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「渡辺さんの恋人、俺にしといて」「は?」いきなりこんな提案をしたら渡辺香澄はどんな反応をするだろうかと想像していたがどれも違った。きょとんとするか慌てるか…
===渡辺香澄と駅前の居酒屋で食事をした。 居酒屋を出て電車に乗り、二人の最寄り駅で降りたところにあるコーヒーショップに向かっている。職場を離れて二人だけ…
渡辺香澄が狼狽する様子を見て予想は事実だったと確信した。「俺は4年前から知っているから隠そうとしても無駄。4年前よりは酷くないけど外回り始めてから表情が硬…
彼女をベッドに座らせその前に立った。彼女は礼を述べ俺が何を聞いたかを確認すると事務所に戻ろうと言い出した。 この話を終わらせたがっているのが見てとれた。…
1Fにはパーテーションで仕切られたミーティングスペースがある。2メートル弱のパーテーションに仕切られているだけなので声は聞こえる。 俺がそこに着いた時は男…
しかし。最近の彼女の変化を、誰か気付いているだろうか。彼女の表情が若干固くなってきている。 クライアント先への訪問があった日にそれが顕著に出ることがあるの…
1月最初の所内ミーティングでそれは発表された。4月から渡辺香澄が経理事務から所長補佐の職に異動となることが言い渡されたのだ。 理由は二つ。一つは所長がある…
だがそこにひっかかりを覚えて渡辺香澄の言動を注視した結果がこの結論だ。当初俺が感じた視線などの彼女の違和感は、彼女が身に付けた対応策のように思えた。柔ら…
渡辺香澄がヒロセ法律事務所に来て4年が経とうとしていた。1年を過ぎた頃には仕事もすっかり覚え、里見さんとは連携が滞りなく出来ていた。オバチャン事務員は相変…
「まだ彼女は特別になってることが自分で分からないの?もう檜山君の今までの行動は、好きな子を遠くから見ている学生みたいなんだからね。ぼーっとしてたら誰かに持…
ベッドに寝かせて里見さんが布団をかける。彼女はそれでも目を覚ますことなく眠っていた。「顔色が悪いな」「しばらく寝かしときましょう。後でまた私が見に行く…
俺は今度はゆっくりと彼女を抱き止めた。胸の中にある小さな顔と細い肩。目は覚まさない。頬に触れるとひやりと冷たかった。脈とわずかな呼吸を確認してスマホに手…
外出先から戻ると6階の事務所に入る前にこのフロアにある休憩スペースに向かう。いつものように自販機のコーヒーを買いに行くためだった。窓が大きく光がさしてい…
「すみません…朝確認したときにこちらと伺ったのですが…」渡辺香澄の小さな声が微かに聞こえる。「私が言ったのはこの請求ファイルよ。指示もまともに聞けないの?…
また逆に、面白いように俺を嫌ったり恐ろしく無関心を貫く女たちもいる。一度も会話すらしたことがなくても。「イケメンだからでしょ」仲間の女性弁護士に言われたこと…
朝礼の時よりも近くで見た渡辺香澄はやはり目の大きな子だなと思った。そしてその瞳に若干の違和感を持った。斜視とも違う視線のズレ。いや目はちゃんと合っている。に…
「本日よりお世話になります渡辺香澄です。よろしくお願いします」朝礼でそう挨拶した彼女を初めて見た時は目が大きな子だな、と思った。悪い印象ではない。むしろ好き…
「何回も告白してかなり恥ずかしいんだけど。分かってる?あんた鈍感すぎ。あんたのことを気に入ってる奴が他にもいるのに全然気が付いてない。男嫌いなくせに男をかわ…
「建前抜きで言う。お前が好きだ。恋人になってほしい」…あり得ない発言とその真剣な眼差しに私は頭が真っ白になった。「男嫌いなあんたに告白しても断られると思って…
「甘く見過ぎている。職業柄渡辺さんもストーカー被害や性犯罪は目にしてきてるだろ」はい。というか、一方は当事者です。…とは言わない。知っているから大丈夫だと分…
「渡辺さん、今モテ期なんだろ?イテラの担当者と、事務機器メーカーの営業だっけ」ああ、今日里見さんが話したやつだ。「いや、あれは里見さんが勝手に...」「ゼリ…
「いや、渡辺さんの会話は聞き上手なだけ。それを勘違いをするのは奴の方がおかしい。俺が休憩室で言いたかったのは、会話の方法とかじゃなくて、男からの誘いの断り方…
食事が来てからは普通に同僚との会話を楽しんだ。料理の感想や他に行くお店の話、仕事の話も聞いた。「意外とよく話すんだな。事務所では黙っているイメージだったけ…
そう、長椅子で意識が遠くなる感覚を覚えた次に気が付いた時は、休憩室のベッドで寝ていた。里見さんが肩に私の腕をまわして、私は無意識ながら休憩室まで歩いたと聞い…
「渡辺さんって恋人いるの?」「えっ?」「渡辺さんのプライベートって知らないし。好きな人はいるんだっけ。そんな断り方してたよな」1Fのフロアで田村さんから迫ら…
男の人が苦手だという事を樋山さんが知っている。その事実のショックは夕方に比べたら収まっていた。 冷静になると、檜山さんでなくとも知られたからといって、今の…
久しぶりに檜山さんの席に来たので、背の高い檜山さんから見上げられるのも久しぶりかもしれない。顔が整っているというだけでその視線にどきりとする。「なに」「あ、…
18時を過ぎ、里見さんは退所した。里見さんは結婚をしていて子供はいない。そして旦那さんは海外で仕事をしているので飼っている犬と生活をしているそうだ。弁護士の…
「田村さんはちょっと度が過ぎない?所長に報告する?」里見さんにはこれまでの田村さんの様子を話していた。今日の訪問で里見さんにとって田村さんはクライアントらし…
「あ、お疲れ様。大丈夫?檜山さんから具合が悪そうとしか聞いてないんだけど」私が事務所に戻ると里見さんが声をかけてくれた。事務所にいたのは里見さんと檜山さん、…
5歳の頃の性犯罪被害は知られることはないはずだ。そうすると前職の私のセクハラ被害を知っているということなのだろうか。でもあれも表立たずに終わったはずだ。もし…
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