「神頼み」というものはない。仏教徒の本来の祈りはおのれの計らいを捨て自然(じねん)に従うというところにあるのである。唯一神を信じる西洋と無常観に基づく東洋の世界観の違いは庭園の...世界はなぜ無常なのか

  • 不立文字の現代的な意義について再考してみる

    禅仏教では不立文字とか教外別伝ということがよく言われる。それでWikipediaで調べてみたのだが、その説明の中の次の一文が少し気になった。【「文字(で書かれたもの)は解釈いかんではどのようにも変わってしまうので、そこに真実の仏法はない。したがって、悟りのためにはあえて文字を立てない」という戒めである。】なるほどそういう見方も成り立つのかも知れないけれど、仏教の教えが無常や空というところから成り立っていることからすればむしろ逆ではないのかと思うのである。いったん言葉にしてしまうと、そのことは概念として固定されてしまう。いかなる概念(言葉)にも本質というものは備わっていないというのが一切皆空ということである。釈尊の言葉であるとされる経典のその精神は尊重されなければならないとしても、それに束縛されてはならないという...不立文字の現代的な意義について再考してみる

  • 最後の手段

    ロシア軍によるキエフ総攻撃は時間の問題であると言われている。このままウクライナ側が徹底抗戦を続ければ、280万都市が焼け野原になってしまう。今までとは別次元の悲惨な状況に陥ることは疑う余地がない。ロシアに対していくら経済制裁を加えてもプーチンにおもいとどまらせることはできない。かといって、第3次世界大戦を避けるには欧米も直接戦争への介入はできない。となればどうすれば良いのだろうか?素人考えと言われるかもしれないが、白旗を揚げるべきではないのかと思う。一度は自由な空気を吸ったウクライナ国民にとって、ロシアの傀儡政権の支配下で暮らすのは苦痛以外のなにものでもないと思うが、このまま抵抗を続ければ何十万どころか何百万の人命が失われかねない。祖国の栄光の為に最後まで戦っても、死んだら元も子もない、死んだらその人にとってな...最後の手段

  • ロシア 虚偽報道禁止法案を可決 - 空しい言葉の持つ力について

    言葉はいい加減なものである。いい加減だが力を持つのでやっかいなものでもある。言葉は時には論理と一体であるかのごとく振舞うが、実のところ論理に言葉を矯正する力はない。言葉は恣意的に運用される。早い話が人間はいくらでも嘘を付けるのである。しかもその嘘が効力を発揮するということに人間の不条理が存在する。4,5日前に、ロシア議会では虚偽報道禁止法案なるものが可決された。「ロシアの軍事行動について『虚偽』とみなされる報道を行うと最大で15年の禁錮や懲役を科す」という内容です。この法案がもし厳格に適用されるならば、屁理屈並べてウクライナ侵攻を命令しているプーチン自身が真っ先に監獄へ送られねばならないはずだ。しかし、皮肉としか言いようがないが、実のところは真逆の話でウクライナに関する真実の報道を禁止するためにこの法案は作られ...ロシア虚偽報道禁止法案を可決-空しい言葉の持つ力について

  • プーチンの本当の狙い

    世界中の人々が固唾を飲んで見守っている最中、恐るべき非道な蛮行が正義の名において堂々と行われている。目の前で多くの人々が大変な難儀に見舞われているのに、私たちにはどうすることもできない。世界中にごまめの歯ぎしりが響き渡っているような気がする。なぜプーチンはこんなことができるのか?という疑問とともに、彼のこのような行為を許容しているロシア国民に対して怒りを覚えている人も多いのではなかろうかと思う。ロシア国民の中にも戦争に反対している人々は少なからずいるが、情報が遮断されていることもあって大半のロシア人は国外の事情に疎い。今回の侵略についてプーチンを支持している方が多数派であるらしい。なぜプーチンはこのような暴挙に出たのか?NATOの東進に対する不安?それとも大ロシアへのロマンチシズム?私はどちらも主たる要因ではな...プーチンの本当の狙い

  • ロシアの良心を信じたい

    30年ほど前、フランシス・フクヤマの「歴史の終わり」という本が世界中で話題になったことがある。政治イデオロギー面の対立においてはすでに決着がつき、「リベラルな民主主義以外のどんな政治体制も正統性(legitimacy)を持ちえない」ということが白日のものとなった、というような内容であったように記憶している。ソビエト社会主義共和国連邦が崩壊し、中国では天安門事件が起こった。そういう当時の世界の雰囲気を反映した論文であった。そのとおりであれば、インターネットの普及による情報網の充実と、活発な経済交流により、世界の「リベラルな民主主義」化は一層促進されるはずだった。私の生きているうちにロシアも中国も民主化されることは間違いないとさえ思えた。ところがどうだろう、プーチンはドンバス地方の反政府グループを背後からコントロー...ロシアの良心を信じたい

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