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パリのふつうの生活 http://frenchcodeblog01.blog107.fc2.com/

夫1人、子供2人、猫2匹と暮らし、映画と料理とモードが趣味。長谷川たかこのパリの日常。

たかこ
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住所
フランス
出身
世田谷区
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2009/01/14

1件〜100件

  • 政治家たちって…

    エマニュエル・マクロンが再選され、26日後に(記録的長さ!)ようやく総理大臣が任命され、バタバタと各相が決まった。決まった途端、雇用・連帯相に任命されたダミアン・アバドが、性的暴行で訴えられていることをオンライン紙Mediapartが暴いた:2010年と11年に2人の女性が「強姦された」photo:l'Obs野党からは「辞職しろ」の声が上がったけど、本人は「絶対していない。無実のわたしがなぜ辞職しなければならないか?」目下、...

  • これがカンヌ映画祭、コンペティション参加作品?

    アリス(マリオン・コティヤール)は舞台女優、ルイ(メルヴィル・プーパ)は教師&作家。姉と弟は仲たがいし、20年以上会っていない。このままずっと会わないだろう、と思っていた。ある日、両親が交通事故で重傷を負い、病院に運び込まれる。姉と弟は顔を合わせないわけにはいかない。廊下に座っているルイ(↓)に気づいたアリスは、気を失ってパッタリ倒れる。それほど強い拒絶なのだ。理由がよくわからない愛憎、その激しさ、...

  • 『本気のしるし』の評判は?

    日本語の生徒さんの中に、彼女のようなおばあさんになりたい、と思うようなエネルギッシュなマダムがいる。アメリカで長く暮らし、アメリカではフランス語の先生、フランスに戻ってからは英語の先生。10年前にリタイアし、今も時々通訳やガイドをしている74歳。毎回、「1週間にしたこと」を日本語で書いて読んでくれる。散歩で見た光景(毎日6~7㎞歩く)、2人の孫娘と何をしたか、コンサート、映画の話…「今週はアメリカ人の...

  • 隠す自由、見せる自由

    フランスの公営プールでは 「衛生上の理由から、プールに入るときは純粋に泳ぐための衣類をつけること」になっていて、男子のバミューダ型パンツは禁止されている。「同じ衛生上の理由から」ブルキニも禁止されている。ブルキニは、イスラム教徒の女性用の、全身を覆う水着。2016年には30あまりの市が海岸でのブルキニも禁止している。でもブルキニを着て身体を隠さなければならないのは宗教上の理由だから、「同じ理由」で括るの...

  • 6月6日まで行かないほうがいい美術館

    の名前はブルス・ドゥ・コメルス・ピノー・コレクション。この建物の起源は13世紀に遡り、16世紀にはカトリーヌ・ド・メディシスの住居になり、18世紀初めはパリの証券取引所になり、小麦市場に変わり…最後は商工会議所で、会社の登記に行ったことがある。建物こそ大きくて立派だけど中は古いお役所だった。2016年、フランソワ・ピノーとパリ市が、ここをピノー氏の膨大なアートコレクションの展示場にすると発表。個人所有だった...

  • フランス人は礼儀正しいか?

    という議論をラジオでやっていた。街頭インタビューでは「礼儀正しいと思う」と答えた人が多くて(「パリジャンを除いて」という注釈つきもあった)へぇーそういう認識なんだ、と一人笑い。フランス人が礼儀正しかったら、日本人はどうなるの?でもよく考えると、礼儀の種類が違う気がする。例えばメトロで、人が降りる前にドヤドヤ乗ってくるのはパリ。東京では、降りる人優先がきちんと守られていた。こういう光景もパリでは見ら...

  • 持続可能な服とは

    モード業界紙に「Circular Fashion Index ranking 2022」のというタイトルがあって、「サーキュラーって?」と見たら、持続&再使用可能な服を作っているブランドのランキングだ。米コンサルティングファームKearneyが20か国、150ブランドを、-どのくらいリサイクル素材を使っているか。-ブランドメッセージの中で、循環性が占める重要性。-修理&メンテナンスサービスと情報の有無。-セカンドハンド&レンタルの流通度。-着古した...

  • メーデーとすずらんの関係

    警察発表11万人、主催者(主要労組)発表21万人。どういう数え方をすれば、こんな開きが出るのか理解できないけど、5月1日のメーデー、全国でデモに参加した人の数だ。スローガンは、購買力向上、マクロン大統領の年金改革(定年65歳)反対…道にはスズラン売りが10m置きくらいに並んでいる。スズランを贈る習慣は中世に始まったそうだ。まだヴァレンタインデーが存在しなくて、男性は5月1日に妻や恋人に花の冠を贈っていた(...

  • 田舎の桜は

    復活祭の休暇で夫は田舎に行っている。おお、独身暮らし!と喜んでいたら、夫の従妹に「たまには顔を見せなさい」と言われ、2日間だけ行くことにした。シャンパーニュ地方の田舎は寒く湿気があり、運転できないわたしは誰かに頼まないと移動できない…などの理由で滅多に行かないのだ。でも時々行かないと、今に忘れられる。飛行機にはイヤというほど乗ったけど、電車に乗るのは久しぶりだし。天気予報では雨だったのに、幸いまた...

  • 「大統領はマクロン、でもルペンの勝利」

    ヴェートーベンの『喜びの歌』をバックに、ブリジットと手をつなぎ、子供たちに囲まれて登場したエマニュエル・マクロン。58.54%を獲得して再選された。ルペン、41.46%で、差は大きくない。photo:Lexpressマクロンは、彼を信頼し投票してくれた国民にお礼を言い、「わたしの考えを支持するからではなく、極右を阻止するためににわたしに投票してくれた人たちがいるのも知っています。これからの5年間、その方たちの票に応える義...

  • 傲慢さが足を引っ張った

    20日の決戦前討論は、マクロンが勝った(投票意思+1ポイント)けど、彼の欠点である“傲慢さ”が目立った。選挙選ではこのイメージを覆すことが作戦のひとつだったのに、のっけから「出来の悪い生徒を前にした先生のような態度」で、側近はハラハラし、マクロンの顔をあまり映さないでくれ、と頼んだそうだけど、そんなことできないですよね。しかし政策ではやっぱり「先生」が強い。photo : francetvinfo.frマリーヌ・ルペンは、...

  • 「コップの位置まで決められている」マクロンVSルペン討論

    大統領選の第1回投票は4月10日、上位2人、マクロンとルペンが争う決戦投票は2週間後、24日の日曜日。2回の投票の間に行われる討論 Débat d'entre 2 tours は、勝敗に影響する重要なイベントだ。それが今夜9時。2017年の討論では、マリーヌ・ルペンが何度かタジタジとなり、マクロンに大きく差をつけられた。同じ間違いを繰り返さぬよう、極右RNの候補者は選挙運動をやめて2日間準備に励んだらしい。5年前に比べて2人の投...

  • 日本語の美しさに驚く『偶然と想像』

    魔法(よりもっと不確か)モデルの芽衣子は撮影スタッフのつぐみと親友だ。撮影が終わったあと一緒に帰るタクシーの中で、つぐみは最近出会った彼の話をする:若く美男の起業家で、話しているだけで満ち足りて、セックスすら要らない。魔法のような出会い、だと。芽衣子はつぐみの幸せを喜んでみせるが、“若く美男の起業家”が誰であるか気づいていた。扉は開けたままで大学生の佐々木はフランス文学教授、瀬川を憎んでいた。土下座...

  • ペストとコレラ、どっちを選ぶ?

    2回目投票に残ったのはマクロンとルペン。5年前と同じ顔触れだけど、中身は大いに違う。 2017年、“右派でも左派でもない” 新星マクロンに「フランスが変わる」と期待した人は多い。5年後、金持ちの大統領というレッテルを貼られ、黄色いヴェスト運動を起こし、国民に打診せず何でも一人で決める権威主義と批判される。一方、「ユーロ離脱」「移民削減」…従来のスローガンを引っ込め、「購買力向上」を掲げ「庶民に寄り添い」「...

  • エミレーツ体験:ツイてない

    出発の日、東京はこの20日間で一番天気がよく22度まで上がった、というのも皮肉。ヒートテックにセーター、薄手ダウンにトレンチで震えあがっていた日のほうが多かった。ドバイは午前4時で27度。空港には短パン&ゴム草履やノースリーブもいれば、ダウンジャケット姿もある。行きつくパリは10度。出発&到着便の電光掲示板も大違い:成田は7-8便でその殆どはホノルルや香港、台北。ドバイはぎっしり2列で世界中に飛んでいる。...

  • エミレーツ体験:ドバイ

    一足先にエミレーツで帰った娘から「飛行機はガラガラで4席占領して、食べる以外は寝ていた」「ごはんがすごく美味しかった」と聞いて期待していた。夢の4席ゲット!再び、人のいない、SF映画のセットのような成田に行く。ピカピカに綺麗なトイレ。旅行者よりトイレの数のほうが多い。ところが、搭乗ゲートに行ったら突然人が多い。いやな予感。よく見るとJALとの共同運航便。JALが自分の便をキャンセルし、乗客をエミレーツに...

  • 悲壮感が漂う成田

    東京-パリ便もキャンセル&変更が相次ぎ、Swiss Airは、「チューリヒ経由です」じゃ、前と同じじゃない。「ただし着くのが19時15分で、その後の便がありません。チューリヒで一泊、翌日早朝のパリ行便となります」「で、一泊のホテルは?」「はぁお客様のご負担となります」「・・・・」その上、ホテル一泊ということは空港の外に出るわけで、またPCR検査で結果待ちなんてことになったら・・・・成田の悪夢が蘇り、わたしたちはSwiss Airの...

  • 「あれも食べたい、これも食べたい」

    東海林さだおさんの連載のタイトル(30年以上前!)が日本に来るたび浮かぶ。フランスもグルメ大国ではあるけど、“安くて美味しい”ものがある点は日本の勝ちだ。息子が連れて行ってくれた下北沢のカレー屋さん。ショボい外観で、8席の小さいお店の野菜カレー。ターメリックを入れて炊いたというご飯も美味。1300円、約10ユーロ。とんかつ屋さんの定食。これも10ユーロ。パリだったら カフェでサラダでも15ユーロはする。しかし今...

  • 桜の町で

    今回はどうしても行く用事があって発ち、出国も大変なら、入国は悪夢。桜の時期であることを忘れていた。成田からようやく脱出すれば外は霙(!)が降っていて、ヒートテック+カシミアセーター+ユニクロ薄ダウン+トレンチで、まだ寒い。泣きっ面に蜂とはこのことだ。それだけに、白い花がたわわに咲いているのを見たときは感激。心がけがいいとこうなる、とまでは思わなかったけどラッキー!わたしの生まれた桜新町は、桜並木で...

  • 成田、サバイバルレース後編

    そこからは本当にレースに似ていた。A地点からB地点に行き、待ち、同じ書類を見せ、次はC地点まで行ってください、と言われ、指さされたほうを見ると、係員が「こっちこっち」と手を挙げている。最初にああいう体験をしたので、もう何があっても怖くない。けど、レースは果てしなく、次の地点に行って書類を見せる、の繰り返し。それに成田ってこんなに広かったの?5~6か所の地点でチェックを受けたあと、ようやく最終地点、唾...

  • 成田、サバイバルレース前編

    ドンドンと飛行機の車輪が地上に着き、ああ、長旅は終わった。あとはスーツケースが出てくるのを待つだけ、という到着は過去の話。1週間前に帰国した息子曰く「コントロールの迷宮」がそこから始まる。photo: 毎日新聞番号が着いた椅子に座らされ、最初の関門所に着くまで30分。ワクチン証明書、PCR検査の陰性証明、Covid-19に関する検査証明、質問票、宣誓書…プレキシガラス越しの女性はこれらの書類を丹念に見て、「はい、これ...

  • 口紅1本のせいで

    Swiss Airの電話応対はますます滅茶苦茶になり、「変更できない」という人がいれば「出発の1分前まで何度でも変更できます、オホホ」という人もいる。一貫性ゼロ。キャンセルした場合の払い戻しは1250ユーロ中98ユーロという点では、どのオペレーターも一致していた。1割以下ってスゴクないですか?2度と乗るもんか、と思いつつ、それでも空港のゲート内に入ったときは嬉しかった。2年半ぶりでついに日本へ!中に入るとそこは...

  • ブラックリストに加わったSwiss Air

    「えっこのタイミングで?」と驚かれるけど、どうしても帰らなければならなくなり、息子同様、Swiss Airのパリ東京便を予約した。AFはなんとソウル経由で時間がかかり、わたしが調べた日は36時間、往復8000ユーロ以上。これを便乗値上げと言わず何と言おう?JALはロンドン経由、約20時間、2000ユーロ。Swiss Airは16時間、1250ユーロ。初めて乗る航空会社だけど、スイスはきちんとして信用できそうだと思ったからだ。ところが、突...

  • パリ市長の悪あがき

    3週間後に迫った大統領選挙に、社会党から立候補している現パリ市長、アンヌ・イダルゴ。投票意思率2%で低迷 、メディアもあまり取り上げなくなっている。それで焦ったのかCloserというゴシップ雑誌のインタビューに応じた。その中で、7歳年下の旦那さんで社会党議員のジャン=マルク・ジェルマンの話になり、「でもわたしはピューマじゃありませんよ、誰かさんと違って、10代の男の子に恋するなんて絶対ありえません」Cougar...

  • パリ-東京 狂騒曲

    ルーマニアから戻った息子には、日本に帰る、という難関が残っていた。わたしも近々発つので一緒に見たら、パリ-東京便は大変なことになっている。例えばAie Franceは、東京行きが全然ない日もあり(「申し訳ありません。ご希望の日は便がありません」)、直行便が飛ぶ日もあるけど(ただし昨日のはキャンセルになっている)帰りはソウル経由ばかり。往復1936ユーロ。去年の10月予約したときは760ユーロだったから2倍以上じゃない...

  • 息子、ルーマニアから無事帰還

    息子は出張で、1月はじめにデンマークに発ち、そこに1か月いてから、車でエストニア、ポーランド、スロヴァキア、ハンガリー・・・を回っていた。わたしが行ったことのない国ばかり。地理に弱く方向音痴のわたしは、どの国の隣にどの国があるのかもわかっていなくて、エストニア?ラトヴィア、リトアニアとバルト三国と呼ばれていた国ね、世界史でやったけ・・・と、いい勉強になる。息子によるとエストニアは「近代的でびっくりした」...

  • 「お店がどんどんなくなる!」モスクワ住民

    一番乗りはエルメス、続いてシャネル、LVMH、Kering(グッチ、サンローラン、ボッテガ・・・)が「ロシアの店を閉める」と発表した。中国ほどでなくても、高級ブランドにとって、ロシアは“金鉱”のはず・・・なのにエルメスはたった3店舗(日本は40店!)、75ブランドを傘下に持つLVMHは全124店舗(つまり大半のブランドは1店舗のみ)、12ブランドを傘下に持つKeringは2店舗・・・と想像するよりずっと少ない。取引額も全体の1~2%。ホ...

  • マクロン大統領「親愛なる同胞へ」出馬宣言

    「5年来、わが国は、テロ、パンデミー、暴動、ヨーロッパでの戦争・・・と多くの試練に遭っています。フランスがこれほど次から次へと危機に面したことは嘗てありません(全く)。しかし、わたしたちは尊厳と友愛を欠くことなく立ち向かってきました。」で始まる“手紙”を4日、全地方紙に掲載し、誰の目にも明らかだった大統領選出馬をマクロンは表明した。手紙は5年間の任期で成し遂げたこと-諸改革のおかげで国の産業は雇用を増や...

  • 日本が遠くなる、高くなる

    プーチンのウクライナ侵攻で、フランスをはじめヨーロッパの国が次々に「ロシアの飛行機が上空を飛ぶのを禁止」。EU(欧州連合)も加盟27国にロシア機を禁止するように呼び掛けた。ヨーロッパの空を飛ぶなと言われた仕返しに、ロシアは「うちの空も飛ぶな」。予想できた報復だけど。その結果、エールフランスはモスクワ、サンクトペテルブルクはもちろん、日本、韓国、中国行の便を「別の航路を決めるまで、すべてストップ」と発表...

  • 仏大統領選、女性候補が5人もいる

    大統領選第一回投票は6週間後、そこへロシアのウクライナ攻撃。ヨーロッパ大陸で戦争が起こっているという異常事態になり、それどこではなくなっている。けど特筆すべきは、女性の大統領候補が5人もいること。このうち3人は、どう頑張っても第二回投票までたどり着けないけど、素晴らしい。女性政治家は-というより女性全般-男性政治家より服装が注目される。男性のほうが選択肢が少なく、個性が出せるのはネクタイくらいだ。...

  • 今日は独身!

    娘と古着屋をあさっているとき、娘の彼から電話があって、「今、Agnes.bのヴェルニサージに来てる」Agnes.bは何年も前からブランド経営のほうは息子さんに任せて(コレクションがイマイチなのはそのせいか?)現代アートに力を注いでいる。以前からブティック内で写真展などやっていたが、とうとう2020年に現代アートスペースLa Fab.を開いた。場所は、フランソワ・ミッテラン大図書館のすぐ近く。 娘の彼、ティボーはボザール在学...

  • アーティチョークのような心?

    女友達の娘さんは16歳で、ボーイフレンドが半年ごとに変わる。うちの子供たちもそうだった。違うのは、変わるたびに母親(つまり友達)が、相手の親を呼んで、お見合いみたいなディナーをすること。子供たちが初めて『○○をディナーに呼んでいい?』と聞いてきたのは、1年以上続いている相手だった。「半年ごとに変わるのにどーして?」と言いたいけど、彼女はなんにでも自分の流儀があり、旦那さんすら反論できない。この前、彼女...

  • 高くても売れる、高いほど売れる

    燃料費、光熱費、食費・・・すべて値上がりしている。レストランに行けば値段が上がっているか、内容が下がっているか、どっちかだ。紙不足で本の値段も上がっている。「製造費と輸送の値上げにより、全世界で製品の値上げをする」と、2月16日にルイ・ヴィトンが発表した。低級品(つまり、買いやすい値段のもの)で4%、中&高級品は15~18%も値上げになる。天下のルイ・ヴィトンが値上げすれば、エルメス、Keringグループ(グッ...

  • 25歳の年齢差

    これまで“年の差”恋愛といえば、おじ(い)さんと若い女性と決まっていた。逆バージョンが注目されるようになったのは、ブリジット・マクロン以来?夫亡き後、自由な一人暮らしをしている70歳のショーナ 、恋愛はもう引退したと思っていた。ところが、友人の主治医だったピエールと言葉を交わしたとき、心がざわめく。意外なことに、ピエール(メルヴィル・ピポー)も同じ。45歳の彼は、ショーナを“年増の女性”ではなく、“ひとりの...

  • 『坂の途中の家』

    というTVシリーズが「すごくいい。日本の母親の現状がよくわかる」とフランス人の友達に薦められて観た。泣き続ける赤ちゃんの育児に疲れ、浴槽に落として死なせてしまった母親の裁判が始まる。2歳の子を持つ里沙子は補充裁判員に選ばれ、傍聴することになった。裁判が進むうちに、被告の母親が、助けを求める人もなく追いつめられていったのが見えてくる:毎晩遅く帰ってきて「また泣いているのか」と機嫌が悪くなる夫、「あなた...

  • ティエリ―・ミュグレーのイメージは

    「エキセントリックで着れない服を作る人」「ボデイビルの筋肉マン」・・・がだったので、2021年9月末から始まったエクスポに行っていなかった。行く気になったのは、彼が亡くなったからではなく、友人の新間美也さんの、「それがすごく良かったのよ!演出も上手くて」という一言。エクスポは演出で定評のあるアールデコ美術館だ。夫に「興味ある?」と聞いたら(多分「ない」と答えると思って)「行く行く!」彼の場合は、ミュグレ...

  • 2月4日は『全国自殺予防デー』だった

    「先が見えない」「人と会えない」「愛する人の最後に立ち会えなかった」・・・2年続くパンデミーのせいで鬱の兆候がある人が18%(ほぼ5人に1人)、コロナ以前より8ポイント増。特にアドレッサンに多く、11~17歳では自殺未遂も含めて30%増というから政府も慌てて、2021年10月に、自殺予防お助け電話が開設された。2月4日、この無料お助け電話(3114)は3万4千回鳴ったそうだ。「もうひとつのピークはストロマエがニュースに登...

  • 本物のパリジェンヌって?

    3か月に1度くらい、会って一緒にご飯を食べる友人Aは、ユダヤ系ハンガリー人で奥さんはドイツ人。彼の両親がナチスのユダヤ人狩りを生き延びたことを考ると、びっくりの組み合わせだけど、すごく仲がいい。そのAが茄子のみそ焼きを食べながら、「僕はずっと本物のパリジェンヌを口説きたいというファンタズムがあった」何を突然。「“本物のパリジェンヌ”って何?」伝説上の生き物で、存在しないと思うけど。だからこういう本が出...

  • 「去りたい人はとっとと去れ!」

    1週間前。マリーヌ・ルペン率いる極右党『Rassemblement National(国民連合、略してRN)』の党員&欧州議会議員2人が「党を去る」と宣言し、エリック・ゼムールについた。ゼムールは大喜び。彼が大統領選のために慌てて作った党『Reconquête/再征服』の要職(副党首と名誉会長)に任命する。投票意思アンケートでマリーヌ・ルペン15.5%、エリック・ゼムール13%。追いつき追い越せのチャンスだ。でもマリーヌは「痛くもかゆく...

  • シェフほど辛い職業はない?

    マジック・フライデー。クリスマス直前の金曜日はロンドンのレストランが一番混む日。有名レストランの星付きシェフ、アンディが遅れて店に着くと、衛生管理人が待っていた。「冷蔵庫の温度が高すぎる」「キッチンの流しは食材用なのに〇〇が手を洗っていた」・・・衛生評価点は5から3に下落。ただでさえストレスが多い夜、のっけから悪いニュース。そこへお客が着き始める。「4番テーブルに有名な料理評論家!」と客席係。「4番...

  • 明日のことはわからない

    最初のニュースでは「ギャスパール・ウリエルがスキー事故で重傷」だったのが、1時間も経たないうちに「亡くなった」・・・と聞いたときは、かなり衝撃だった。事故が起きたラ・ロジエールというスキー場は行ったことがある。素朴というか地味なスキー場だった。まぁわたしが行ったのは10年も前だから、その後発展したのかもしれない。他のスキーヤーと衝突して“外傷性脳損傷”。衝突したのが青のゲレンデ、というから難易度の高くな...

  • 『悪魔は存在しない』

    1話:妻を仕事場に迎えに行き、娘を学校に迎えに行き、スーパーで買い物をし、老いた母親の面倒を見る・・・ヘシュマットは良き夫、良き父で親孝行。毎朝午前3時にヘシュマットの目覚ましは鳴り、車で仕事場に出かけていく。彼の仕事は何なんだろう?2話:プーヤはついてない。兵役に行ったら、刑務所に配属され、新兵は死刑執行を割り当てられたのだ。前の晩はパニックで眠るどころじゃない。イライラと歩き回り、同室の兵士たち...

  • 極右大統領候補たちの失言、失策

    北フランスで教職者との会談中、極右の立候補者エリック・ゼムールが、photo:le monde「障害のある子供は-軽い障害は別として-特別施設に入れるべきだ」「普通の子供たちと一緒にしようと固執するのは、普通の子供たちにとってよくないし、障害のある子供たちは取り残されてしまう」当然、この発言は物議をかもし、政府の障害児担当官ソフィ・クリュゼルの「嘆かわしい発言。言うまでもなく複雑な問題だが、障害のある子供を他の...

  • もらいました。あげました。

    それと「くれました」は日本語を学ぶ人が苦労する。助詞が変われば動詞が変わる(おかあさんがくれました=おかあさんにもらいました)のが「フランス語ではありえない!」、さらに「貸してあげました」「買ってもらいました」と他の動詞とくっつくとさらに難しい。早い話、日本語は難しい。クリスマスのあとはこの練習にぴったり、同時に子供が家族から何を贈られるか垣間見れて面白い。その結果、圧倒的に多いのは・・・本!14歳の...

  • 待合室の2人

    わたしたちが救急で待ち始めて2時間くらい経ったとき入ってきたオバサンは、ショートの髪を赤紫に染め、薄紫のダッフルコートにテニスシューズ。黒っぽい服装が多い待合室で目立っている。だけでなく、付き添いの女性に甲高い声で話し続け、タダでさえ痛い頭に響く。わたしが受付に聞きに行こうと立ち上がると、頭のてっぺんからつま先までジロジロ見て、さっそく自分も聞きに行く。マスクを顎まで引き下げた若い女性が入ってくる...

  • 「そんなに食べれるの⁈」

    息子がパリにいた2週間は「2年間食べられなかったものを食べる」ことから始まった。東京には何でもある、たしかに。でも決定的に少ないのは乳製品だ。紀ノ国屋や明治屋に行けばあるだろうけど、高すぎで日常的には食べられない。2年間で4-5回、真空パックのチーズを送ったけど、便数が少なくて日数がかかり2回はカビが生えて着いた。一緒に朝市に行くと、まずチーズ各種、チーズ屋さんの生クリーム、バター。チーズ屋のご主人が...

  • 日常的な差別

    娘の彼ティボーは、コートジボワール&フランスのダブルで、カフェオレ色の肌。そのティボーがクリスマス前に、バスティーユ界隈の本屋で買い物をしていた。クリスマスに本を贈る人は多いので店は混雑、彼はスーパーの大きな(ボロい)袋に選んだ本を入れていった。そこへ、どこからともなく店の人が現れ、「その袋を置きなさい!」「?!」「その袋を置きなさい。その中の本は何です?もしかして買うつもりですか?」「もしかして...

  • 猫とコロナに振り回され・・・

    「明日どうする?やる?」と年越しに呼んでいる友人。オミクロンの感染者は日に日に増えているけど(元日21.9万人)、「テスト数も最高記録(大晦日は155万人)だから正比例で増えるのは当然」と言われれば、なるほどそうかも。「年越しは6人だし、みんな3回ワクチンしているし・・・来るのが怖い?」と言うと、「怖くない」ほんなら来てよ。年越しは友人と祝い、「魚は食べない」「野菜しか食べない」という厄介な人は誘わないので...

  • フラッシュバック クリスマス 

    頭がほぼ元通りになり、さてクリスマスの食事は:アペリティフアヴォカド&クリームチーズ&スモークサーモンのヴェリーヌ意外!レシピを見ながら息子が作った。photo:750gトマトとシェーヴルチーズのケーキ(ピカール)ミニトマトと大根のひと塩オードヴルフォアグラ&玉ねぎのチャツネスモークサーモン&ルコラのサラダメイン子羊の脚ローストところどころにニンニクひとかけを埋め込み、タイムとオリーヴオイルをかけ、オーヴン...

  • あれは何だったの?

    片頭痛の間に息子がロワシーに着いた。這ってでも空港に迎えに行かねば、と強い鎮痛剤を飲み、夫と空港に向かった。到着ゲートは2Eと2Cの2説があり、最初2Eに行ったら、ここじゃないと言われ、2Cにたどり着くにはメトロ1駅分くらいの距離。でも息子に会える嬉しさで自分でもびっくりするくらいスタスタ歩く。こういうのを“火事場の馬鹿力”と呼ぶの?ドバイで2時間半のトランジットがあり、殆ど一日かけてロワシーに着いたジ...

  • 終わり良ければすべて良し

    4時間後、ようやくお医者さんに呼ばれて救急部の中に入ると、そこは2年前に夫が着いた場所で、待合室の静けさとは裏腹。廊下まで担架が並び、看護婦(夫)さんたちが走り回り、うめき声や「助けてー!」(もう病院に来てるでしょ)の声。若い女医さんは「1-2度お呼びしたけど返事がなくて・・・」よく言うわよ。名前が呼ばれる度に全身耳にしてたんだから。潔く「忘れた」と認めなさい。しかし優先はスキャンだ。こんなに待たされた...

  • 忍耐の待合室

    しかしそれで一件落着にはならず、3日目に大学病院のエマージェンシーに行くことになる。SOSメディサンから「2日間経って治らなかったら病院でスキャンをしなさい」と言われていたのと、お医者さんの義妹が「脳内出血してるかも!今日、今すぐ、病院に行って」と脅かされたからだ。彼らの言うことは正しい。でもすぐ入院なんてことになったら・・・でもこのまま頭痛が続いたら何もできない。crise de migraineは日本語で片頭痛。わ...

  • SOSメディサン

    電気をつけると頭痛が増し、頭痛が増すと吐き気も増す。水分を取ると痛みがやわらぐ、と言われるけど水を飲んでも吐いてしまう。暗闇の中で嵐が去るのをひたすら待つ間、猫たちはずっとそばにうずくまっている。もう数回「ご飯!」と言っていい時間なのに。夕方の5時頃、娘がやってくるとヤレヤレと伸びをして階下に降りていった。バトンタッチというわけね。娘はSOSメディサンに再度電話をかけ始める。順位は14人目。2時間後に...

  • ある朝、6時

    激しい頭痛で目が覚めた。誰かが金づちで頭の中を叩いているような、文字通り割れそうな痛み。頭を動かすこともできない。起き上がろうとすると吐き気がする。こんな頭痛初めて。私は這うようにして猫(相変わらず冬時間になっていない)にエサをやり、ドリプランを飲んでベッドに倒れこんだ。30分すれば治まるだろう・・・ところが1時間経っても2時間経っても、金づちは叩き続ける。娘と、息子の彼女が頭痛持ちで「電気を消し、暗...

  • 猫なら許せる

    毎朝6時半に猫たちに叩き起こされる。前は7時半だった。いくら「冬時間になったんだから」と言っても、動物の腹時計は正確だから仕方ない。起きるには早すぎ(外はまだ暗い)もうひと眠りするにはちょっと遅い中途半端な時間。冬時間になってから寝不足だ。という話を久しぶりに会った友達、サンドリーヌにしたら、「6時半ならいいほうよ。わたしは4時か5時」次女の誕生日に子猫をプレゼントしたら、次女は研修で地方に行き、...

  • 押し込み強盗未遂

    朝、起きてきた娘が「眠れなかった・・・」「またネズミ!?」「ネズミならよかったわよ」以下、娘の話:午前2時頃、物音で目が覚めた。誰かが窓をこじ開けようとしている。そこは猫が出入りする窓なので(うちは地上階にある)、「一瞬、猫かと思った」猫は前足で器用に窓を開けるけど、さすがに閉めないので、夜は2匹ともうちにいるのを確かめてから鍵をかけることになっている。「そしたら今度は居間の窓をこじ開けようとしてい...

  • 中絶が禁止だった時代に

    将来は先生になりたい、素敵な男性と出会いたいと夢見るアンヌはパリ大学の文学部に通う。地方でカフェを営む両親は裕福でもインテリでもなく、ひとり娘には大学に行かせたいと、学費や寄宿舎代をひねり出している。ある晩、親友の女子2人とダンパ(死語でしょ、と言われそうだけど舞台は60年代)に行き、そこで出会った男性と初体験をする。2週間後、下腹部の痛みでお医者に行き、妊娠していると告げられたときのショック。1963...

  • オミクロンは希望の光?

    今年こそ、日本の息子と、アメリカの甥が2年ぶりに帰ってきてクリスマスを一緒に祝える!とワクワクしていた。シャンゼリゼもオペラもイリュミネーションが点灯され、まるで“前のような”街が戻っていた。そこへ第五派だって・・・弱まってきたかと思うと、別のヤツが浮上する。全くしぶとい。ホラー映画の中にいるみたいだ。「18日の正午に着く」と息子のジュリアンから聞き、夫は田舎に置いていた車を早々とパリに持ってきたのに・・・...

  • ゼムール、墓穴を掘る?

    ...

  • ニコラ・ユロよ、お前もか

    「『ハウス・オブ・カード 野望の階段』 のプロダクションが、ケヴィン・スペイシーに、3100万ドルの損害賠償を要求」がニュースになった。2017年。ハーヴェイ・ワインシュタインのセクハラ&暴行が明るみに出て始まった #MeToo 。間もなく俳優ケヴィン・スペイシーの被害者たちも次々に口を開いた。人気シリーズ『ハウス・オブ・カード』でアメリカ大統領役だった彼はすぐに降ろされ、ケヴィン・スペイシーの俳優生命はプッツン...

  • 好きな人と食べると2倍美味しい

    女友達Nは出会いサイトに登録するとき、年齢を2歳サバ読んだ、と言っていた。「だってこの2年間、時間が止まっていた」そういえば“もう2年近く会っていない”という友人がいる。マリーもそのひとり。用心深くて殆ど外に出なかった彼女をやっと引っ張り出せて、レストランJajaで夫と3人で会う。夜は出かけないというでお昼。オテル・ド・ヴィル裏の、このレストランに前日電話して、隅っこのテーブルをと頼むと、「ムム・・・ちょっ...

  • コロナ以前より幸せなフランス人

    いつも何かに不満があり、不機嫌で鬱っぽい、というのがフランス人のトレードマークだった。ところが11月16日に発表されたアンケート結果*で、10人中8人が「幸せ」57%が「個人的将来に楽観的」2018年(つまりコロナ以前)より“幸せ”?どうしちゃったの?「以前は“ないものねだり”をしている人が多かった:もっとお金があれば、もっと美しくなれば、もっと有名な会社で働けたら・・・幸せになれる。ところが2年間、コロナのせいでい...

  • 『ヴォーグ パリ 1920-2020』!

    予約は4時。調香師の新間美也さんと3時20分に待ち合わせ、ガリエラ美術館にバスで行こうとしていた。ところが断りもなくバス停の場所が変わっていてウロウロし、もうタクシーしかない。しかしバスもタクシーも間違った選択であったことが間もなく判明する。イダルゴ市長の“パリから車締め出し作戦”のせいであちこち車線が狭くなり、どこも渋滞(つまり公害は前よりひどくなっているという皮肉)、歩いたほうが早いくらい。「どっ...

  • フィレ ミニヨンのマスタード焼きとポワロ葱

    「ポワロ葱は付け合わせだ」と言ったからには、その例をご紹介。材料(4人分)豚のフィレ ミニヨン 600-700gポワロ葱 1㎏粒マスタード(エストラゴン入りマスタードがあれば尚良い)野菜ブイヨン1個フレッシュクリーム 適宜①フィレ ミニヨンをグラタン皿に入れ(入らなければ2当分)、周囲にマスタードを塗りたくる。薄く万遍なく塗り、肉が厚ければ(太ければ?)、ところどころにナイフで切り目を入れる。②180度のオーヴ...

  • 「ドンマイって漢字でどう書くの?」

    「バナナって日本語で何?」「バナナ」テオは「ナーンダ」という顔。「pommeはリンゴ、pêcheはモモ、fraiseはストロベリー?」「いちご」果物屋にでもなるつもり?「ドンマイは漢字でどう書くの?」「・・・」鈍毎?鈍枚?丼米?・・・などが頭に浮かんだのち、ああドンマイ!「それ、Don’t mindの省略形よ。ほら、convenience storeがコンビニになったみたいに」今度は「なにソレ」という顔。日本語の英語省略形は語源とはまったく別物...

  • フランス版バイデン?

    左派はバラバラになっているけど、右派レピュブリカン(共和党)も立候補者が多くて分散。ひとりの候補者に絞る党内予備選挙(12月4日に)に先立って、テレビ討論が始まる。有力な3人はグザヴィエ・ベルトラン(オードフランス地域圏知事)、ヴァレリー・ペクレス(イルドフランス地域圏知事)、そしてミッシェル・バルニエ。ベルトランとペクレスは「政治的信条が違う」と共和党を脱党した、にもかかわらず”党内予備選挙”と聞いて...

  • フランス人の特技・・・

    友人2人と会ったとき、「昨日からわたしはタダ働き」と言ってしまったら、「この数字の算出には疑問がある」とA(男性、左派)「パート職を好んで選択している女性もいるから」「でも大多数は育児や家事でパートしかできないからじゃない」とわたし(T)。A「その大きな原因は貧富の差であって、男女格差じゃない」T「パートに女性が80%というのはひとつの現象で、同じ管理職に就いて同じ仕事をしても女性の給料のほうが少ないと...

  • 今日から女性はタダ働き!

    フランスで今年の男女の賃金格差は16.5%、前年度の15.5%を上回る。これを就業時間に換算すると、11月3日午前9時22分から大晦日まで女性は無休で働くことになる、というびっくりな話。image : tv5monde.com日本は韓国(34.1%)に次いでワースト2位、23.5%。ヨーロッパではドイツ、イギリスで格差が20%を超える。INSEE(フランス国立統計経済研究所)によると:-パートタイム職の80%が女性(理由は、家庭での仕事分担が不公...

  • あの黄色いヴェストが映画になった

    10年間一緒に暮らした伴侶ジュリーに「別れる」と言われ、パニックになったラフはジュリーの後を追いかけ、転んで腕を骨折する。一方、トラック運転手のヤン(ピオ・マルメイ)は友達とシャンゼリゼ大通りの黄色いヴェスト集会に参加していた。ガソリン代の値上げ反対が発端となった黄色いヴェスト運動は、“金持ちを優遇する”マクロンへの抗議に発展し、全国の労働者階級に広がっていった。盾を持った機動隊としばしにらみ合い、ヤ...

  • ありそうで怖い話

    シモン&エレーヌのカップルは、アパルトマンに付属している地下の物置を売りに出すことにした。「先日母親が亡くなり、彼女が住んでいたアパルトマンにあった家具や持ち物を置きたい」と訪ねてきた老紳士、ジャック・フォンジックに好印象を持ち、シモンはすぐに承諾してしまう。鍵を渡して間もなくシモンは、家具や持ち物ではなく、ジャック自身が地下物置に住んでいるのを発見する。「ここで火を使って煮炊きしたら危ないじゃな...

  • 『ジャン=ポール・ゴティエによるシネマ&モード』展

    ゴティエがクチュリエになろうと決めたきっかけは『13歳のとき、おばあさんのうちで観た映画『Falbalas』」という話はわりと有名だ。1945年、ジャック・ベケールの作品は:結婚の準備のためパリに来たミシュリーヌは、婚約者の親友のクチュリエ、クラランスにひと目惚れしてしまう。クラランスは、次のコレクションのインスピレーションが湧くまでの間ミシュリーヌと楽しみ、あっけなくふってしまう。彼女の結婚はもちろん破綻して...

  • 天才かも・・・

    O(マルじゃなくてオー)で終わる男子名の流行が続いている:エンゾ、ユーゴ、ブリューノ、レオ、パブロ、ディエゴ・・・そういえばマテオ(11歳)もテオ(14歳)も「O時代」の子供。2音節か3音節の短い名前が多いのは“縮めて呼ばれない”ためだ。長いとセバスティアン→セバ、ガブリエル→ガブ・・・と美しくない省略形で呼ばれるから。9月から日本語を始めたマテオはひらがなとカタカナを覚える段階で、これが大変。ひとつの言葉を読...

  • 「あなた、クラスで一番なの?」

    「去年は一番だった」とテオ。「優等生ってみんなにどう思われるの?」“優等生は概して煙たがられて、孤立するけど”という行間を、すぐ読み取るあたり、さすが一番。「それは人による」「?」「成績を自慢したり、先生に媚びるような人は嫌われる」「ふむ」「ぼくは自慢したりしないし、みんなに感じがよくて誰ともしゃべるから問題ないよ」「・・・・」謙遜が美徳の日本人は言わないであろうセリフを、淡々と、他人事のように言うので...

  • 医学部の学生、ジュリーは

    ある日「果たしてこれが自分のやりたいことか?」と疑問を持つ。「心理学のほうが向いているのでは?」母親にそう告げると「・・・あんたがそう思うなら」と驚きながら同意してくれる。でも心理学も長続きしない。「写真がやりたい!」と言い出すジュリー。野菜を切りながら母親は諦め顔で「あんたがやりたいなら」と同意する。ジュリーは父親と折り合いが悪く、殆ど顔を合わせないのだ。一方ジュリーはアクセルと出会い、付き合うよ...

  • モト野良はワイルド

    先日の「わたしが寝ている横でオシッコ」など、リュリュの行動には理解に苦しむことがある。彼が野良出身だからだろうか?・・・と言うと、野良猫愛護協会から差別発言と言われるかもしれないけど、猫好きの家で生まれ、うちに来たタマ、故アナイスとは性格がかなり異なる。野生が残っているというか。とにかく。オシッコ事件以来、リュリュが朝起こしに来ると、「はいはい!すぐ朝ごはんにします!」と飛び起きるようになり、「つま...

  • 犬も歩けば・・・

    夕方、友人と会って一杯飲んだ。彼は海外領土県で薬局を営んでひと財産作り、パリに戻ってから、古びたステュディオを3件買い、改装して貸している。日本語はなぜ難しいのか?と聞くので、ひとつにはひらがな、カタカナ、漢字の3つの書式があってそれらを混ぜて使うから、と答えると、「じゃ、しゃべるけど読み書きができない人が多いんじゃないか?」「どっこい、日本の非識字率は1%に満たない。中学まで義務教育だから」「つ...

  • 2人の女を持つ者は・・・

    マリーはイギリス人、夫アメッドはパキスタン人。ドーバー海峡のイギリス側で暮らしている。服装から2人は回教徒とわかる。2人は一緒に帰宅し、マリーは台所でお茶を入れながら居間にいる夫としゃべっていた。はい、お茶が入ったわ、とマリーが居間に持って行くと、夫は息絶えていた。あまりに突然の夫の死。ショックから覚め、夫の持ち物を整理していたマリーは、彼に他の女性がいたことを発見する。その女性-ジュヌヴィエーヴ...

  • 地震ライヴ

    息子とスカイプで話していた。彼は間もなく日本語能力検定2級を受けることになっていて、準備を手伝っている。仕事が終わってからなので、いつも日本時間の夜10~11時だ。2級になると、一瞬考え込む練習問題もあり、こっそり解答を見て確かめたりする。なにしろ「もの」を使った言い方だけでも「~ものの」「~ものなら」「~ようものなら」「~もので」「~ものではない」・・・と20くらい、自分がよくこれだけ覚えた“ものだ”と感...

  • 4か国語目は?

    11歳のマテオは9月新学期から日本語を始めた。お父さんはイギリス生まれのパキスタン人、お母さんはフランス&イタリアのダブル(旧名称:ハーフ)。お父さんとは英語、お母さんとはフランス語、おばあちゃんとはイタリア語で話す。それでも足りないらしく「やりたい外国語をひとつ選びなさい」と親から言われ、お姉さんはアラビア語を選び、マテオは中国語か日本語で迷っていた。UNESCOが発表した難しい言語ランキングは:1位:...

  • フランス極右化!

    ニュースで「15%です!」「15%、前回の調査の殆ど倍!」と繰り返している。10月1日のアンケート調査で、極右のジャーナリスト&作家、エリック・ゼムールの支持率(正確には投票意思率)が跳ね上がった:エマニュエル・マクロン24-25%(右派レピュブリカンの立候補者によって変わる)マリーヌ・ルペン16%エリック・ゼムール15%(9/22の調査では9%)反イスラム、反移民、反男女平等・・・が売りのゼムールは、まだ正式に立候...

  • “犯行”の理由は?

    腹が減った!とリュリュが起こしに来た。時計を見ると7時15分。土曜日だよ、もうちょっと寝かせてくれ、と頭からお布団をかぶる。顔を叩かれないための防御だ。夫は週末でもふつうに起きて、その代わりお昼寝をする。わたしは朝寝坊が楽しみな人だ。リュリュはグルグル言いながら、お布団の上を歩き回っていたけど、突然、全速力で駆け去った。ホッ。これで20分は眠れる、と思ったのも束の間、枕が濡れているのと不吉な匂いに気が...

  • 料理好きと言いながら

    料理のことをあまり書かないのは、1.料理の写真は-特に夜は-難しい。不味そうに撮れる。2.出来上がるとすぐに食べ始め、撮るのを忘れる。3.「これ、紹介する価値ある?」という疑問が起こる。・・・などの理由があるからだ。でも今日はレシピを少々。わたしはベジタリアンでは全然なく肉も魚も食べるけど、肉料理のビュッフェと野菜料理のビュッフェ、どちらか選べと言われたら迷わず後者を選ぶ野菜好き。なので野菜の前菜をいくつ...

  • 飛行機に乗るのが怖くなる『ブラックボックス』

    マチューはBEA(航空安全調査分析事務所)の調査員。妻のノエミも航空関係企業で将来有望な職員だ。ドバイ-パリ便がアルプスの山中に墜落、乗客300人、乗務員16人が全滅という事故が起こる。パイロットの操作ミス?機械の故障?それともテロ?・・・原因不明。BEAはブラックボックスを受け取るが、その日に上司が行方不明になり、マチューはひとりで分析を始める。優れた彼の聴覚は“前例のない音”を聞き分け、それは驚くべき仮説に導...

  • 6735憶円!

    「マクロンは国の小切手帳で選挙運動をしている」と右派の大統領選立候補者グザヴィエ・ベルトランは怒る。9月新年度になってすぐマクロンはマルセイユに飛び、犯罪、貧困など問題の多いフランス第二の都市に15憶€(約1942億円)の援助を約束。マスクに注目!紐が赤と青でトリコロールになっているphoto:AFP続いて国の安全対策に5憶€(現場の警官数を倍増)大雨や冷夏で被害を被った農業関係者に6億€、600万の貧困世帯に100€ず...

  • あのベルモンドをふたたび

    女優のフランソワ―ズは、夫と娘を残し、ロケのためNYに飛んできた。翌日、ロケ地はロサンジェルスに移り、映画の音楽担当のアンリと言葉を交わす。アンリはイタリア人妻がいるのに、“女なしでは眠れない”男。手持無沙汰な夜、フランソワーズをホテルのバーに呼び出す。最初は渋っていたフランソワーズだが、アンリの執拗さに負けてバーに降りてくる。そして彼の筋書き通りベッドインとなる。そこまではロケでよくある“一夜のアヴァ...

  • マンガは愛より強し

    1か月半ぶりに会うテオは栗色の髪をポニーテールにして、前から1m85はあった身長が、「また伸びたんじゃない!」「フフ・・・ちょっとね、2㎝」彼は14歳。日本語学校に通っていたけど、コロナでリモート授業になってからついていけなくなり、5月からわたしとやっている。「夏休みどこに行ったの?」「スペイン」「ちゃんと文章にしてよ。だれと行ったの?」「おかあさんとおにいさんといきました」「何をしたの?」「・・・わすれま...

  • マリーヌより過激右派、エリック・ゼムールって何者?

    Eric Zemmour。政治ジャーナリスト、作家、コラムニスト、が正式の肩書ではあるけど、もっぱら「極右の極論家」と呼ばれる。反移民、反イスラム、主権在民主義。TVのニュースショーのレギュラーで、“極論”、つまりマリーヌ・ルペンもぶっ飛ぶ過激な発言し、論争が起こるのを楽しんでいる。2019年には「フランス人の中で、ムスリムは“純粋なフランス人”に対立するものであり、2015年の同時多発テロの犯人であるだけでなく、植民地人...

  • なぜ映画『BAC NORD』が面白いか?

    バイクで逃げる男を追う覆面パトカー、最初から“手に汗”のシーンで始まる。2012年、マルセイユの北地区は犯罪率がフランスで一番という不名誉な記録になった。最も貧困者層が多い低家賃の集合住宅地区ではドラッグ密売が堂々と行われ、ヤクは札束以上の価値を持つ。覆面(目と口だけ穴が開いた)をした用心棒が入り口をガードし、警察も怖がってなかなか近寄らない。検挙数をもっと上げろ!とどやされたBAC (Brigade anti – crimin...

  • 反ワクチン友達

    久しぶりにヴァレリーに会った。サルサで知り合い、一緒に展覧会に行ったりご飯を食べたりするようになった友達だ。今年になってから彼女が反ワクチン派であることが判明し-それは彼女の勝手だけど-会うたびに「何の役にも立たない」「大薬品会社のロビーである」「政府が大量に買ったワクチンを捌きたいだけだ」・・・と聞かされる。image:l'Express彼女は薬品研究所に勤める“医療関係者”なのだ。反ワクチンだから衛生パスがなく、...

  • 再びマクロンVSルペンの一騎打ち?

    大統領選まであと8か月。フランス人が大好きな“誰に投票するか”のアンケートも現実味を帯びてくる。9月2日の投票意思アンケートでは、予想通りエマニュエル・マクロンがトップで24-26%続いてマリーヌ・ルペン、19-23%image:AFP数字に幅があるのは、右派の候補者が決まっていないからだ。最有力候補のグザヴィエ・ベルトランはオー・ド・フランス(北仏)の知事。ぴったりつけているのがイル・ド・フランス知事ヴァレリー・ペ...

  • 閉まる店、開く店

    ニースは30度だった。電車に乗っている間に季節は移り、着いたパリは秋だ。と言っても8月ずっと秋みたいな天候だったから驚くには当たらないけど。猫たちはヴァカンスを続けている。「このポーズだとお腹すっきり見えない?」外には人通りが増え、夏服(露出したい人)と、革ジャン(多い)、ダウン(ホントに)が入り混じっている。街並みもちょっと変わった。7月に、地味な貼り紙で閉店したコントワール・デ・コトニエ。次の借...

  • 海岸ウォッチング

    足だけ海に浸かって延々とおしゃべりしているのは必ずイタリア人だ。イタリア式井戸端会議。「どうして泳がないで立ったまま何時間もしゃべってるの?」とイタリア人の友達に聞いたら、「溺れるのが怖いんだろ」という返事だった。そして「そういえばイタリアの海岸でもやってる」自国民の習慣は、外国人に指摘されて初めて気がつくもんだ。イタリア人は海辺で友達になるのか、すぐにグループを形成し、ここ数日は誰かが帰るので挨...

  • 何食べる?

    毎日昼と夕に起こる問題。借りたアパルトマンには最低限の調味器具:焦げ付くフライパン、キャセロール2つ去年から何の改善も見られない。まぁヴァカンス客用だから仕方ないか。調味料も最低限、冷蔵庫はもちろん空っぽ。うちだと「何もない!」時でも冷凍庫を探すと何か見つかるものだけど、先客が残していったのはポワッソン・パネ(白身魚すり身の棒状フライ)とコキヤージュ(早く茹で上がるだけが取り柄の小さいパスタ)だけ...

  • “背に腹”パス

    TGVは「衛生パスがないと乗れない」ことになったので、携帯と紙バージョンの2通りを持っていったのに求められなかった。というより、検札にきた車掌さんに見せようとしたら横を向かれた。パスされてしまったのだ。電車は満席なのでパスまで見てらんない、ということなのか。でもカフェのある車両に行ったら車掌さん4人が暇そうに“週末バーベキュ”の話をしていた。まったく。ニース/トンドは2時間以上。パス免除のローカル線にな...

  • 驚異の村トンド

    ご飯を食べて人心地つき周囲を眺めると、寂れた観光地という印象だ。地上階がレストランになっている大きなロッジは閉まっている。ロッジの名前は“雪&驚異”。“驚異/merveilles”という単語がやたら多い。トンドの3分の1がメルカントゥール国立公園/Parc National de Mercantourの一部で、そこにある驚異の谷/Vallée des Merveillesから来ているらしい。夏は山歩き、冬はクロスカントリースキーのお客が来るようだ。つまり今は観...

  • 『ニース⇒トンド 驚異の電車』

    という記事を読み、今度行ったら乗ってみたいと思っていた。海岸沿いは確かに美しいけど、“ハッと息を飲む”景色は、その後ろの山側で出会うことが多い。その列車はニースからイタリア国境に向かって山道を登っていき、Tende/トンドという“驚異の村”に連れて行ってくれる。photo:cote.azur.fr“歩く”と聞くと拒絶反応を示す夫も、電車と聞いて乗り気になった。駅前の観光案内所でその列車は9月30日までタダと聞いて乗り気倍増、「す...

  • 歳の差

    コロナで入院以来、夫の体力が落ちたと去年の夏感じたけど、あれから1年、また落ちたような。第一、夫はタバコもお酒も飲み放題、食べ放題の時代の人間だから、ツケが回ってきているのだ。毎日7種類の薬を飲んでいる。以前は、午前、午後と海岸に行っていたのが午前だけになり、去年は散歩に連れ出せたのに、今年はそれにも苦労する。ご飯を食べている時とTVシリーズを観ている時だけ機嫌がいい。パリと同じことするためにここま...

  • アッパレ、ビキニのおばあさん

    海岸ではフランス語よりイタリア語が聞こえてくる。謳うようなイタリア語はバックグラウンドとして悪くない。一昨年、国境を越えてサン・レモまで行ったけど、美しいと言える海岸には出会わなかった。だからフランス側に来るんだろう。わたしの隣に、おばあさんがひとり、膝を抱えて海を見ている。75歳くらい?日焼けした肌とほぼ同じ色の迷彩柄ビキニ。そのうち、おばあさんはエイヤー!と立ち上がると海に入って行った。しばらく...

  • 長旅、再会

    TGVでパリ-ニースは5時間40分。飛行機なら離陸して飲み物が出たかと思うともう着いているのに、何が悲しくて・・・理由は、夫が「電車がいい!」と主張したからだ。去年は「飛行機は感染率が高い」という噂があったからまぁいいとして、5時間40分は長い(しかも飛行機より高い)。お尻が痛くなった。ニースからローカル線に乗り換え10分、小さな海岸町ボーリューの駅に着く。Beaulieu、美しい場所。駅前広場には大きなスーパーがあ...

  • ワクチン会場の災難

    フランス各地のワクチン接種センター 、PCR検査場に押し込み強盗、放火、スプレー落書きが起きている、とニュースで言っていた。7月半ばから始まり20箇所あまり。バスク地方の町で、仮設のワクチン会場に放火、半焼。ブルゴーニュ=フランシュ=コンテ地方の町では16歳の少年がワクチン会場に押し入り電源を切り、ファイザー3500個がゴミ箱に。ナチの卍マークや黄色い星、「殺人者」のスプレー落書き・・・「コロナ以前のように生活...

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