起ちていでよ
若人(わかうど)よ、起ちて野にいでよ。野には今わか葉のかをり満ち漂ふにあらずや。新装成らんとする林の樹々動くことなくして炎のごとくしきりに躍る。小川に蛙むれ、大空に雲雀くるふ。光やはらかに風はかるし。ああこのみどりの野にそむきて、人くさき衢(ちまた)の息(いき)に蒸され、もろもろの騒音に耳をかすなどは、余りにも心なきわざならずや。友よ、地の果よりの歌をなんぢは聴かずや。永遠を、神を、なんぢは思はず...
2025/05/31 00:00
2025年5月 (1件〜100件)
「ブログリーダー」を活用して、オリバーさんをフォローしませんか?