日銀「強制貯蓄20兆円の取り崩し」は楽観的すぎる
リンク新型コロナウイルスのデルタ型変異株の出現によって日本経済の先が読めない状況が続いているが、経済が再開したときのペントアップ・デマンドの原資として「強制貯蓄」が注目されている。日本銀行が今年4月の展望レポートのコラムにおいて、本来あるべき家計消費のうち、感染症下での「消費機会の逸失」により抑制されている部分を「強制貯蓄」と呼び、昨年1年間の累計で20兆円程度(特別定額給付金から貯蓄に回った部分を除く)あると試算した。日銀推計の20兆円は過大、実際は10兆円筆者は強制貯蓄を求める際には、マクロ統計(SNA統計)を基準にするのではなく、ミクロの積み上げである家計調査をベースに推計すべきだと考える。マクロでの消費性向よりも、それぞれの家計の消費性向を基準として、コロナがなかった場合の本来の消費水準を考えるべきであ...日銀「強制貯蓄20兆円の取り崩し」は楽観的すぎる
2021/09/24 19:26