底なし沼

ああ気持ちいいすべてを忘れてのめり込んでいってしまうこの底なし沼は抜け出す必要がないくらい心地よいああ気持ちいい最初とびこむまでの葛藤や後ろめたさはいまや跡形もなく消え失せて引きずりこまれる流れに身を任せて落ち続けていくただ、あなたにだけ認めてほしくて。

2人の歩幅

あなたは私より大きい。知り合う前の2人が並んで歩いたらあなたはあっという間に先に行ってしまうね。友達になった2人が並んで歩いたら、あなたはわたしと同じ速さで歩いてくれる。恋人なった2人が並んで歩いたらあなたは歩幅も合わせて同じ歩調で歩いてくれる。最近あなたは

ついていい嘘

人が持つ「感情」はもともと備わっているもの。世界が定める「法律」や「常識」はあとから人が勝手につくったもの。だから法律や常識では規定されないものなんていくらでもあるんだろう。嘘はついちゃだめと教わるけどたまに嘘をつかないと成り立たない世間。一時的な感情が

求めるもの。それぞれの役割

自分以外の人間が何十億人といる。何かを求めることができる人数はほんの一握り。家族には平穏と、日常と、世間体を。同僚には効率と、結果を。友達には発散と、本音を。恋人には刺激と、快楽と、愛を。すべてを同時に求めると不協和音が生じるかも。いま、そんな不協和音す

誰かが誰かを愛する時

きっかけはいつも突然。あの時止まった時計がゆっくりと動き出した。絶対零度の氷が少しずつとけていくように空白の歴史をつむぎあって2人は距離を近づけていく。お互いの平凡な生活に一筋の光があらわれて導かれるように、その光に手を伸ばす。蓋をしていた過去の気持ちをゆ