私たちの渇き
私たちはかつてないほどに、近年、渇きを覚えている。これほどの世界有数の経済大国であるのに、貧困だ、生活が苦しいという渇きの声が絶えない。人手が足りないと言われながら、それでも賃金は上がらない。もうまもなく、人口ではるかに少ないドイツに逆転される見通しである。いつから私たちはこれほど渇きを感じるようになったのだろうか。だから、私たちは増税に敏感になり、減税に疑いの目を向ける。当たり前のことだが、暮らしの保証を求めれば、税金が上がっていくのは免れない。税金が下がるということは、国のサービスは劣化していくことになる。税金を下げてさらに、国に生活に関する十分なサービスを求めるのは矛盾そのものである。だが、それでも私たちは生活にゆとりや潤い、余裕を感じることができない。この渇きの正体はいったい何なのか。断っておくが...私たちの渇き
2023/11/30 22:05