東亜産業という企業がある。 新型コロナウイルス感染症が猛威をふるった2020年、東亜産業はTOMITというブランド名で抗原検査キットやアルコールジェルをいち早く市場へ供給したが、その品質に問題があるとしてひんしゅくを買ったのは記憶に新しい。 その後2021年に小売事業へ参入し、半額専門店TOAmartを大々的に展開した。 TOAmart下大利店(開業前) これは東亜産業が独自に製造や買付した商品に加えて、問屋やメーカーが抱える不良在庫や倒産品を買い上げて市価の半額で提供するという業態の店舗である。 いわゆるディスカウントハウスに相当する。 このスタイルで今や大手小売業の一角へのし上がった企業に…