chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
ぽつお番長の映画日記 https://blog.goo.ne.jp/eigaban

映画ライター中村千晶(ぽつお)のコラム。最新映画を紹介。正直モットーですがネタバレはしません。

ぽつお番長
フォロー
住所
東京都
出身
未設定
ブログ村参加

2012/04/11

arrow_drop_down
  • レンブラントは誰の手に

    後半の展開にハラハラ。***************************「レンブラントは誰の手に」70点★★★★***************************「ようこそ、アムステルダム国立美術館へ」(おそらくこの後の顛末も入れて「みんなのアムスステルダム美術館へ」(14年)のタイトルになってます)で、美術館改装工事の裏側をそのドタバタをも正直にユニークに描いたウケ・ホーヘンダイク監督によるドキュメンタリー。レンブラントの名画が家に飾ってあるというオランダのごっつ名家の11代目にして若き画商であるヤン・シックス氏。お育ちの良さを感じさせるこの甘~いイケメンがオークションで見つけた一枚の絵画。「え?これ、レンブラントじゃん?だってうちにあるし、ずっとそのタッチ見てきたし」と判断した彼はその絵を安く競り落...レンブラントは誰の手に

  • あのこは貴族

    「グッド・ストライプス」(15年)岨手由貴子監督。いや〜うまい、この方は!「あのこは貴族」79点★★★★***********************************東京・松濤の上流家庭に生まれ何不自由なく育てられた華子(門脇麦)は恋人にフラれ、お見合いをすることになる。いい相手などそうそう見つからない――とヘコんでいたとき華子は弁護士の青木幸一郎(高良健吾)に出会う。ルックスよく、育ちよい物腰の彼に華子は一目惚れ。そして、二人は婚約することに。が、華子は幸一郎のスマホに「時岡美紀」という女性から親しげなメールが送られてきたのを知ってしまう。時岡美紀とは、誰なのか――?時岡美紀(水原希子)は、富山県の一般家庭に生まれ苦労して東京の大学に進学しそこで幸一郎と出会っていた。家の事情で中退せざるを得なくなって...あのこは貴族

  • モンテッソーリ 子どもの家

    これはすごい。親でなくても必見!******************************「モンテッソーリ子どもの家」74点★★★★******************************藤井聡太氏やビル・ゲイツ、AmazonやGoogle創始者や、オバマ氏、そしてジョージ・クルーニーも受けたという教育法を追うドキュメンタリー。シュタイナー教育、は知っていたけれどモンテッソーリ、は不勉強ながら知らなかったのでめちゃくちゃびっくりしたし、マジでおもしろかったです。なにより出てくるフランスの子どもたちが、食べちゃいたいくらいかわいいので子ナシだろうが、すでに子育終わっていようがずっと見ていられると思う(笑)モンテッソーリ教育とは1907年にイタリアのモンテッソーリ女史が提唱した3歳から6歳の子どもたちへの教育...モンテッソーリ子どもの家

  • 世界で一番しあわせな食堂

    なあんて、気持ちがいいんだろう。「世界で一番しあわせな食堂」74点★★★★****************************************フィンランド北部・ラップランド地方の小さな村にバスでやってきた親子。寡黙な中国人チェン(チュー・パック・ホング)と幼い息子のニュニョ(ルーカス・スアン)。二人はバス停前の食堂に入り食堂で働くシルカ(アンナ=マイヤ・トゥオッコ)や客にたどたどしい言葉で「ある人物の居場所を知らないか?」と問いかける。しかし誰もその人も、その場所も知らないようだ。困った様子の父子にシルカは空いている部屋を宿として提供する。翌日も食堂にやってくる客に聞き込みを続けるチェン。そのとき、食堂に観光バスで中国人の団体客がやってきてメニューに不満を言い出す。するとチェンが「私に任せてもらえま...世界で一番しあわせな食堂

  • あの頃。

    今泉力哉監督の最高作!「あの頃。」79点★★★★*******************************2004年、大阪。劔(つるぎ=松坂桃李)はうだつのあがらない日々を送る青年。ある日、友人から「これ見て元気出しや」と渡されたDVDをぼんやり再生するとそこに映ったのは「♡桃色片想い♡」を歌うアイドル・松浦亜弥の姿だった。思わず画面に釘付けになった劔は近所のレコード店に駆け込み「ハロー!プロジェクト」のイベント告知を知る。そして、趣味を同じくする仲間たちと出会うのだが――?!*******************************「愛がなんだ」(19年)「his」(20年)などで勢いのある今泉力哉監督がかつて「神聖かまってちゃん」などのマネジメントを担当していた劔樹人氏(1979年生まれ)の自伝コミ...あの頃。

  • 秘密への招待状

    予備知識なしで、ぜひ。「秘密への招待状」73点★★★★*************************************インド・カルカッタのスラム街で孤児院の運営に奔走するイザベル(ミィシェル・ウィリアムズ)は資金不足に頭を悩ませていた。そんなとき「200万ドルを寄付する」というアメリカの起業家からの連絡を受ける。やったー!!と喜んだのもつかの間、それには「イザベラ本人が、寄付主に会いにニューヨークに来ること」という条件があった。しぶしぶNYへやってきたイザベラは一代で財を成した億万長者テレサ(ジュリアン・ムーア)と対面する。だがテレサはすぐに寄付をしないと渋り、あげく、テレサの娘の結婚式に出席するように誘う。不審感丸出しのイザベラだがインドの子どもたちを思い、仕方なしに、結婚式へと向かう、そこで彼女が...秘密への招待状

  • 春江水暖〜しゅんこうすいだん

    これはびっくりした!「春江水暖〜しゅんこうすいだん」73点★★★★**********************************中国・杭州市富陽(フーヤン)。有名な山水画に描かれた美しい水辺の都市は、いま再開発の真っ最中だ。その場所にある中華レストランで一族の母(ドゥー・ホイジュン)の誕生日を祝う宴が賑やかに催されている。レストランを経営する長男(チェン・ヨウファー)漁師をする次男(ジャッン・レンリアン)男手ひとつでダウン症の息子を育てている三男(スン・ジャンジエン)そしていまだ独身の末っ子・四男(スン・ジャンウェイ)が母を囲んでいる。が、宴の最中に母が倒れ介護が必要になる。大きな変化を前に兄弟それぞれの人生が現れ、その思いが交差してゆく――。*******************************...春江水暖〜しゅんこうすいだん

  • 私は確信する

    見ごたえ120%!「私は確信する」78点★★★★*************************************2020年2月27日。フランス南西部トゥールーズで38歳の女性スザンヌ・ヴィギエが忽然と姿を消した。スザンヌの夫で、3人の子の父であるジャック(ローラン・リュカ)に殺人の容疑がかけられるがスザンヌの遺体は見つからず、事件かどうかもわからない。ジャックは証拠不十分で釈放されるがマスコミはジャックが映画マニアだったことから「ヒッチコック狂による完全犯罪!」と無責任にセンセーショナルに事件を書き立てた。そして9年後の2009年。ようやくジャックの裁判が始まる。ジャック一家と関わりのあるシングルマザーのノラ(マリーナ・フォイス)はジャックの弁護士(オリヴィエ・グルメ)から事件に関わる膨大な通話記録を...私は確信する

  • すばらしき世界

    素晴らしかった。世界は厳しくつらく、それでもやさしく美しい。「すばらしき世界」80点★★★★***********************************冬の旭川刑務所から三上(役所広司)が出所してきた。上京した三上は、身元引受人の弁護士(橋爪功)と妻(梶芽衣子)に迎えられ、温かいすき焼きを前に感極まって泣きながら、更生を誓う。そして下町のアパートでつましく、真面目に生きていこうとする。だが、なかなか思うようにいかない。そんな三上をテレビドキュメンタリーにしようとプロデューサー(長澤まさみ)と作家未満の青年(仲野太賀)が接触してくるのだが――?***********************************佐木隆三氏のノンフィクション「身分帳」をもとに「ゆれる」(06年)「ディア・ドクター」(09...すばらしき世界

  • ディエゴ・マラドーナ 二つの顔

    やっぱり伝説な、すごい人。でも、モヤモヤの正体もわかった。*************************************「ディエゴ・マラドーナ二つの顔」71点★★★★*************************************秀逸ドキュメンタリー映画「AMYエイミー」(15年)監督がサッカーのレジェンド、マラドーナを追った作品。2020年11月に亡くなった彼の近々インタビュー、そして彼の元妻などにも粘り強く交渉して取材を取り付けていて貴重な映像と音声が満載です。編集もさすがの手腕でマラドーナの名前は知っていても「神の手」がなんだったのか、もよく知らず晩年の報道からなんとなく黒いイメージのほうが勝っていたワシにもすごい人だったんだ!というリスペクトを喚起させさらに様々を考えさせてくれまし...ディエゴ・マラドーナ二つの顔

  • 天国にちがいない

    うん、ちょっとジャック・タチっぽいなと感じました。「天国にちがいない」71点★★★★*********************************イスラエルのナザレ。映画監督のエリア・スレイマン(本人)は自宅で物思いにふけっている。ふと庭を見下ろすと、レモンの木から果実をもぎ取っている男がいる。「隣人よ。泥棒ではないぞ。ドアはノックしたんだ。誰も出てこなかった」いろいろな出来事に遭遇しながらそれを静かに見つめる監督。やがて監督は、映画の企画を売り込みにパリへ、そしてニューヨークへと旅をしていく。そこで、またさまざまな「ん?」に出会っていく――。*********************************2002年に「D.I.」でカンヌ国際映画祭審査員賞ほかを受賞したエリア・スレイマン監督、10年ぶりの...天国にちがいない

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、ぽつお番長さんをフォローしませんか?

ハンドル名
ぽつお番長さん
ブログタイトル
ぽつお番長の映画日記
フォロー
ぽつお番長の映画日記

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用