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板東蓮三郎
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2011/06/22

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  • 重箱の隅

    マッサージ師の国家試験ではいくつかの科目で出題の元となる教科書からの良問の作成が種切れになったのか、「そんなところから出すかよ」と思うような重箱の隅をつついたような問題が出題されていました。 3年生になると国家試験対策の解剖学の講義の中で、「数年前この図から出題された」などと重箱の隅の例が示され、教科書の隅から隅まで丹念に読み込んでおくように指導を受けました。 これに対して私は、「あまり細かいと...

  • ボキボキ整体

    手の指の関節をボキボキ鳴らしたり、整体の治療でいろいろな関節を鳴らされることがあります。気持ちがいいので私はこれは好きです。 しかし整体の治療の話をすると、「ボキボキされるの嫌だ。」「気持ち悪い。」「こわい。」と言う人が少なからずいます。 このような患者に向けて「ボキボキしない整体」をセールスポイントに掲げている整体治療院もあります。 ボキボキが好きでない人はそのような治療院に行けばいいと思うの...

  • 子供のネーミング

    高校1年の地理の時間に教員の相場先生(実名)が出席簿を見ながら「誰にしようかな」と質問の解答者を探していました。 誰かが「1番有田君(仮名)」と言うのを聞いた相場先生は、「私も昔からその方法でよく指名されて苦しんできた。だから今日は最後の人にしよう。はい、渡辺君(仮名)。」と最後の渡辺君を指名し、指名された渡辺君は「なんだよう。」と苦笑していました。 先日新聞に載っていたインドの特派員からの...

  • ドスケベ

    病院でリハビリにかよってくる患者さんにろうあ者がおられ、通院時には毎回横浜市がつけてくれる手話通訳者がついて来ました。 その手話通訳者さんから聞いた話です。 この通訳者さんは横浜市がおこなう会議などの通訳もされるほどのかたなのですが、あるときテレビ神奈川のニュース番組の通訳が回ってきたのだそうです。 番組の中で「ドスケベ」ということばが出てきました。 ふつうに「スケベ」なら鼻の下を長くして人差し...

  • 受け取り辞退

    先日、私が大学時代に配達のアルバイトをし、お客さんに判をもらった伝票は配達員にとっては金券と同じ、という話を書きました。 稀にお届けにうかがうと、差出人の名前を確認した上で「これは受け取れません。」と受け取りを辞退される場合があります。 受け取る側がなんらかの公職についており、それを受け取ると賄賂を受け取ったと見なされても仕方がない収賄に当たってしまう場合です。 そのようなときは受領印をもらうこ...

  • 犬がショック死

    病院と病院の最寄り駅を結ぶ通勤経路に面した所にあったアパートの前に、そこのアパートの住人のおばさんが飼っている犬の小屋があり、仕事の帰りなどに時々そのワンコと遊びました。 ところがそのワンコの姿が突然見えなくなり、どうしたのだろうと思っておばさんに聞いてみると、おばさんが1週間ほど私の勤める病院に入院いる間に亡くなってしまったのだそうです。 その間ワンコのお世話はアパートの隣の住人にお願いしてい...

  • 犬と息抜き

    大学生だった頃、お中元やお歳暮の時期にデパートの配送のアルバイトをしました。 今は配達の仕事はヤマトや佐川などいくつかの会社に集約されていますが、当時はデパート会社が配達専門の関連会社を持っていて、私が仕事した会社は2つのデパートの配達をおこなっていました。 お中元・お歳暮の時期にはけっこうな配達量になりました。 配達をして伝票に判をもらえばそれは配達員にとっては金券と同じなので1つでも多くの商...

  • 黒い肺

    先日阪神の岡田元監督のタバコや呼吸器疾患の話題に触れました。 マッサージ師養成学校での解剖学の時間では、ある医科系大学の解剖学の教授である講師は「肺が黒くなるのはタバコによるのではない。黒くなるのは大気汚染や自動車のタイヤのゴムの破片などによるものである。」という話をされました。 この話を聞いて、私はにわかには信じられませんでした。これまでさんざん喫煙者の肺だとして真っ黒になっている肺の写真...

  • 自分の勤め先の病院なのに

    2000年頃だったでしょうか。私の家族が体調を悪くしたときがありました。 私の勤める病院の内科を受診させたところ、子宮筋腫の疑いが強いということで婦人科に回され、婦人科ではMRIを撮って程度を判定のうえ治療方針を決めることになりました。そのMRI検査の予約の日程を聞くとなんと1ヶ月余り先になっていました。この体調が悪い状態のままで検査まであと1ヶ月待たなければいけないことになります。横で見ている...

  • 岡田前監督が・・・

    先日のプロ野球中継の解説で阪神タイガース前監督の岡田彰布さんが出ておられました。 シーズン開始当初は始球式等の行事に出て来られず重病説もありましたが、今回撮られた写真では酸素ボンベを転がしており、在宅酸素療法になったことがわかりました。呼吸器疾患になっていたようです。 長く喫煙を続けておられたそうで、その影響であんなに現役時代活躍された名選手も呼吸器の力が衰えてしまったようです。 私の...

  • 苦手科目 病理学②

    マッサージ師養成校でも2年次に病理学がありました。 ここでの病理学は教科書に書かれている内容に沿った進め方ではなく、教科書の内容を包含したもっと大きな流れから、その関係する多くの要素を説明し、必要なポイントをわからせていく、というものでした。 以前にもここで触れましたが、毎回の黒板への板書の量が非常に多く、その内容に基づいて1週間勉強し翌週の小テストに備える、という有無を言わさず勉強せざるを得な...

  • 苦手科目 病理学

    理学療法士養成校に入学し、ずっとやりたかった医学の勉強がついにできると張り切ったものの、解剖学ですぐに落ちこぼれ、夏休み後に行われる前期の期末試験に向けて夏休みに必死に勉強した結果、解剖学が得意科目になりました。 2年生で学んだ病理学は、私にはどうにもつかみどころのない科目でした。教科書を見るとあちこちに下線が引いてあり、一通り読んだらしいのですが、さっぱり印象に残っていません。 国家試験に向け...

  • 捨てました

    病院でリハビリをされていた患者さんが不幸にして亡くなられたとき、その患者さん用に義肢装具士が介入して作成した装具はもう使われないので、ご遺族にお願いするとたいてい病院に(リハビリ室に)くださいます。 そのような装具をストックしておくと、次に装具が必要な患者さんが出たとき、その患者さんに合った装具を作成するまでの間、もし合えば暫定的にストックの装具を使ってもらったり、合わなくても「今度作成する装具...

  • 思わぬつながり

    横浜の病院で私が外来でリハビリを担当した患者さんに、宇部さん(仮名)という高齢の女性がおられました。 いろいろとお話ししているうちにフッと思いだし、「私は大学生のとき、東京の○○町で奥様と同じお名前の歯科にかかったことがあります。」と言うと、「それは主人の兄です。」とのお答えがありました。「えっ、『宇部歯科』の院長先生の奥様は私の母の満州の学校での同級生ですよ。だからあそこまでかよっていたんです。...

  • 右寄りな祖父

    小学6年の終わり頃、私を全寮制の学校に入れたかった美容師の母が美容院のお客さんから聞いた学校を見学に行き、母のすすめで受験することになりました。キリスト教系の学校です。 全寮制の学校で24時間が教育の機会でもあるということで、入学願書には他の学校にはないような質問項目もありました。 その中に同居している家族とその宗教を書く欄がありました。 私と両親は「無宗教」と記入し、当時同居していた母方の祖...

  • 万国博覧会

    大阪の夢洲で13日から万国博覧会が開催されますね。 私は1970年の千里での大阪万国博を小学生のときに経験しました。 そこは小学生の私にとって「夢の世界が広がる未来都市」のようで、ワクワクするものだらけでした。私のその後の人生に大きな影響を及ぼすことになるクラシック音楽と出会った忘れられない場所でもあります。 2泊3日で行った最後の日に会場を離れるときはさみしくて涙があふれたのをよく覚えています...

  • 救急搬送

    実は私は昨年の9月21日に救急搬送されました。 熱中症で脱水状態になって意識状態が悪くなり、商業施設の中で倒れてしまいました。 救急車で救急外来のある病院に運ばれ、ストレッチャーからベッドに移されるとナースから名前やいくつかの質問をされます。「ここどこかわかりますか?」「今日何月何日かわかりますか?」 意識状態や認知に問題があるかどうかを確かているようです。 「9月21日」と答えるとナースは回り...

  • サカナの解剖

    ある金融会社のCMに大地真央さんが出ています。 少し前まで放送されていたものでは大地真央さんは寿司屋の大将でした。 大将が握った寿司を若い女性の客が写真に撮ったりして騒いでいます。 すると大将が「もう少し他のお客さんのことも考えてもろていいですか。それと、食べはらへんのやったら握るのやめますさかい言ってもろてよろしいか。」と言い、それに対してむかついている客に大将が「サカナの命に申し訳ないわ。」...

  • 自慢したいの?②

    マッサージ師養成学校では年に数回、外部から講師が来てふだんの授業とは違うテーマで話す日があります。 ある時の講義は赤十字の職員による献血についてのお話でした。 授業の最後に講師が質問を受け付けました。 一人の男が挙手をし「私はいっぱい献血していますが、何か健康に影響がありますか?」と言っています。「そんなものあるはずないいじゃないか。献血したとき、そこでちゃんと説明受けただろ。これは献血をたくさ...

  • 自慢したいの?①

    マッサージ師養成学校の1年のとき、衛生学の授業で救命救急の話がありました。救命救急処置を練習するための患者人形を使って説明されています。 一人の同級生の男がその人形での訓練を「やったことありますよ。」と大きな声で話しています。彼は以前はテストドライバーだった人なのですが、救命訓練の経験を自慢したいようです。 それを横で聞いていた私は、人形での訓練ももちろんですが、生身の人間で心臓マッサージをした...

  • 動物病院

    訪問リハビリを終えて会社に戻る途中にある動物病院から、柴犬とその飼い主のおばさんが出てきました。 すぐにおやつをもらい、ワンコはしっぽを振ってうれしそうです。 まるで「よくがんばってえらかったね。約束のおやつをあげるよ。」という会話が聞こえてきそうです。 見ていると動物病院に入っていくのを苦にしていないワンコやニャンコがいる一方で、テレビの動物番組や動画では、動物病院に入りたくなくて激しく抵抗す...

  • 業界用語

    このワードを話すと「あ、この人は同じ業界の人だな。」とわかることがどこの業界にもあると思います。 私の場合そのようなワードの1つが「頻回」です。 一般の人が「頻繁に」と言うことを、医療の世界にいる人は「頻回に」と言います。 また一般の人が「メカニズム」と言うところを「機序(きじょ)」と言えばその人はたいてい医学の勉強をしたことがある人です。「生体のメカニズム」と言わずに「生体の機序」のように言い...

  • クラクション

    私が理学療法士の学校に入る前に勤めていた事務所の先輩の1人は、車を運転すると曲がり角の手前で曲がり角の反対側から来る車や歩行者に自分の運転する車の存在を知らせるために、辻辻でもれなくクラクションを鳴らし、速度をあまり落とさずに走らせる人でした。 これでは辻辻の近くに住む人は、うるさくてしかたがありません。 私と2人で車に乗り私が運転するときには、私にもすべての辻辻でクラクションを鳴らすことを命じ...

  • ダイエット

    今までに3回ダイエットに成功し、そのたびにリバウンドして元に戻っています。理学療法士としてはお手本を見せることができません。 そのうちの何回目かは食事の量を毎回半量にしBMI22になる体重まで減量しました。 整形外科病棟のナースステーションを訪れたとき、1人のナースが私の顔を見てギョッとし、「どこかお悪いんじゃないですか?内科で診ていただいた方がいいんじゃないですか?」と心配されました。 その頃...

  • 添削

    理学療法士の養成校では、学校に到着すると最初に、ロビーで掲示板に目を通すことになっていました。。 ある日、作業療法学科の若い教員の字で、「OT科の1年生は成積表を佐藤(仮名)まで取りにくるように」と書いてありました。 私は、「積」の字の上に赤で✕をつけ、その上に「績」と書いておきました。 1時間目が終わりロビーに出てくると、私の書いた✕と赤い字は消され、「成積表」は佐藤先生の字で「成績表」に直して...

  • ノート④

    大学時代に期末試験の際、事前に試験の教室に持ち込んでもいい物が発表され、科目によってはノートが持ち込み可になっている場合がありました。 その中に「ノート持ち込み可、ただし直筆ノートに限る」という科目がありました。 「どうせ学生はあまり勉強はしてこないだろう。それならばせめて試験直前に友達のノートを自分の手で写させてもらうくらいは、勉強してほしい。」という教員の思惑によるものでした。 もちろん手書...

  • ノート③

    マッサージ学校の1年のとき、衛生学の授業で書き取った下書きノートの字が汚くて判読不能なところが出てきてしまいました。 翌日学校で、教員室の入り口で担当の教員を呼びだし事情を話しました。 「自分で書いたノートの字が汚くて読めない。」と言うと、近くにいた他の教員たちも大爆笑しています。 「昔から字が汚くて、自分の書いたノートを読む気が起きなくなっちゃうので、乱字で下書きノートを作って後でワープロで清...

  • ノート②

    理学療法士になって30年近く経ってからマッサージ師の養成校でまた学生をすることになりました。 この学校に在学中のノート作りは、授業中には下書きノートを作りました。板書を書き写すほか、講師が話しただけで黒板に書かなかったことや雑談なども板書とは違う色のボールペンで書き留めました。下書きなので字は汚くても構いません。きれいに書かなくていいので、早く書くことができました。 このノートをその日のうちに小...

  • ノート①

    理学療法士の養成校時代、ノート作りは授業での講師の板書をひたすらノートに書き写すだけでした。 子供の頃から「字が汚い」と言われ続けてきた私は、その汚い字で書いたノートを後で読み返そうとするといつも嫌な気持ちになり、読む気力が失せてしまいます。これでは何のためにノートを取っているのかわかりません。 このようにならないためにも早いうちから字がきれいになるように努力しておかなければいけなかったのかなあ...

  • 初めてのマクドナルド

    私が初めてハンバーガーショップのマクドナルドに行ったのは、私が中学1年生だった昭和40年代後半のことです。 当時全寮制の学校の生徒だった私が、親と会えるのは夏休みなど帰省しているときだけでした。 学校に入学後初めて帰省してきた私に父が「こんな新しいお店があるよ。」と新宿駅東口の今のアルタの近くにあったマクドナルドに連れて行ってくれたのです。(そのアルタももうすぐなくなろうとしていますね。) 初め...

  • 女性をくどく

    女の子と簡単に口をきき口説いたりできる男がいますね。羨ましい限りです。 私は「あのときあの子と口をききうまく立ち回れたら、その後の人生が変わっていたかも。」と思い出す場面がいくつもあり、後悔ばかりです。 それなのにおばさんやおばあさんが相手だと簡単に口説くことができたりすることがあります。 もちろんリハビリの仕事をスムーズに進めるためのビジネストークなのですが・・。 あるときかわいいおばあちゃん...

  • キャプテン

    長く日本にいる外国人は日本語がうまくなり、こちらはつい「日本語がお上手ですね。どれくらい日本にお住まいですか?」などときくことになります。 相撲部屋にいる外国人力士のようにいやでも日本語を話さないとならない所に身を置くのは、外国語学習には非常にいい環境だそうです。 その一方で長く日本に住んでいてもぜんぜん日本語を覚えない外国人もいます。 私が経験した患者の男性は進駐軍として来日したアメリカ海軍の...

  • 歩きスマホ

    最近歩きながらスマホを操作(歩きスマホ)している人がいっぱいいます。 細い道を車で走っていて前方から歩きスマホで来る人が、車の直前になるまで車に気づかないこともあります。 さらにノートパソコンを開き片方の前腕に乗せ、他方の手で操作しながら歩いている人までいます。 そんな所でいったい何を見ているのでしょう。 私が歩きスマホをしているとき、家族は「メールしてるの?」と咎めますが、たいてい地図や歩数計...

  • 水道管

    八潮市の道路陥没事故でトラックが巻き込まれて2週間以上経ちます。行方不明の74歳の運転手さんが本当に気の毒です。 小学生のとき近所のさとし君(仮名)とよく遊んでいました。 さとし君はスリルのある遊びが大好きでした。 川の土手の上から下まで自転車でブレーキをかけずに一気に下ってみようと誘われました。私は途中で転びそうで怖くてできなかったのですが、彼はやってしまいました。 川に架かる150mほどの橋...

  • PTの求人

    スマホで「リハビリ」や「理学療法士」のワードでよく検索をするので、スマホの検索エンジンが判断して動画に理学療法士の求人の広告が出てくるようになりました。「一生懸命勉強して理学療法士になったのに給料が少ない。」「友人は残業しないで月○○万円も貰っているのに、私は△△単位も仕事をさせられて✖✖万円しか貰えない。」 それで友人の教えてくれた求人を紹介してくれるところに行ってみたら「残業ほとんどなし」「月給◎◎...

  • 末っ子の名前

    ラジオで漫才師が俳優の松平健さんの本名の話をしていました。 7人兄弟の最後に生まれたために「末七(すえしち)」さんだそうです。 「空白の1日」で巨人軍入りし話題になったプロ野球選手の江川投手のお宅の2人のお子さんは「さき」さんと「あと」さんでした。 私の担当した女性の患者さんで「末子(すえこ)」さんというお名前の方がおられました。3人兄妹の最後に生まれたからつけられたお名前だそうです。ご本人はご...

  • トイレ格差

    公共施設等でトイレを利用するとき、ただでさえ女性の方が時間がかかるのに女性用の方が便器の数が少なく、待ち時間が多くなってしまう。これは多くの場合男女のトイレの面積がほぼ同じでその中に便器を配置するから起こることで、それは平等かもしれないが公平にするには待ち時間が同じになるようにするべきではないか、と公共施設等のトイレの数を調べた東京都内の60歳の女性が「男女間トイレ格差」があることを唱えている話...

  • 感情失禁③

    老人ホームに脳卒中で右片麻痺の女性の利用者さんがいました。 失語症があり、言語了解はよかったのですが、話すことはほぼできませんでした。 また感情失禁が顕著で、笑うと笑いっぱなしで止まらなくなり、泣くと泣きっぱなしで止まらなくなりました。 そんな彼女と居室で立ち上がる練習をしているとき、彼女のかけていたラジオから桜田淳子さんの歌がかかっていました。 ♪夏は心の鍵を甘くするわご用心、恋がドレスの裾を...

  • 生理学のカリキュラム

    理学療法士の養成校では1年次の解剖学・生理学の時間数は、それぞれ週に3コマ(1コマ90分、45分で2単位なので6単位)でした。 1日に2コマなので、1年次は1週間の中で1日半ずつ解剖学と生理学の授業を受けていました。 私がかよったマッサージ師の養成校のときは1年次は両科目とも2コマで、その分最終学年の3年次に解剖学と生理学がありましたが、それらは国家試験対策が主目的で、1年次に教科書1冊を週2コ...

  • 解剖学の基本

    理学療法士の養成校で解剖学を習ったとき、最初に習った項目は身体の動きの起点を明確にする「解剖学的肢位」といったことばや、身体の位置を3次元的に表現するのに必要となる「前頭面(前額面)・水平面・矢状面」、身体の動きを表現をする「屈曲伸展・外転内転・外旋内旋・回外回内」といったことばでした。これらを知らずにその先に進むことはできない基本的な部分であることが後々わかりました。 マッサージ師の養成校での...

  • ジャイロ②

    中枢性疾患由来のめまいやふらつきに対するリハビリは私が好きな訓練でした。 立っているとめまいを感じるのに座っていれば感じないことから、めまいを感じるときは脳がからだの重心を実際よりも高い位置に感じバランスを取りにくくなっているからふらつくのではないかと考えました。(ジャイロがまっすぐになっていない状態) そこでまず重心が低い位置になる肢位で訓練を始め、めまいが起きないことを確認できると...

  • ジャイロ

    理学療法士の知人がSNSに、脳神経疾患で平衡機能を失った患者さんの様子を「重心を保つジャイロが働いていないから、歩くことはおろか立っているのもままならなかった。」と書いていました。「重心を保つジャイロ」というのは初めて読む表現でしたが、平衡機能を見事に言い当てた、いい表現だなと思いました。 今は飛行機は位置(居場所)を特定するのにGPSが使われていますが、それ以前は「慣性航法装置」という...

  • 粉雪

    リハビリテーション室で夕方パソコンに向かって記録をするときに、音楽を聴きながらやりたいなあと思うと、他のスタッフもいるスタッフルームの中ででなくリハビリテーション訓練室にあるパソコンで記録をおこなったことがありました。(今のようなブルートゥースのイヤホンがない頃の話です) あるときベートーベンの「第9」交響曲を聴きながら記録をしていると、曲のサビのところで片手が指揮をしてしまいました。 そんなと...

  • 横綱の膝装具

    大相撲の初場所が始まりました。 先場所休場の横綱照の富士が今場所は出場しています。 横綱の土俵入りがあるとやっぱり華やかです。 照の富士の膝には膝の上下の広い範囲にテープがグルグルに巻かれています。 テープの下にはダイヤルロック付きの膝装具が見えます。 ダイヤルロックは膝の関節が伸び過ぎたり曲がり過ぎたりしないように、関節の可動範囲を一定以内に制限するための装置です。 リハビリの現場でも使わ...

  • 鼻シュッシュ

    わが家では以前から洗口薬のことを「ブクブク」、のどスプレーのことを「のどシュッシュ」、点鼻薬のことを「鼻シュッシュ」、手の消毒剤のことを「手シュッシュ」と呼んでいます。 使い方をわかりやすく表現したもので身内には愛用していますが、訪問リハビリの仕事をしているときにスタッフ間の会話で「のどシュッシュ」ということばをつい使ってしまいました。 説明しなくても意味が通じて何のことかわかってもらえ...

  • 延命処置

    先日読んだネットのニュースで、久坂部羊医師が延命処置について述べている記事が目を引きました。 70代の乳ガンの患者がターミナルとなり心肺停止になったとき、患者の家族は病院に到着しておらず、当直医は延命処置をおこなって蘇生し、患者はその翌日家族に見守られて亡くなった、ということがあったそうです。 日本には「死に目にあう」ことを重視し、それができることを親孝行と考える風習もあります。 死に目にあえる...

  • 牛乳パック

    お正月のテレビで1リットルの牛乳パックについての話をしていました。 牛乳は紙のパックが長く使われてきました。パコッと折り曲げて注ぎ口を開いて飲むものです。 ところが一度開くと口を閉じても密閉とはならず、鮮度を長持ちさせることができません。そこで鮮度を長く保つ目的で、ある会社の牛乳パックは閉められるプラスチック製の注ぎ口に変更することにしたそうです。 ペットボトルの飲料が広まったのと理由は同じです...

  • 定期預金解約

    私の母が元気なときの話なのでもうだいぶ以前のことになりますが、私の母が銀行に定期預金の解約に行ったとき銀行の人から、「そのお金は何に使うのですか。」としつこく聞かれたそうです。 まだ特殊詐欺などの話題が広まる前のことなので、銀行員は単に自分の銀行の預金を減らされたくなかったのかもしれませんが、あまりしつこく聞かれ解約させてもらえなくなりそうに感じた母は大きな声で、「若いツバメに貢ぐんです。」と言...

  • 自動車保険

    私は日頃車を運転するので、ある保険会社の自動車保険に加入しています。 その保険会社に加入していると数年前から車載器がつけられ、車載器が検知したデータがブルートゥースで携帯電話とつながり、保険会社に送信されます。 異常な衝撃を検知すると、保険会社から携帯に電話がかかってくることになっています。 また運転経路や運転時間、急ブレーキなどのふだんの運転のデータも送信され、採点されて携帯に知らされる仕組み...

  • 年末の犯罪

    年末になるといつも犯罪が多くなるように思います。 私が初めて犯罪を目撃したのは中学1年生のとき、12月28日の夕方、新宿駅でのことでした。 今は東西自由通路になっているところが駅の改札の中だったときに駅構内を1人で歩いていて、私の前を歩いていたOL風のお姉さんが持っていた紙袋を、浮浪者風の男が引ったくっていきました。 お姉さんは初め取られまいと抵抗していましたが、「よこせ」と荒ぶる男性の強さに抗...

  • 真島の生理学

    理学療法士の養成校のとき、生理学では「真島の生理学」と言われる本を教科書として使いました。 著者の真島英信博士(順天堂大学教授)が亡くなられた後、この本の改訂をおこなった真島先生の弟子でもある研究者が本の序文を書いています。そこに「この本は秀才と同義語とされた真島の労作で・・・」というような文章がありました。 序文からきっちりと読んでいく人は必ずここに目が行きます。 私も読んだときここに気をとら...

  • レジオネラ属菌

    以前、家電量販店で加湿器を購入したとき、店員から「毎年使い始めるときは必ず熱湯を通して殺菌してください。」と確認するように何回も説明されたのですが、そのときはその意味はわかりませんでした。 最近寒くなってきたので先日加湿セラミックファンヒーターを出して掃除をしました。 外せるところを外し裏側を触ってみるとぬるぬるし、底のほうは白く固まっていました。 口の中で歯の回りにプラークが...

  • 浅草ガサ市

    12月の今頃の時期、浅草の浅草寺の裏の方で「ガサ市」という市が立ちます。お正月のお飾りなどを作る業者がその材料を購入するための市です。 私は大学卒業後に入った会社の勤めが続かず、理学療法士の養成校に入学するまでの間をとびの親方の所で働いていました。 そこでの仕事で親方と一緒に2tトラックでガサ市に行き、買ってきた材料でクリスマス頃お飾りの作成をおこない、年末の4日間販売をおこないました...

  • 交感神経優位?

    少し前、テレビの情報番組で医師のような人が、人間の(生物の?)身体は、気持ちを奮い立て活動を活発にさせる「交感神経」と活動をゆっくりし気持ちを穏やかにさせる「副交感神経」の2つの自律神経がバランスを取っているという話をしていました。 するとそこに出演していたコメンテーターの女性の一人が、「私は交感神経が強いと思う。負けるのが大嫌いで、車で走っていても隣で走っている車を追い抜きたくなる。」と自慢げ...

  • 専門用語

    最近スマホを買い換えました。 古いスマホから新しいスマホにアプリを引き継ぐ手続きをいくつかのアプリについて行っているのですが、苦戦しています。 パソコンで引き継ぎの方法を検索して調べても、そこで使われている用語が私には難しく、なかなか進みません。 パソコン等の機器に精通し使い慣れている人にとっては簡単な用語でも、それらがわかりにくくて難儀する人がいるということが彼らには理解できないのだと思います...

  • 専門家の視点

    介護職に従事する男性が車を運転していたとき、山道を一人で歩いている高齢の女性を見つけました。介護靴を履いており歩き方が弱々しく、付近の農家などの住人ではなさそうで、認知症のある人が帰り道がわからなくなって徘徊しているらしいことが、介護職の男性には一見してわかったので声をかけ車に乗せて送っていった、という話がネットのニュースに出ていました。 リハビリ靴の例 これを読んで、やはり専門家は事情に精通し...

  • カスハラ

    横浜の病院のとき、外来でリハビリに来る患者さんの中でガラの悪い男性がいました。あの頃、たぶん40代だったのではないかと思います。 呼ばれる順番などで不満があるとすぐにからんで来る人でした。 その人が夜、病院に電話をかけてきて、電話に出た当直の職員に「脳外科部長の電話番号を教えてくれ。」と言ったそうです。 脳外科部長はその男性の姉の主治医で、お姉さんは病院に入院中でした。「規則なのでお教えすること...

  • マイクロチップ

    少し前ここで、認知症のある高齢者が行方不明になったときの対策として、体内にマイクロチップを埋め込むのは人権上の問題があるために、爪に自治体がわかるQRコードのシールを貼る方法を始めた自治体がある、という話を載せました。(2024年9月27日付「QRコードで」参照) その後マイクロチップに関する記事が新聞に掲載されていました。 マイクロチップの有用性を認め、長さ1・2cm直径2mmほどのチップを自...

  • 三十三間堂

    小学生時代、京都の案内の本で三十三間堂の仏像が並んでいる写真を見て不気味さを感じ、とてもこわく感じたのを覚えています。 20年くらい前、京都を旅行したとき、銀閣寺を拝観した後どこに行こうかなと思ったとき、「三十三間堂行」のバスが目の前に現れ、「よし、昔こわいと思った三十三間堂に行ってみよう。」と思い立ちました。 初めて見た三十三間堂の仏像群は壮観で、この仏像を全部作らせるのにどれほどの費用がかか...

  • リハビリ病院で

    お笑いタレントのサンドイッチマンが病院を訪ねて患者さんやそのご家族にお話をうかがい、その音声は病院内でラジオで聴けて家族の思いを知ることができる、というNHKの「病院ラジオ」というテレビ番組をよく見ます。 先日の放送は東京都内の有名なリハビリ病院からでした。 リハビリ病院からの放送で登場した患者の中で、年齢の割に負荷が強くかかる運動をしたために、脳出血やくも膜下出血などの脳血管疾患をおこした人が...

  • 作業療法士がおこなう評価

    リハビリ訓練の内容を数字で表して評価することがやりやすい理学療法士の仕事に対して、作業療法士の仕事は数字で表しにくく記録を残しにくい、とリハビリの専門医が言っていたという話をこちらで書いたことがあります。(2012年5月18日付「理学療法士と作業療法士②」参照) 最近、作業療法士がおこなう評価にはこんなやり方もあるのか、と思わされる例をテレビで見ました。 ある少年院では職業訓練の一つとしてドロー...

  • 免許更新

    私が最初に勤めた病院の理学療法士の先輩は、よく「運転免許は更新が必要だけど、PTの免許は更新いらない。」と自慢していました。 私も今は理学療法士と按摩マッサージ指圧師の2つの更新のいらない免許を持っていることになります。 自動車の運転免許が定期的に免許を更新する必要があるのは、しばしば関係法令の改正があるからです。 学校の教員免許も以前は更新する必要ありませんでしたが、教員で問題を起こす人が続出...

  • 専門学校

    理学療法士の養成校に向かうために東京都内のターミナル駅の構内を歩いていると、奥様を連れた古い友人とばったり会いました。 大学を卒業し一旦就職した後そこを辞めて理学療法士になるための専門学校にかよっていることを彼に伝えると、彼は私の学校のことを心配してきました。 彼の奥様は東京都内のある工業系の専門学校に事務職員として勤めているのだそうですが、そこの専門学校が小さい教室に学生をいっぱい詰め、学生一...

  • 退学・留年

    理学療法士の養成校では同期30人で入学し、その中で一緒に卒業したのは21人でした。9人減りましたが、そのうち8人が留年し、1人は辞めてしまいました。 辞めた1人は18歳で入学してきた北海道出身の男性で、「東京の夏がこんなに暑いとは思わなかった。」と気候が退学の理由だと言っていましたが、1年生で学ぶ解剖学の学習量がとても多いのに驚き、暑い日々にそれを勉強することに耐えられなかったのだろうと思います...

  • 高齢学生

    30年あまり前、私が理学療法士の養成校に入学したとき、私は20代後半で同期生の中では上から7番目の年齢でした。 一番下は高校卒業後すぐに入ってきた18歳の7人、一番上は36歳の男性でした。36歳で入ってきた彼は70歳直前になった今も、「老々リハビリ」と謙遜しながら、まだ元気に訪問リハビリの現場で頑張っています。 数年前かよったマッサージ師の養成校では私の同期は一番下は18歳、一番上は59歳で入学...

  • 年上殺しの男

    横浜の病院で私が30代半ばのとき、40歳くらいの何とも軽い感じの男の患者を担当していました。 自宅の近所に少し年上の素敵な未亡人が娘さんと一緒に住んでいたそうです。一目見たときに「いいな」と思い、朝のごみ出しのときに挨拶をしたのをきっかけに少しずつ距離をつめ、ついに自分の彼女にしてしまったそうです。 彼のことを人には「弟と言え。」と彼女さんに命じているのだそうです。 実際、私が病院の中で彼と一緒...

  • 美大は出たが・・・

    ネットのニュースを読んでいたら、ある医師が看護師の描いた診療台の絵がとても上手なのでそのことを話すと「美大に行ってますから」と答えた、という話が出ていました。 その看護師は看護学校を卒業して看護師になったものの、美術への夢が断ち難く美大に進んだそうです。しかし美大を卒業しても美術の仕事では食べていけず、看護師の道に戻ったのだそうです。 私の後輩に高校卒業後美大に進んだがやは...

  • 貯金箱の貯金

    先日私の勤めていた会社の営業所に空き巣が入った際、所長がペットボトルでしていた500円貯金を泥棒が持って行かなかった話を書きました。(2024年10月18日付「強盗事件」) 今年の初め、500円玉貯金がいかに大きな金額になるかがよくわかるちょっとした事件が新聞に掲載されていました。 あるお宅(裁判の一審が横浜地裁川崎支部だったとのことなので川崎での出来事だったらしい)のお父さんが貯金箱で約20年...

  • サブリミナル音楽

    横浜の病院で働いていたある時期、新聞などで「サブリミナル音楽」というのが話題になったことがありました。 ふつうにヒトの耳に届くBGMの中に、ヒトの可聴周波数を外れたメッセージを混ぜておくと、いつの間にか潜在意識の中にそのメッセージが届いて無意識のうちにすりこまれる、というものです。 あるとき大きな会社の工場で責任のある立場の仕事をしている患者の男性とこの話題について話していました。 彼はまだサブ...

  • かぶれる

    世の中には好きなアイドルと同じ格好をして少しでもアイドルに近づこうと考えるかぶれやすい人たちがいますよね。 葛飾柴又の帝釈天では寅さんの格好で周囲のガイドをしている人が4人もいました。 京都・伏見の坂本竜馬暗殺未遂の現場となった寺田屋に行ったときには、団体客の中に坂本竜馬とその妻のお龍さんの格好の若くないカップルが来ていました。 宝塚雪組で「ルパン3世」のお話の公演をしたときには、東京宝塚劇場に...

  • 習い事

    私の自宅の近くにスイミングクラブがあります。 複数のオリンピック選手を輩出したこともある評判のよいクラブです。 朝などにその前を通るとプールから育成選手を大声で叱咤激励するコーチの声が聞こえてきます。 先日そこの前を通ると、親に連れられながら地面にペタリと座り込んで大声で泣いている小学校3年生くらいの男の子がいました。 プールの横のガラスドアからも水着姿のままの女性のコーチが出てきて、「やらない...

  • ルーツ

    昭和50年代の初め頃、「ルーツ探し」がちょっとしたブームになったことがありました。 NHKで「ルーツ」というアメリカの連続ドラマが放送されたのがきっかけです。 アフリカで青年クンタキンテが捕らえられアメリカに奴隷として売られ、彼と彼の子孫の一族が味わう苦闘の物語です。 最後に自由の身となり作家になった彼の子孫がアフリカにクンタキンテの痕跡を探しにいき、ついに彼のいた部族に出会うというお話でした。...

  • 強盗事件

    いま首都圏のいろいろな所で高齢の方が住んでいてお金のありそうなお宅に強盗が侵入し、住人を縛ったり危害を加え、金品や車を持ち去る事件が続いて起きています。 私が会社員だった40年前、私が勤めていた営業所に空き巣が入りました。 私は机の引き出しの中に預金通帳を入れていたのですが、それには手をつけていません。銀行でお金を引き出すことで足がつくことを恐れているからだそうです。 ねらいは現金だけだったよう...

  • 認知棟で

    老人ホームでは私のデスクは認知棟の医務室にありました。 認知棟にいると意外な事態に遭遇することがあります。 ある朝、朝の集会に出席するためにメインの階段ではなく、ウラの階段を使おうと思って階段ホールに走っていたときのことです。 その日はなぜか階段ホールの前の床が濡れていてすべってしまいました。 床の液体が少し生ぬるく「まさか」と思って床についた手を匂ってみるとよからぬ匂いがします。 「しまった」...

  • 看護学生にキス

    特別養護老人ホームの認知棟で仕事をしているときに突然、老人ホームの施設長や事務長、介護長など首脳陣が集まってきて、続々と奥の方の部屋に向かって行きました。 ちょうどそのときに看護学生の実習もおこなわれていたのですが、看護学校から来ていた実習指導の教員の看護師もそちらに向かって行きます。 看護学生が関係した事故でも起こってしまったのだろうかと思ったのですが、聞いてみると看護学生の女の子に入居者の高...

  • アンジェリーナジョリー

    マッサージ学校の病理学の小テストで遺伝性のがん(BRCA1遺伝子)に関する出題がありました。クラスの成績がいい人たちも正解できていない人がいました。 都内の医科大学の教授でもある講師の講義は、テキストは使わず、黒板の端から端まで字や絵をいっぱい書き、しばらく書き写す時間があったあと先生の説明があり、その間に黒板の内容を全部書き写していないと説明の済んだ部分から消され、どんどん新たな内容を書かれてしま...

  • 茶碗蒸し

    修学旅行で初めて茶碗蒸しを見て食べた友人の感想が、「あったかいプリン」「甘くないプリン」だったという話が、ラジオで紹介されていました。 私とまったく一緒です。 茶碗蒸しは私の祖母の得意料理でした。 茶碗蒸しを作ると早く家族に食べてもらいたくてうずうずしていました。 しかし私があの大きさのあの色の食べ物に期待するのはプリンの甘さなのでいつも食べることにあまり気が進まず、つい他のおかずよりも...

  • 脊髄梗塞

    NHKの体操のお兄さんだったひろみちお兄さん(佐藤弘道さん)が脊髄梗塞に罹患され話題になりました。 脊髄は脳に続いていて脊椎(背骨)の中にあり、脳と同じように随液(脳脊髄液)の中に浮かんでいるので、脳に起こる病気と同じことが脊髄にも起こり、頸随・胸随・腰随のどの部位で障害が起こるかによって、麻痺等の後遺症の出方が変わってくることは、理解できます。 しかしその発症数は脳梗塞の100分の1のようで、...

  • アルコールで幻覚

    私はアルコールをほぼ飲めません。飲むと寝てしまうか吐いてしまいます。 自分でよくわかっているので極力飲みませんが、つきあいでやむを得ず少し飲まなければならなくなるときがあります。 東京の病院に勤めていたとき、病院の職員親睦組織の主催でボーリング大会がありました。 ボーリングが終わった後、その場の流れであまり顔なじみのない他部署の人たちとボーリング場内のスナックで打ち上げをすることになりました。 ...

  • QRコードで

    認知症状のある高齢者が出かけたまま行方不明になる事例がとても多い数になっているようです。 身分を証明するものを持っていても外出時に家に置いていってしまったり自分で外してしまうと効果を発揮できません。 私は認知症という特別な事情があるときは、犬や猫と同じように識別用のチップを体に埋め込むのも1つの方法ではないかと考えていましたが、人間の場合人権の問題がありなかなか難しいようです。 今回ある自治体が...

  • ダウン症の看護師

    私がリハビリ助手として勤めていた東京の病院にはダウン症の看護師がいました。 失礼な表現ですがあまり難しい仕事をするイメージがないダウン症のかたですが、看護学校に合格して卒業するまでのハードな勉強を続け、国家試験にも受かって、さらに現場での緊張した仕事をやり抜いて、すごい集中力の持ち主なのだろうなと思いました。 彼女が点滴棒を押して廊下を歩いているときには、転ばないだろうかと回りのスタッフたちが気...

  • グループサウンズ

    以前老人ホームや老人の多い病院などで高齢のみなさんと歌を歌ったりするときは、そのかたたちが子供だったころに歌ったであろう童謡や唱歌、その当時に流行った流行歌等を中心に一緒に歌う歌を選んだり、楽器で演奏したりしました。 昭和40年代前半にグループサウンヅの大ブームがありました。 当時20歳前後でグループサウンヅに「キャーッ」と大声で絶叫していたお姉さんたちがいま80歳前後になろうとしています。 グ...

  • 職員食堂

    私が勤めたことのある病院の中で、東京の2つの病院の職員食堂はとても印象に残っています。 1つ目の病院は、30年あまり前の値段で1食あたり300円でした。 月に1回お寿司が、また月に1回ウナギが出る日があり、「300円の寿司だぞ。うまいはずないだろうが。」と年輩の先輩に言われましたが、私は大満足で毎月お寿司やウナギの日がとても楽しみでした。 2つ目の病院は、入院患者が食べる病院食がバラエティに富ん...

  • 学会のおみやげ

    学会出張をさせてもらうと、お休みをもらって学会に行かせてもらっているので、お礼におみやげを買って帰ります。 あるとき新潟で学会があり、新潟は米どころだからお米のおみやげを買いたいなと考えました。 ところが学会会場やちょっとしたおみやげ屋さんにはお米は大きい袋のものばかりでちょうどいいのがなく、やっぱりお菓子かなあ、と思いながらターミナル駅に戻ってくると、駅の売店にちょうどよい1袋5合くらいのおみ...

  • 買い占め

    いま全国のお店の店頭からお米がなくなり問題になっていますね。 沖縄のお店にあったお米を内地からの観光客が買い占めて持って帰るということがあったそうで、何でそんなことをするんだろうかと思います。 この時期に沖縄にお米があったのは、沖縄にはお中元にお米を送る習慣があり、そのために店側がストックしておいたからなのだそうです。 そうとも知らずに「あっ、ここにはいっぱいある。」と沖縄の人のことも考えずに「...

  • 目が合って

    昔東京宝塚劇場で終演後の劇場ロビーにいたとき、近くをお客さんとして来ていた元宝塚歌劇団月組の娘役トップスターだった黒木瞳さんが通りました。 はじめは「あっ、黒木さんだ。」とそちらの方に目を向けたのですが、黒木さんがごく近い距離から私の目を見て来たので恥ずかしくなって見ていられず、思わず目をそらしてしまいました。 東京の病院でリハビリ助手をやっていた頃、あこがれていた一人の看護師がいました。(たぶ...

  • コリー・コリー・コリー

    幼稚園児だったころ(先日取り上げた)狆3匹と仲良くしていたことから、私が小学校に入ってから母がどこかで話をまとめてきてくれてわが家に狆がやってきました。 小型犬の狆にしては少し大きめの食いしん坊な男の子です。 この子との散歩で来る日も来る日の近くの川の土手を引っ張られて走らされているうちに、かけっこがクラスで1番速くなりました。 犬の散歩をしているといろいろなワンコと出会うもので、中にはとても好...

  • モスキート音

    隣家の庭プールで遊ぶ子供の声がうるさいからと、隣家に向かってモスキート音を流したところ、子供たちは叫び声をあげて頭痛を訴えた、という話がネットのニュースに出ていました。 「モスキート音」は蚊が飛ぶときの羽音のことですが、若い人にしか聞こえず、夜中に公園などで大騒ぎする若者を排除するために使われることもあるという音です。 音を出した側と出された側の親たちには聞こえないのに、子供たちだけには大きく聞...

  • 人生相談②

    前回の続き 福井さん(仮名)のリハビリを続けているうちに、福井さんと私の母が遭遇する機会が来てしまいました。 私の勤める病院の外来を患者としてよく利用していた母は、診察が終わると支払いを私に頼むために診察券を私のところに届けにきていました。 そのやりとりを見た福井さんが母に「板東先生のお母様でいらっしゃいますね。」と声をかけたのです。 私と私の母は決していい関係とは言えない親子でしたが、このような...

  • 人生相談①

    リハビリの仕事で患者さんと話していて、いつの間にか人生相談みたいになっちゃったことが何度かあります。 足の骨折でリハビリを私が担当した福井さん(仮名)もそんなひとりです。その当時50代後半で、話し方や容姿も物腰やたたずまいも(もう1つ言うと香りも)いかにも「いいところの奥様」という感じの方でした。 福井さんのご主人は中央官庁から民間に天下り、それまでの人生で挫折ということを知らずに来た、という人...

  • 狆・狆・狆

    古い思い出です。 私が幼稚園児だった頃、自宅の近所に3匹の狆を飼っているお宅がありました。3匹の名前はテルちゃん・サンちゃん・マキちゃん。マキちゃんだけが女の子です。私が初めて仲良くなったワンちゃんたちです。 飼い主はきれいなお姉さん。平屋の1軒屋に住んでいました。 子供たちで遊びに行くとなかなか上には上げてもらえないのですが、私の母がやっていた美容院のお客様でもあり私のことをよく知っていたお姉...

  • 同郷人

    病院で新たにリハビリを始めることになった患者さんの様子を見に病室に伺いました。 カルテに記載された住所が九州の島原地方の町になっています。 聞いてみると、島原地方の高校で教員をしているそうです。 リハビリテーション室の事務の同僚の女性も同じ島原地方の出身です。「ここの1階のリハビリテーション室で受付をしている女性はA高校の出身です。」というと「私の勤め先はB高校です。夏休みに娘の嫁ぎ先の横浜に遊...

  • 夏休みの旅行

    夏休み明けの中学校である先生が生徒たちに「休み中に旅行をしたか」を尋ねたら泣いている男子生徒がいた。話を聞くと旅行には行かなかったという。行きたくても行かれない子もいるのだから、教師はそのことを知ってほしい、という中学校の教員からの投書が新聞に載っていました。 私が小学校や中学校のときは回り人が夏休みに大きな旅行に行ったという話はあまり聞かず、気になりませんでした。 ところが高校になると同級生か...

  • 熱中症対策

    猛暑が続き熱中症で体調を壊し、救急搬送されたり亡くなる報道が毎日聞かれます。 地球温暖化の影響で毎年このような状態になっていますが、このような事態になっていても政治は無策でいいのでしょうか。 エアコンを使用しましょう、とか、電気代を惜しまず一晩中エアコンをつけましょう、等という呼びかけが行われています。 しかし自助努力だけでは動けない人がたくさんいます。 高齢者は電気代かかかることを心配します。...

  • 台風の進路

    いま日本列島に大きな台風が近づいています。 この台風は当初東北地方の太平洋岸をまっすぐ北に北上するものと予想されていましたが、北東の方角から高気圧が予想以上に強く張り出してきたために西にそれ、東北地方を横断するコースに進路予想が変更されました。 私は数年前まで台風は自分の力で前に進んでいるのだと思っていました。 しかし台風は実際には回りの気圧配置との関係で進める方向が制限されて、制限されなかった...

  • 愛のキューピッド

    理学療法士の養成校に在学していた当時、私は東京の病院でリハビリ助手として働いていました。 嘱託職員なのにその病院の職員旅行にも参加し、伊豆の1泊旅行に行かせてもらいました。 旅行から帰って旅行での写真を学校で同級生の男性に見せていると、一人の看護婦に目を留め「あー、この子かわいいなあ。紹介して。」と言い出したので、「よし、わかった。なんとかしてやろう。」と請け合いました。 病院でその看護婦さんに...

  • スイカの皮と指

    ちょっといい所のお嬢様だった私の祖母は、親と一緒に訪ねたお宅で出されたスイカを皮に穴があくまで食べ、帰宅後親からひどく起こられたというエピソードがあります。 犬は飼い主に似るという話を聞きますが、我が家の愛犬も同じようなエピソードを持っています。 私が小学生の頃に我が家にいたワンコは、スイカを皮まで何も残さず食べてしまいました。「おまえ、皮どうしたんだ?」ときくと「ゲボッ」と返事をします。 よほ...

  • 就職活動

    理学療法士の養成校の最終学年の4~7月のインターン実習を終えた後の夏休みに入った今頃、学校に理学療法士の求人票が来ていた病院を見学させてもらいに行きました。 その病院の理学療法士は開口一番「今頃就職活動ですか。遅いですねぇ。私の学校の後輩たちはもうとっくに就職先を決めていますよ。」と半ばあきれ口調で言っていました。 この理学療法士の出身校は九州にあり、そこでは夏休み前にはもう卒業後の就職先を決め...

  • 暑い夜

    高校2年生の夏休みに近くの大きな病院の耳鼻科で鼻の手術を受けました。 私が入院した期間は夏休みの終わり頃でもう盛夏は過ぎていましたが、最も暑かった頃から入院を続けていた入院の先輩からおもしろい話を聞きました。 私の前にいた患者は中学生で双眼鏡を持ってきており、7階の病室からの眺めを楽しんでいたそうです。 夜になり消灯時刻を過ぎると、約100mくらい先にある別棟の看護学生寮の中が丸見えになるそうで...

  • 日本チームトレーナー

    パリでオリンピックが始まりました。 新聞には日本の選手団の名前が2面にわたり掲載されていました。 その最後に日本選手団の本部役員とか(競技別でない)日本チーム全体のメディカルスタッフの名前が出ています。 ロンドンオリンピックのときここのトレーナーの欄に岩倉さん(仮名・仮名ですが業界ではよく知られた方です)という女性の理学療法士の名前を見つけました。 彼女は理学療法士の養成校のときの同級生です。 ...

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