『しっぽの声』 成熟度を高めよう
そのずっしりとした読後感に言葉もない。 それは、ここに人間の本質が――人の世の何たるかが、もっともきつい形でえぐり出されているからだ。 『しっぽの声』は、まるでマンガ『デビルマン』の後半部分や、平井和正氏の"人類ダメ小説"のように壮絶だ。しかも、それらの作品以上に悲しくおぞましく感じるのは、ここに描かれていることが、現代の日本の現実だからだ。 狭いところに糞尿まみれのまま閉じ込められ、極度の飢えから...
2018/07/09 01:27
2018年7月 (1件〜100件)
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