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いつか迎えに来てくれる日まで http://blog.livedoor.jp/youchan1201/

たった一人の家族、最愛の妻を癌で喪った。独り遺された男やもめが、暗闇の中でもがき続ける日々の日記。

プーちゃん
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2010/07/09

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  • リアリティを失った世界

    毎朝5時半くらいに目が覚める。その瞬間、「あぁそうか… かみさんはいないんだっけ…」と思う。朝が来るたびに、かみさんの不在を再確認している。朝が来るたびに、俺は死別を追体験している。以前よりは慣れたのかもしれない。だがやはり、かみさんの死は哀しい。哀しみ

  • もっと幸せにしてあげられたんじゃないだろうか。

    かみさんが癌で闘病中のことだった。癌とは診断されたけど、まだ入院する前のことだった。彼女は笑顔で俺に言った。私は幸せだよ…この言葉は、今でも俺の宝物になっている。20年間、一緒に暮らしてきた。二人はいつでも寄り添っていた。この言葉は、俺たち夫婦の「絆」の証

  • これで終わりではない。

    俺より2歳年上の男性がいる。同じ会社の先輩で、俺が管理職になってから3年後、その男性も管理職になったと聞いている。彼と俺とは本社ビルの同じフロアで仕事をしていたことがあり、顔と名前くらいは知っている。だが、同じ部署で仕事をしたことはないため、ほとんど接点

  • 生きてはいるのに生きていない。

    人間は、仕事をするために生きているんじゃない。生きるために仕事をせざるを得ないのだ。かみさんが元気だった頃。俺は生きるために仕事をしてきた。だが、かみさんが亡くなってから、目的と手段が逆転してしまった。俺は今、仕事をするために生きている。だからこそ問うの

  • せめて子どもがいれば良かったのにねぇ…

    かみさんが亡くなった後。周囲の人々の一部が、よく言っていた。せめて子どもがいれば良かったのにねぇ…俺がとても悲しんでいること。俺が慟哭していること。俺が心を病んでしまったこと。精神疾患が原因で会社を休職したこと。そして…俺が“ひとりぼっち”になってしまっ

  • 自分を痛めつけるのは、もう止めよう。

    かみさんと俺は、いつも語り合っていた。死ぬときは、二人一緒が良いよね…そうは言うものの、俺は多分、自分が先に死ぬだろう…と思っていた。女性のほうが、男性より平均寿命が長いからだ。だが…かみさんが癌になってしまった。とても進行の速い癌だった。かみさんは俺を

  • かみさんと一緒にどこかに行こう。

    かみさんが元気だった頃。毎年の夏休み、俺たち夫婦は海外を旅行した。会社からは5日間の夏季休暇が与えられる。7月から9月までの間のどこかの週で、月曜日から金曜日までを休みにすると、土日を入れて9連休になる。その9連休を海外でゆったり過ごすのだ。どこの国に行

  • 俺たち夫婦は似ている。

    物心がついたばかりの幼少期。俺の実家の近所に仲の良い夫婦(Kさん夫妻)がいた。俺は不思議だった。Kさん夫妻は、とても似ていたからだ。夫婦である以上、血はつながっていない。それなのに、何故こんなに似ているのだろうか。一方、俺の両親は似ても似つかない。似てい

  • 十数年ぶりの散歩の途中で

    かみさんと俺は、散歩が大好きだった。俺が休日出勤をしなくてよい土曜日。雨が降っていない土曜日。二人のどちらかの体調が悪くない土曜日。毎週土曜日のたび、俺たち夫婦は散歩ばかりしていた。6時間から7時間もブラブラ歩いていた。目的地も決めずにブラブラ歩いていた

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