フェリー放浪記第三部(五) さんふらわあ かむい、苫小牧へ
「元ニューれいんぼう べる=さんふらわあ しれとこ」に別れを告げる。 この船に乗った最大の目的を無事果たし、なんだか気が抜けたようになった。 脱力とまではいかないが、やるべきことをなし終えた安堵感で、 それまで心身を覆っていた緊張感が、どこかへ消えてしまったのは確かだ。 とりあえず、左舷側プロムナードのチェアで、 「元ニューれいんぼうべる=さんふらわあ しれとこ」連写でバッテリーをおおいに消耗した…
2025/06/13 11:57