いのちの芽
ごく個人的「選考委員の方々の作品を読もう」キャンペーンは継続しているのですが、年始一冊目はこの本にしました。詩集。私の創作も詩から始まっているから。初心に返りたい気持ちで手が伸びました。ただの個人詩集ではなく、ハンセン病の療養所で暮らさざるを得なかった方たちが書かれた詩を集めたものです。この詩集が刊行されたのは1953年のこと。それが70年の歳月を超えて初めて文庫になりました。私の住まいの近くにある国立ハンセン病記念館が詩の企画展をしたとき、特別に非売品として配られたものでもありました。私はその会場には行けなかったのですが、読みたいとは思っていました。どうしてなのか?ハンセン病記念館のある多磨全生園が、私の通学路内にあったからか。それもありますが、創作の原形があるように感じていて。記念館の多くの展示に接す...いのちの芽
2025/01/22 19:06