町指定文化財 魚藍観音(ぎょらんかんのん)
草津山光泉寺境内にある「魚藍観音」です。 明和8年(1771年)に、草津温泉の代表的な料亭である桐屋の高原長右衛門が、草津町の泉水にある金比羅社を奉建しました。 現在、光泉寺の中央階段を登り切った場所に、静かに立っています。この造像は、魚介供養のために作られたものであると考えられています。 明治元年(1868年)に神仏分離令が出された際、金比羅神社境内にあった百観音など多くの石仏が散逸し、破却されました。 しかし、この魚籃観音は明治10年に光泉寺境内に移され、破却を免れました。 魚を入れた霊を装裾にさげた、優美で柔和な表情が美しいです。 高さは約1メートルです。
2024/05/31 07:30