〈奈良大学博物館〉 企画展「太田古朴が見た山里の文化財」
【室町前期に遡る翁系能面4面など初公開】奈良大学博物館(奈良市山陵町)で企画展「太田古朴が見た山里の文化財」が開かれている。副題に「高野山麓⋅細川八坂神社の仮面群」。2年前に和歌山県高野町の神社で再発見された室町時代前期の作とみられる能面4面などが初公開されている。7月27日まで。太田古朴(1914~2000)は奈良県吉野町出身で、奈良美術院で仏像修理を学び、生涯を仏像の研究や修理に捧げた。『仏像研究三十年』『美佛参籠』など著書や著作も多い。企画展では代表的な仏像修理の事例とともに、古朴が調査と仏像修理を手掛けた和歌山県高野町細川地区の文化財も紹介している。「はだか地蔵」として有名な伝香寺の地蔵菩薩立像は古朴が調査⋅修理を行った仏像の一つ。納入品納置状況図には像内から見つかった舎利や胎内仏、経典などの納入...〈奈良大学博物館〉企画展「太田古朴が見た山里の文化財」
2024/06/28 12:15