鬼の章(37)
毛内と服部の2人が連れ立つように境内に出たのは、どちらが誘った訳でもなく自然な流れだった。 「どう思いますか」 「うまくは言えないのですが」 先に口を開いたのは毛内だった。その問いに、服部は暫しの思案の末に、ゆっくりと口を開いた。 「すっきりしないというのが一番ですね」 「確かに。まるで、あらかじめ伊東さんの考えを調べて合わせているようにも感じますね」 それが何故なのか。芹沢鴨の言動が、京都天狗…
2020/08/31 02:03
2020年8月 (1件〜100件)
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