禅話137ー禅に於いて最も重要なテーマー
今回は、久しぶりに「禅話」を書こうと思う。古(いにしえ)の禅僧たちは、いかなる言葉を残しているのか?いつものように、以下に見よう。◎同安和尚(常察)●本文僧問、「如何是鳳嶺境地?」師云、「闍梨則今在什摩處?」●試訳僧問う、「如何(いか)なるか是(こ)れ鳳嶺(ほうれい)の境地?」師云はく、「闍梨(じゃり=キミ)は則今(そっこん=今)什摩(しゅうも=何)の處(ところ)に在りや?」●超訳弟子の修行僧が、師僧に問う、「鳳嶺、即ち鳳凰のように尊ばれる大鳥が立つ高き嶺、転じて、悟りを得て高みに達したホトケの境地とはどのようなものでしょうか?」師云はく、「キミは今どこにいる?」○コメントこれまでにも何度も書いた事だが、禅の問答に於いては、常に「自分自身はどうなのか!?」が大切。ここを忘れずにいれば、大抵の問答の意味は理...禅話137ー禅に於いて最も重要なテーマー
2022/06/22 11:35