サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第九十五弾はデインヒル系の続き。*デインヒルは2005年にそれまで13年連続でリーディングに輝いていた Sadler's Wells を破って初めて英愛リーディングに輝きましたが、これは同馬の死後のことであり、それでいてこの拡散力ですから
続いてはトウルヌソル系。*トウルヌソルはプリンセスオブウェールズSの勝ち馬で、現在の価値で10億円ともいわれる高値で下総御料牧場に導入され、6頭のダービー馬、10頭以上の帝室御賞典勝ち馬を送り出してリーディングサイアーにも輝きました。さらに産駒のクモハタが内国産
続いてはゲインズボロー系。どうも馬名はゲインズバラ読みが優勢のようですが、個人的に慣れ親しんでいるこちらでいきます。Gainsborough は第一次大戦中に英クラシック三冠を制した馬で、種牡馬としても英二冠馬 Hyperion 、英セントレジャーの Solario などを出して英リー
続いてはシーホーク系。*シーホークはサンクルー大賞やクリテリウムドサンクルーを制した活躍馬で、種牡馬としても英セントレジャーの Bruni やアスコットゴールドCの*エリモホークなど多数のGI馬を送り出しましたが、うまく成功種牡馬としての評価が固まる前に輸入すること
春の総決算・宝塚記念は昨年の覇者クロノジェネシスが危なげなく勝利し、現役最強を印象付けました。昨年6馬身差でこのレースを制した馬が2キロ軽いまま出走するのですからそりゃそうなるでしょうというところですが、これで春秋のグランプリはリスグラシュー・クロノジェネ
続いてはエルバジェ系。ステイヤー父系から生まれた Herbager は仏ダービーやサンクルー大賞を制すなどクラシックディスタンスを最も得意とした馬で、種牡馬としてフランス、のちにアメリカで供用され、2歳戦向きの早熟性とスピードを持った Grey Dawn 、ステイヤーに返り咲
続いてはダークロナルド系。Dark Ronald はロイヤルハントCなどの勝ち馬で、ドイツで種牡馬入りし、1918年から5年連続でリーディングに輝く大種牡馬となりました。そこから1950年までの間に計25回この系統からリーディングサイアーを輩出、さらに1980年代後半から2000年代前
ハイペリオン系がコンプリート出来ましたので、その親系統であるハンプトン系を紹介していきます。丸一年に渡って続けてきたこのシリーズですが、この系統でようやくラストになりますので、あと少しだけお付き合いください。Hampton は遅咲きのステイヤーで、種牡馬としても
続いてはチャイナロック系。*チャイナロックは競走馬としてはそこまでの名馬ではありませんでしたが、種牡馬としては大井6戦6勝で中央移籍し、そのまま皐月賞を含め10連勝を達成した世紀のアイドルホース・ハイセイコー、天皇賞(春)・スプリンターズS・ダートの毎日王冠など
続いてはロックフェラ系。Rockefella は競走馬としては平凡でしたが、母が二冠牝馬 Rockfel という良血から種牡馬入りすると、愛2000ギニーの Linacre などを出して成功しました。父系は海外ではあまり伸びませんでしたが、日本ではハイセイコーやタケシバオーなどを出してリ
マーメイドSは10番人気のシャムロックヒルがまんまと逃げ切り、重賞初勝利をあげました。初勝利は10戦目の札幌開催、前走は3勝クラスで14着に惨敗となかなか見どころを見つけるのが難しい馬ではありましたが、母が米GI馬*ララア、半姉にマーメイドS勝ち馬サラスという良血馬
続いてはテューダーメロディ系。Tudor Melody は父ほど競走馬として大成したわけではありませんでしたが、種牡馬としては英2000ギニーの Kashmir など多数の活躍馬を輩出、英愛2歳リーディングに2度輝くなど父系の発展に大いに貢献しました。しかし2代、3代と経るごとに衰退
続いてはテューダーミンストレル系。Tudor Minstrel は英2000ギニーを8馬身差、セントジェームズパレスSを5馬身差で制すなどマイル以下で8戦無敗の成績を残しており、20世紀最高のマイラーとの呼び声が高い馬でした。種牡馬としても一定の成功を収めましたが、種牡馬の父とし
続いてはオーウェンテューダー系。Owen Tudor は第二次大戦中に英ダービーを制した活躍馬で、種牡馬としても歴史的名マイラーの Tudor Minstrel 、フランスの名馬 Right Royal ら多数の活躍馬を送り出すなど父系を大いに発展させました。しかしほとんどの系統は淘汰されてし
続いてはオリオール系。競走馬としてはクラシックには手が届きませんでしたが、古馬になってキングジョージなどを制した晩成タイプで、種牡馬として凱旋門賞の*セントクレスピン、英二冠馬 St. Paddy などを出して英リーディングにも輝きました。さらにその孫の Vaguely Nobl
続いてはアリストファネス系。Aristophanes はアルゼンチンで種牡馬入りして成功しましたが、同馬が世界的存在になったのはその息子で南米最強馬との呼び声高い Forli が北米で種牡馬入りし、3年連続米年度代表馬に選ばれた歴史的名馬 Forego を出すなど成功したためで、今で
続いてはカーレッド系。Khaled はセントジェームズパレスSなどの勝ち馬で、米国で種牡馬として歴史的快速馬 Swaps を出すなど成功しました。さらに Swaps も米二冠馬*シャトーゲイを出すなど父系を大きく発展させましたが、孫の代になるととたんに走らなくなり、今では父系は
エプソムCはトーセンラー産駒のザダルが、函館スプリントSはキズナ産駒のビアンフェが制し、いずれもディープインパクト孫による重賞勝利となりました。特に何の驚きもなくなってきましたが、よく考えたら内国産3代目競走馬が当たり前のように重賞を勝つ時代というのは、一昔
続いてはアリバイ系。Alibhai は不出走馬でしたが、米国で種牡馬として供用され、ケンタッキーダービー馬 Determine らを出すなど成功しました。父系もそれなりに発展しましたが、1970年代の活躍を最後に表舞台からは姿を消し、おそらく父系自体もすでに断絶してしまったもの
続いてはスターキングダム系。Star Kingdom はジムクラックSなどを制したスプリンターでしたが、種牡馬としてオーストラリアで供用され5度のリーディングに輝く大種牡馬となりました。さらに孫の Bletchingly や Marscay もオーストラリアでリーディングとなったほか、Nodoub
ストックウェル系がコンプリート出来ましたので、次はハイペリオン系に入っていきます。現在の主流血統であるファラリス系と別れたのは今から200年以上前のことで、共通祖先は1807年生まれの Whalebone まで遡ります。Hyperion は Sickle の半弟で、自身6度の英リーディング
続いてはダマスカス系。これにてストックウェル系は終了です。Damascus はテディ系の中でも極めてマイナーな父系の出身でしたが、米クラシック二冠を含む32戦21勝の大競走馬となりました。さらに種牡馬としても大成功を収め、1970年代から1990年代にかけて北米で主流血統と遜
テディ系の続き。Asterus は仏2000ギニーなどの勝ち馬で、種牡馬としても成功し、仏リーディングに輝きました。日本でもモルニ賞の*ダラノーアが牝馬二冠のニットウチドリを出すなど成功したほか、*エルシドがアラブの名種牡馬として数々の活躍馬を送り出しました。Bull Dog
続いてはテディ系。分岐したラインが多いので、2回に分けて紹介していきます。Teddy 自身は第一次大戦による戦禍を避け中立国スペインで競走生活を送った馬で、種牡馬入り後はフランスでリーディングサイアーに輝きました。さらに米国では Sir Gallahad や Bull Dog 、Bull L
ここまでGI以外では5戦無敗、GIでは6戦未勝利というダノンキングリーがついにGI初勝利をあげました。それもとりあえず空き巣GIでものにしたのではなく、昨年の短距離女王グランアレグリア、一昨年のマイル王インディチャンプ、新進気鋭の3歳マイル王*シュネルマイスターらあ
続いてはダイオライト系。*ダイオライトは英2000ギニーを制した一流馬で、日本初の英クラシックホースとして大枚をはたいて導入され、史上初のクラシック三冠馬セントライトを出すなど戦前の日本を代表する大種牡馬の1頭となりました。リーディングサイアーに輝いたのは4回で
続いてはザボス系。The Boss は競走馬としては全くの平凡な存在でしたが、短距離向け種牡馬として才能が開花し、1世紀近くに渡るスプリンター父系を築き上げることに成功しました。日本では当初マル外や持込馬が走っていた程度でしたが、1960年代後半から*サウンドトラック、
続いてはオーモンド系。Ormonde は英クラシック三冠を含め16戦無敗という素晴らしい成績を残した歴史的名馬でしたが、喘鳴症を患っており、数年間の供用の後アルゼンチンに輸出、さらにアメリカに売り飛ばされるもほとんど産駒を残すことができませんでした。しかし英国時代
ダービーが終わり、いよいよ今週末からはJRAでも2歳戦が始まります。早速開幕週から新種牡馬の産駒がスタンバイしているようですが、ここで昨年デビューした新種牡馬について一通りまとめておきたいと思います。昨年4月の2歳戦スタートから、5月いっぱいまでの約1年2か月の通
続いてはライジングフレーム系。*ライジングフレームは日本の誇る名種牡馬の1頭で、とにかく質より量、ホームランバッターよりアベレージヒッターといったタイプであり、いわゆる八大競走勝ち馬自体は少なかったものの、今なお歴代勝利数トップ10に名を連ねるなど平均的な産
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サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第九十五弾はデインヒル系の続き。*デインヒルは2005年にそれまで13年連続でリーディングに輝いていた Sadler's Wells を破って初めて英愛リーディングに輝きましたが、これは同馬の死後のことであり、それでいてこの拡散力ですから
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第九十四弾はデインヒル系の続き。North Light は*デインヒル産駒として唯一の英ダービー勝ち馬でしたが、引退後はアメリカにて種牡馬入り。ご存知の通り芝では変幻自在の活躍を見せる*デインヒルですが、ダートはからっきしで、唯
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第九十三弾はデインヒル系の続き。様々なカテゴリでチャンピオンホースを送り出してきた*デインヒルですが、実は種牡馬として一番不得意だったと思われるのが自身が一番得意としていた欧州スプリント路線で、3歳時にジュライC、ナン
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第九十二弾はデインヒル系。本格的なシャトルスタリオンの走りとして欧州、オセアニア両方で大成功を収めたということもあり、多数の枝分かれを分岐させてもなお4回に分けての紹介という超大作となります。*デインヒル自身は超一流
安田記念はジャンタルマンタルが力強く抜け出し、朝日杯FS、NHKマイルCに続くGI3勝目をあげました。父*パレスマリスは昨年まで大旋風を巻き起こしながら今年はかなりおとなしかったのですが、やはりその力は本物でしたね。NHKマイルC勝ち馬としては2014年のミッキーアイル以
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第九十一弾はアイアムインヴィンシブル系およびキングマン系をまとめて紹介します。I Am Invincible はGIIIを勝ったのが目立つ程度の競走馬でしたが、種牡馬としては多数のGIウイナーを輩出し、豪リーディングにも輝きました。さら
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第九十弾はインヴィンシブルスピリット系。Invincible Spirit は決して超一流馬ではなく、ラストランとなったスプリントCで超人気薄ながらようやくGI初勝利をあげたような馬でしたが、種牡馬としては欧州の2歳馬の勝ち上がり記録を
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第八十九弾はシーザスターズ系。Sea the Stars は英二冠に凱旋門賞など怒涛のGI6連勝を飾って欧州年度代表馬に輝いた歴史的名馬で、半兄に Galileo がいる血統もあって種牡馬として期待され、実際に多数のGI馬を送り出して欧州のト
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第八十八弾はオアシスドリーム系。Oasis Dream はミドルパークSなどスプリントGIを3勝した快速馬で、種牡馬としてヨークシャーオークスやヴェルメイユ賞といったクラシックディスタンスのGIを勝った Midday のような馬も出しました
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第八十七弾はグリーンデザート系。ダンジグ系二大系統のひとつに入っていきましょう。Green Desert はGIジュライCの勝ち馬で、種牡馬としても数々の快速馬を送り出して成功しました。種牡馬の父としても成功し、Invincible Spirit
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第八十六弾はウォーフロント系。War Front はGII時代のアルフレッド・G.ヴァンダービルトBCHの勝ち馬で、種牡馬入り当初は1万ドルそこそこでの供用でしたが、種牡馬として数々のGIウイナーを送り出すことに成功し、最高で25万ドルの
92回を数える東京優駿はキタサンブラック産駒のクロワデュノールが人気に応え、現役時代に大敗を喫した父の雪辱を果たすとともに、世代の頂点に立ちました。直系内国産3代目競走馬によるダービー制覇は日本競馬史上初となりますが、まさかこれがディープインパクトやキングカ
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第八十五弾はアナバー系およびハードスパン系。Anabaa はジュライCやモーリスドゲスト賞を制した一流スプリンターで、種牡馬としても多数のGI馬を送り出すことに成功しました。代表産駒は何といっても欧州のGI最多勝利となる14勝を
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第八十四弾はチーフズクラウン系およびオーペン系。Chief's Crown は Danzig の初年度産駒にして最高傑作の1頭で、BCジュヴェナイルやトラヴァーズSなどGI8勝をあげました。種牡馬としてもセントジェームズパレスSの Grand Lodge 、
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第八十三弾はダンジグ系の続き。父 Northern Dancer 自身がそうだったように、Nijinsky や Lypard など、早期に出した有力後継が次第に勢いをなくし、後発の種牡馬が父系を継承するというパターンが多くみられるのですが、Danzig に
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第八十二弾はダンジグ系の続き。*ペルジノは重賞勝ちのない競走馬でしたが、Sadler's Wells や Fairy King の半弟ということで種牡馬入りし、複数のGI馬を送り出すことに成功しました。ただ、父が大種牡馬 Northern Dancer から競走
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第八十一弾はダンジグ系。さすがに量が多いので3回に分けての掲載となります。Danzig は故障のため重賞には出走しませんでしたが、圧勝続きで3戦負けなしの成績を残した馬で、ひとまず種牡馬入りするも当初はあまり知名度がなかった
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第八十弾はダークエンジェル系。Dark Angel はミドルパークSなど2歳重賞を2勝した早熟馬で、デューハーストS大敗を最後に早々に引退・種牡馬入りすると、次々にGI馬を輩出することに成功し、2024年にはついに英愛リーディングにまで
オークスはブラックタイド産駒のカムニャックが豪快に差し切り、GI初勝利をあげました。父はブラックタイドで、これがキタサンブラック以来となるGI勝ちですが、20歳を超えての種付けでGI馬を出した例というのがなかなか思いつきませんね。しかもキタサンブラックと同じ母父
サイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第七十九弾はロイヤルアプローズ系。Royal Applause はミドルパークSやスプリントCを制した一流スプリンターでしたが、種牡馬としては大物産駒はほとんど出せず、仕上がりの早さが売りの一流半スプリンターを多数送り出しました。Ac
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第八十五弾はプリンスリーギフト系の続き。最初に輸入された*テスコボーイが大当たりしたのが大量輸入のきっかけになったのは間違いないでしょうが、それ以外にも年度代表馬カネミノブを出した*バーバー、仕上がりの早さが持ち
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第八十四弾はプリンスリーギフト系。ネヴァーセイダイ系とともに日本にナスルーラ系ブームを巻き起こした系統で、やはり数が多いため2回に分けて紹介します。英ダービー・セントレジャーの二冠を達成した Never Say Die と違い
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第八十三弾はネヴァーセイダイ系の続き。やはりこの系統を代表する種牡馬といえば*ネヴァービートでしょう。競走馬としては全くの平凡でしたが、種牡馬としては重賞9勝のマーチス、大障害馬グランドマーチスなどを輩出し、リー
エプソムCはリアルスティール産駒のレーベンスティールがセントライト記念以来となる重賞勝ちをあげました。クラシックに出走することはできませんでしたが、セントライト記念ではソールオリエンスを下しており、世代上位の力を持っていることは間違いないでしょう。母父トウ
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第八十二弾はネヴァーセイダイ系。量が多いので2回に分けて紹介していきます。日本でナスルーラ系といえば当初はこのネヴァーセイダイ系で、初期に輸入された種牡馬が20頭近い重賞馬を送り出した*ダイハード、年度代表馬にも選
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第八十一弾はナシュア系およびフリートナスルーラ系。Nashua は大種牡馬 Nasrullah が出した活躍馬の中でも最高傑作と呼べる馬の1頭であり、米二冠などアメリカの大レースを勝ちまくった馬で、種牡馬としても一定の成功を収めま
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第八十弾はナスルーラ系。いよいよメジャー父系に突入ですね。ただいくら主流血統のひとつとはいえすでに誕生から80年以上が経過していますから、そのラインの多くはすでに過去のものとなっており、当面はかつての栄光をしのぶ
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第七十九弾はニアークティック系。ナスルーラ系、ターントゥ系、ノーザンダンサー系、およびネイティヴダンサー系のいわゆる「メジャー四大父系」を除いた系統は今回がラストとなります。Icecapade はGI勝ちなどはありませんで
香港の英雄 Romantic Warrior が不慣れなマイルも全くものともせず、3か国目のGI制覇を達成しました。あまりにも2000mでの実績が圧倒的なだけであって、マイルも2戦1勝、負けた1戦もあの Golden Sixty に1馬身差の2着に敗れただけで、しかも父が短距離志向の強い Acclamation
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第七十八弾はニアークティック系。カナダ生まれの Nearctic は同国の年度代表馬にも選ばれた活躍馬で、種牡馬としても多数の活躍馬を輩出し、加リーディングサイアーにも輝きました。代表産駒は言わずと知れた Northern Dancer
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第七十七弾はロイヤルチャージャー系。Royal Charger はご存知*サンデーサイレンスや*ブライアンズタイムらの父方祖先にあたる馬で、ほかにも輸入された*ロイヤルチャレンヂャーが名馬スピードシンボリの父となり、*ジルドレか
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第七十六弾はモスボロー系。Mossborough は重賞勝ちすらない平凡な競走馬でしたが、種牡馬としては英セントレジャーや凱旋門賞を制した Ballymoss などを出して英愛リーディングにも輝きました。日本では Ballymoss 産駒の持込
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第七十五弾はダンテ系。種牡馬としての父 Nearco の名を一躍高めたのがこの Dante で、目を負傷しての出走だった英2000ギニーこそ僅差の2着に敗れましたが、それ以外は英ダービーも含め圧勝続きという名馬でした。種牡馬として
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第七十四弾はネアルコ系。ここでついに世界の最大派閥の登場ですね。Nearco は Ribot と並ぶフェデリコ・テシオ氏の最高傑作で、伊ダービーやパリ大賞など14戦無敗の成績を残しました。ただ後の種牡馬としての成功を知っている
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第七十三弾はハードソース系。仏ダービーや凱旋門賞を制した Ardan を父に持つ Hard Sauce は父とは似ても似つかぬスプリンタータイプでしたが、種牡馬となってからは英ダービー馬*ハードリドン、持込馬として牝馬二冠を達成し
エピファネイア産駒ダノンデサイルが最内をついて突き抜け、世代の頂点に立ちました。ダノンデサイルの母父はエーピーインディ系の Congrats ですが、母父ボールドルーラー系がダービーを制すのはここ数年でもドウデュース、シャフリヤールに続く3度目で、3歳春に完成する早
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第七十二弾はファリス系。Pharis は仕上がりが遅く、さらに戦争の影響でわずか3戦しか走れませんでしたが、その中で仏ダービーやパリ大賞を制し世代最強を印象付けた馬で、さらにドイツ軍に接収されるという不運に見舞われなが
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第七十一弾はファロス系。Pharos は前回まで紹介していた Fairway の全兄にあたる馬で、英チャンピオンSなどを制した活躍馬であり、種牡馬としても英愛リーディングに輝く成功を収めたのですが、どちらかを選べと言われたら実績
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第七十弾はペティション系。Petition はエクリプスSなどの勝ち馬で、息子の Petingo 、孫の*ピットカーンともども英愛リーディングサイアーに輝いたほか、別のラインからも20世紀最高のマイラーの1頭である Brigadier Gerard を
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第六十九弾はフェアトライアル系。全兄 Pharos よりも長距離適性があったということで種牡馬として重用された Fairway でしたが、その後継種牡馬の中でも Fair Trial は多数のギニー馬を輩出するなどむしろマイラー種牡馬として