題を「困った時はダンマパダ」から「困った時はダンマパダ、スッタニパータで悟りを開く」に変更しました。
ダンマパダ423詩の解説を何回か終えた段階で、少し趣を変えて、異なるお経の勉強を始めようという思いに至りました。どのお経を選択するかいろいろ迷いましたが、毎日少しずつ勉強するのに都合がよく、仏教を勉強する人たちに人気のあるお経として、スッタニパータを選びました。
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 58偈
58 紐(ひも)と革帯と、超越し難い個人の連続を断ち切り、門をとざす閂(かんぬき)を投げすてて、めざめた人(ブッダ)、___かれをわれは<バラモン>と呼ぶ。 (ダンマパダ398 紐と革帯と網とを、手網ともども断ち切り、門をとざす閂(かんぬき)を滅ぼして、めざめた人、___かれをわれは<バラモン>と呼ぶ。) (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) *法津…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 57偈
57 形が無く、堅牢でなく、見ることができない心をつねに制御して、はっきり知って、つねに念(おも)いをこめて歩み、束縛の絆を滅したブッダたち、___かれらは世間においてバラモンなのである。 (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) *法津如来のコメント 心について、この偈と同様の表現がされているダンマパダの偈を引用します。 (以下引用) 35 心は、…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 56偈
56 一切の苦しみをのぞくために、めでたい聖なる八支の道を修した人々___かれらは世間においてバラモンなのである。 (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) *法津如来のコメント 「めでたい聖なる八支の道」について、ダンマパダから関連する偈を引用します。 (以下引用) 190、192 さとれる者(=仏)と真理のことわり(=法)と聖者の集い(=僧)とに帰依す…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 55偈
55 つねにこだわりが無く、智をそなえ、疑惑を去り、ひとり歩み、遠くに行く人、___かれをわれは<バラモン>と呼ぶ。 (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) *法津如来のコメント 「つねにこだわりが無く、智をそなえ、疑惑を去り、」は前回の54偈と同じです。 「ひとり歩み」については、SRKWの理法「孤独」を引用します。 http://srkw-buddha.main.jp/rihou…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 54偈
54 つねにこだわりが無く、智をそなえ、疑惑を去り、不死に達した人、___かれをわれは<バラモン>と呼ぶ。 (ダンマパダ411、スッタニパータ635 こだわりあることなく、さとりおわって、疑惑なく、不死の底に達した人、___かれをわれは<バラモン>と呼ぶ。) (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) *法津如来のコメント 覚った人の第一の特徴は、こだ…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 53偈
53 糞掃衣(ふんぞうえ)をまとい、諸の欲望を省みることなく、樹の根にあって瞑想する人、___かれをわれは<バラモン>と呼ぶ。 (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) *法津如来のコメント 糞掃衣(ふんぞうえ)とは、捨てられたぼろ布を縫い合わせ、草の根で染めた布で作った衣(ころも)のことです。この意味は、貧しい衣類でも満足することです。すなわち衣類に…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 52偈
52 欲求がなくなり、しゃべることが無く、悪い心を除き、瞑想して、塵垢(ちりけがれ)を離れた人、___かれをわれは<バラモン>と呼ぶ。 (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) *法津如来のコメント 「欲求がなくなり」とは不思議な感覚です。解脱して、自分の最大の欲求が達成し終わったので、もう求めるものがないのです。すべて満足しているのです。別に、特に死…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 51偈
51 一切に打ち勝ち、迷いの生存を超え、激流を渡り、煩悩の汚れがなく、彼岸に達して、とらわれないの無い人、___かれをわれは<バラモン>と呼ぶ。 (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) *法津如来のコメント 「一切に打ち勝ち」と「迷いの生存を超え」と「激流を渡り」と「煩悩の汚れがなく」と「彼岸に達して」と「とらわれないの無い」とは、同じことを述べてい…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 50偈
50 牡牛のごとく雄々しく、気高く、竜・大仙人・勝利者・欲望の無い人・沐浴者・覚った人(ブッダ)、___かれをわれは<バラモン>と呼ぶ。 (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) *法津如来のコメント 過去には、覚った人(ブッダ)を「牡牛のごとく雄々しく」と形容することが多かったのですが、これは誤解を生むことがあります。修行者がブッダに対するイメージを…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 49偈
49 一切の束縛の絆(きずな)を超え、驚ろき怖れることが無く、執著なく、よく行きし人、覚った人、___かれをわれは<バラモン>と呼ぶ。 (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) *法津如来のコメント 「一切の束縛の絆(きずな)を超え」とは、真実を見る心の眼を曇らせる障害物を無くしてという意味です。ここにいると、山の頂上を隠している雲のようなものと思えま…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 48偈
48 生きとし生ける者の生死をすべて知り、執著なく、よく行きし人、覚った人、___かれをわれは<バラモン>と呼ぶ。 (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) *法津如来のコメント 「生きとし生ける者の生死をすべて知り」とは、生命の始めと終わりをすべてを知りということですから、人生のすべてを知るということです。すなわち、人生の真実を知るということです。 …
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 47偈
47 前世の生涯を知り、また天上と地獄とを見、生存を滅ぼしつくすに至って、直観智を確立した聖者、苦しみの終末を明らかに知った人、___かれをわれは<バラモン>と呼ぶ。 (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) *法津如来のコメント 現在の自分の意識を観察すると、自分ではなぜそうなるのかわからない感情などがあります。しかし、それらを何度も観察して、また他…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 46偈
46 神々も天の伎楽神(ガンダルヴァ)も人間どももその行方を知り得ない人、無限の智をもっている人、___かれをわれは<バラモン>と呼ぶ。 (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) *法津如来のコメント 仏教では生命の存在形態を、神々、人間、阿修羅、餓鬼、畜生、地獄の住人などを考えています。これらは人間の意識の象徴なのです。 神々は、苦しみがほとんどな…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 45偈
45 人間の欲望を捨て、天界の欲望を越え、すべて世間の絆をはなれた人、___かれをわれは<バラモン>と呼ぶ。 (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) *法津如来のコメント 「人間の欲望」は、五欲(目耳鼻舌身の感覚の快を求める欲望)です。 「天界の欲望」は、神々の世界で生きたいという欲望です。神々の世界とは衣食住を心配せず、楽しく生きることができると…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 44偈
44 <快楽>と<不快>とを捨て、清らかに涼しく、とらわれることなく、全世界にうち勝った賢者、___かれをわれは<バラモン>と呼ぶ。 (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) *法津如来のコメント <快楽>によって、欲望が起こります。<不快>によって、怒りがおこります。<快楽>と<不快>とを捨てると、欲望と怒りがなくなるのです。 欲望と怒りがなくなっ…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 43偈
43 現世を望まず、来世をも望まず、欲求なくして、とらわれのない人、___かれをわれは<バラモン>と呼ぶ。 (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) *法津如来のコメント 「現世を望まず」とは文字通りに読むと、この世では何も期待しないという意味になり、この世の人生に絶望した人ように思われますが、これは真のバラモンについて述べていることですから、その意味…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 42偈
42 現世に対しても、来世に対しても、妄執が存在せず、妄執の生存が滅びてしまった人、___かれをわれは<バラモン>と呼ぶ。 (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) *法津如来のコメント 妄執とは、心の名称作用や形態作用により、真実と異なる思いを持ち、それに執著することです。 名称作用とは、物事の名称で、そのもの理解した思う作用です。例えば、花を見て…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 41偈
41 この障害・険道・輪廻(さまよい)の激流を超えて、渡りおわって彼岸に達し、瞑想し、心の動揺することがなく、疑惑がなく、執著することなくして、心安らかな人、___かれをわれは<バラモン>と呼ぶ。 (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) *法津如来のコメント 「この障害・険道・輪廻(さまよい)の激流」・・・これが人生です。しかし、人生をこのように思う…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 40偈
40 愛著と憎悪と高ぶりと隠し立てとが脱落し、諸の過(とが)に汚されない人、___かれをわれは<バラモン>と呼ぶ。 (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) *法津如来のコメント 「愛著と憎悪と高ぶりと隠し立て」などは、事実に基づかない感情なのです。 では、なぜ事実に基づかない感情が起こるのかと言えば、心に名称作用と形態作用があるからです。 すなわ…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 39偈
39 敵意ある者どもの間にあって敵意なく、暴力を用いる者どもの間にあってやすらいでいて、生ける者どものために同情する人、___かれをわれは<バラモン>と呼ぶ。 (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) *法津如来のコメント 人間は、本来やさしい存在ではあるのですが、心にある名称作用と形態作用という汚れのために、悪意を持つ人も少なくなく、またそのために暴…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 37偈、38偈、38A偈
37 虚空が泥に汚されることが無く、また月が塵に汚されることが無いように、諸の欲望に汚されることの無い人、___かれをわれは<バラモン>と呼ぶ。 38 虚空が泥に汚されることが無く、また月が塵に汚されることが無いように、諸の悪に汚されることの無い人、___かれをわれは<バラモン>と呼ぶ。 38A 虚空が泥に汚されることが無く、また月が塵に汚されることが無いように、歓楽の生存のなくなった人、_…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 36偈
36 強くあるいは弱い生きものに対して暴力を加えることなく、生きものを殺さない人、___かれをわれは<バラモン>と呼ぶ。 (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) *法津如来のコメント 「強くあるいは弱い生きもの」とは、すべての生きものということです。 すべての生きものに対して、暴力を加えることなく、殺さないことが一番大切なことです。 それは、すべ…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 35偈
35 この世の欲望をすべて断ち切り、出家して遍歴し、欲望に汚されることの無い人、___かれをわれは<バラモン>と呼ぶ。 (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) *法津如来のコメント 「この世の欲望をすべて断ち切り」というと、そんなの嫌だと思う方は多いかもしれません。 しかし、ここでよく考えてください。世間でいう欲望というものは、見たり聞いたりしたも…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 34偈
34 人間のあいだにあって托鉢行によって生き、つねに「わがもの」という観念が無く、生きものを害することなく、堅固で、清らかな行ないを修し、道理をはっきりと知って説く人、___かれをわれは<バラモン>と呼ぶ。 (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) *法津如来のコメント 「人間のあいだにあって托鉢行によって生き」という生き方は、人間はどんなときでも、正…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 33偈
33 知慧が深く、聡明な英智に富み、種々の道に通達し、最高の目的を達した人、___かれをわれは<バラモン>と呼ぶ。 (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) *法津如来のコメント 「最高の目的」について、SRKWブッダは、新著「仏道の真実++」の中で次のように述べておられます。 (以下引用) 真のしあわせ 人生の最高の目的とは、「一生をしあわせに過ご…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 32偈
32 静かに思い、塵垢(ちりけがれ)なく、為すべきことをなしとげ、汚れ無く、煩悩を去り、とらわれのない人、___かれをわれは<バラモン>と呼ぶ。 (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) *法津如来のコメント 「為すべきことをなしとげ」とは、本当のことがわかったということです。本当のことがわかったので、それに従っていきているのです。 その人は、汚れは…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 31A偈、31B偈、31C偈
31A 曇りのない月のように、清く、澄み、濁りがなく、諸の情欲に汚れていない人、___かれをわれは<バラモン>と呼ぶ。 31B 曇りのない月のように、清く、澄み、濁りがなく、諸の悪に汚れていない人、___かれをわれは<バラモン>と呼ぶ。 31C 曇りのない月のように、清く、澄み、濁りがなく、歓楽の生活の尽きた人、___かれをわれは<バラモン>と呼ぶ。 (中村元訳「ブッダの真理のことば・感…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 30偈、31偈
30 蓮葉(はちすば)の上の露のように、錐の尖(さき)の芥子のように、諸の情欲に汚されない人、___かれをわれは<バラモン>と呼ぶ。 (ダンマパダ401、スッタニパータ625 蓮葉(はちすば)の上の露のように、錐の尖(さき)の芥子のように、諸々の情欲に汚されない人、___かれをわれは<バラモン>と呼ぶ。) 31 蓮葉(はちすば)の上の露のように、錐の尖(さき)の芥子のように、諸の悪に汚され…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 29A偈
29A 前にも、後にも、中間にも、何物も存在せず、塵のような汚れを離れ、諸の束縛の絆(きずな)から脱れた人、___かれをわれは<バラモン>と呼ぶ。 (ダンマパダ348 前を捨てよ。後を捨てよ。中間を棄てよ。生存の彼岸に達した人は、あらゆることがらについて心が解脱していて、もはや生れと老いとを受けることが無いであろう。 (ダンマパダ421 前にも、後にも、中間にも、一物をも所有せず、無一物で、…
#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 29偈
29 福徳をも禍いをも超え、両者の執著をも超え、執著を超越してとらわれることの無い人、___かれをわれは<バラモン>と呼ぶ。 (中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) *法津如来のコメント 昨日の「法津如来のコメント」で、「世間の人々はこれとは逆で、良いことがあれば喜びすぎて、悪いことがあれば悲しみすぎるのです。 なぜでしょうか? 考えてみて下さい。」…
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