すべてが異郷のものだから帰郷する
◎ユダヤ神秘主義ハシド派の一言ハシド派は、ハシディズムのこと。到達した人々がいることが、以下の言葉でわかる。『ある師について、彼は「私はこの国では寄留者である」(出エジプト二・二二参照)という、モーセの言葉にならって、まるで寄留者のようにふるまったと語られている。遠方から、生まれた町を出てやってきた男のように。彼は名誉にも、彼を益するなにものにも心を向けなかった。ただ、生まれ故郷の町に帰ることだけを考えていた。彼はおよそなにものにもとらえられないが、なぜなら彼は、すべてが異郷のものであり、自分は帰らねばならない、と知っていたからである。』(忘我の告白叢書・ウニベルシタスマルティン・ブ-バ-/編田口義弘/訳法政大学出版局P252から引用)世俗感覚で読めば、エジプトが異郷でカナーンが故郷だが、ここではそう読まない。...すべてが異郷のものだから帰郷する
2020/05/31 06:59