「殺人者はいかに誕生したか」を読んで・・・
やっと20日の大寒が過ぎて、いくらか寒さが和らぐ。2月4日は立春、草木も綻ぶ準備をしているだろう。『殺人者はいかに誕生したか』長谷川博一著新潮文庫を読んだ。副題に「十大凶悪事件」を獄中対話で読み解くとある。ここでは、文庫本の良さでもあるが江川紹子さんの解説がつく。そこで、元家裁判事の次のコメントを付記している。「なぜ防げなかったを検証し、教訓を得るためには、事実経過をすべて公開するべきだ。それは社会復帰後の本人の更生のしやすさにもつながる」。臨床心理士の資格を持った著者は、おどろおどろしい殺害事件の犯罪人に繰り返し拘置所を訪ねていく。かつてマスコミを騒がせた死刑囚や無期懲役刑の人たちに自ら望んで面会し対面するのだ。なんども手紙を出すなど手間暇をかけている。しかも本人の了解のもとに手記を入手し公開までしてい...「殺人者はいかに誕生したか」を読んで・・・
2024/01/23 12:27