カバラと「生命の木」 36
「カバラと『生命の木』」の第36回。第10セフィラ、マルクトについての続き。マルクトは「王国」と呼ばれる。ここでいう「王」とは、「至高の三角形」を除く6つの中央部のセフィロトからなる「小さな顔」を表す。マルクト、つまり物質の天球は、これら6つのセフィロトから顕現する天球である。そして、それら6つのセフィロトは「至高の三角形」から流出したものだ。中央の柱=均衡の柱の最下部に位置するマルクトは、ケテルから下行し、ダートすなわち「不可視のセフィラ」で変質し、ティファレトを経て形の諸次元へと進む力の直線上に存在している。この直線は意識の小径であり、脇の2つの柱は機能の小径と見ることができる。しかし、その2つの脇の柱も第29番と第31番のパスを経てマルクトへと集結する。それらは、全てがケテルから始まりマルクトで終わ...カバラと「生命の木」36
2024/06/21 12:12