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キネシオロジーとクラニオの蒼穹堂治療室 https://blog.goo.ne.jp/sokyudo

蒼穹堂治療室の院長が送る、極私的治療論とお役立ち(?)情報の数々。

キネシオロジー、クラニオセイクラル・ワーク(クラニオ)、鍼灸などを中心に施術を行っている治療家です。日々の臨床で発見したさまざまな治療法の紹介や、毎日の生活で感じたことなどを、つれづれなるままに綴っています。治療の最新情報(?)の入手のために、あるいは、治療家なるものの生態を知るために、ご活用いただければ幸いです。 治療院のHPは http://sokyudo.sakura.ne.jp です。

sokyudo
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草加市
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太田市
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2008/10/21

1件〜100件

  • 2022年春アニメの感想と評価 1

    2022年春期は2本の再放送を含む15本のアニメを見た(途中切りはなし)。ちなみにアニメの何をどう評価するかは各人さまざまだと思うが、私の場合、何より物語が面白いことが重要で、作品全体の評価の少なくとも半分はそれで決まる。逆に萌えやエロといった要素にはさほど興味はないし、作画崩壊のありなしも(目に余るほどヒドいなら別だが)あまり問題視しない。この「1」は6/24深夜までに放送が終了したものを。並びは五十音順で評価はA~E。なお再放送の1本『機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ』は特別編集版、もう1本の『四畳半神話大系』は私には初見だったので、新作と合わせて以下にレビューと評価を載せている。『エスタブライフグレートエスケープ』『CodeGeass』の監督だった谷口悟朗によるオリジナル企画で、近未来の東京を舞台...2022年春アニメの感想と評価1

  • Amazonギフト券が送られてきた

    メールボックスを開いたら、誰かが私にAmazonギフト券を送ってくれたようだ。で、それを使うにはギフト券をアカウントに登録する必要があるという。その額5580円ヤタ━━━━━━ヽ(゚`∀´゚)ノウヒョワーイ、うれしいなー。でもこれ、詐欺だからなー(。-ω-)-ω-)-ω-)シーン・・・。残念ながら私には、そんな気前のいい知り合いはいないんだよ。一応、下にメールの画面を添付しておくので、こんな詐欺に引っかからないよう、ご注意を。Amazonギフト券が送られてきた

  • カバラと「生命の木」 29

    「カバラと『生命の木』」の第29回は、第9セフィラ、イエソドについての続き。第28回で述べたように、いかなる魔術を持ってしても物質界の状況を勝手に自らの意志に従わせることはできない。それは即ち、物質界の状況が魔術によって影響されることはない、ということを表している。物質界であるマルクトへは、ただイエソドを通じて接近できるだけであり、イエソドへはホドを通じて接近できるだけである。我々の現在の知識では、イエソドにおけるエーテルについて完全に説明することはできない。だが、アストラル的なエーテルの本質は知らなくても、観察によってその特性を推定することはできる。そして、この特性のうちの2つが実践的オカルティズムの作業に欠かせないものであり、全体系の土台を形成するものである。その2つのアストラル的エーテルの特性とは、...カバラと「生命の木」29

  • 『お勢、断行』あるいは本当にしたいこと

    去る5/19、世田谷パブリックシアターに舞台『お勢、断行』のマチネ公演を見に行ってきた。実は新聞で『お勢、断行』の記事を見て、見に行く予定だった2本の芝居をこちらに変えたのである(見たいものを全部見に行ければいいのだが、さすがにカネがない)。最初に『お勢、断行』という舞台のことを知ったのは、2020年の新聞記事だった。といっても、その記事は舞台の紹介やレビューではなく、緊急事態宣言によって公演が中止になったというものだった。元々の『お勢、断行』は、直前に緊急事態宣言が発出されたことで全公演中止となったのだという。記事が伝えるところでは、役者陣や公演スタッフは観客が誰もいない客席に向けて最後の通し稽古を行い、そのまま解散となったそうだ。その時のむなしさと悔しさを主演の倉科カナが語っていた。ちなみに、この作品のタイ...『お勢、断行』あるいは本当にしたいこと

  • アニメ『マギアレコード』あるいは失敗の物語

    僕たちは失敗した。取り戻せるものなど、もうどれほども残っていない。それでも僕だけは憶えてる。アニメ『マギアレコード』ファイナルシーズン「浅き夢の暁」全4話の第1話は、こういうセリフで終わる。以前、「アニメ『マギアレコード』あるいは混乱の物語」という記事で、私はう~ん、何がしたいのかサッパリわからん…(-_-;;と書いた。だが、それが「浅き夢の暁」によって完全に明らかになった。そうか、『マギアレコード』がやろうとしていたのは、こういうことだったのかΣ(Д゚;/)/…!?『マギレコ』は『まどマギ』からの派生作品だが、ソシャゲ原作だったから『まどマギ』のような凄みが全く感じられないダルい作品だな、くらいに思っていた。けれど、それが目指していたところが明らかになったことで、実は『まどマギ』に勝るとも劣らない凄みを持った...アニメ『マギアレコード』あるいは失敗の物語

  • NHKから来た怪しいメール

    「【重要】NHKプラスアップグレードサービスお知らせ」というタイトルの、こんなメールが来た。sokyudo@***様:NHKのサービスをご利用いただきありがとうございます、NHKがNHKプラスにアップグレードされました。NHKアップグレードの内容を以下に説明させていただきます。パソコンやスマートフォン、タブレットで、総合テレビやEテレの番組を放送と同時に視聴できます。総合テレビやEテレの番組を放送後から1週間いつでも視聴できます。見逃し番組をジャンルやテーマ別に並べ、番組を見つけやすくしました。見逃し番組を、日付やチャンネル、キーワードで探すことができます。放送受信契約のある方は追加の負担なくお使いいただけます。アップグレードは無料で、契約を結んでいる人は誰でもアップグレードする必要があります。今すぐアップグレ...NHKから来た怪しいメール

  • 温故知新

    文春新書007とナンバリングされた『二十世紀をどう見るか』は、私の記憶違いでなければ文春新書創刊時にラインナップされた中の1冊である。奥付には「平成10年10月20日第1刷発行」とあり、このレビューを書いている令和4(=平成34年)年4月12日から見ると23年半ほど前、つまり四半世紀ほど前に出された本、ということになる。この本は中世まで遡った歴史的背景を踏まえて20世紀という時代を再考し、来たるべき21世紀の世界を展望するという趣旨で書かれたものだ。この中で野田宣雄が主張しているのは、今後の世界の変化の基調にあるのは「中世への回帰」あるいは「新しい中世」であり、その具体的な形が「帝国の再興」だという。ただし、ここで言う「帝国の再興」とは、かつてあった帝国の姿をなぞるように政治権力が凝集する動きを指す。20世紀末...温故知新

  • ATフィールド展開! 4

    バイオダイナミックなクラニオセイクラル・ワーク(クラニオ)において最も本質的なことは、施術者のあり方(プレゼンス)である。そしてそれを具体的するのが、施術者の設定するフィールドだと思っている。そのフィールドのことを、このブログでは半分おふざけでATフィールド(ただし意味はAwareness-Thoughtfield;認識-思考場)と呼んでいる。「3」ではそうしたフィールドを設定する意味について述べたが、今は設定するフィールドがどうあるべきかということをずっと考えている。それがここに来て1つの気づきというかアイディアを得たので、それを述べようと思う。この先は数学的な概念についての話が大半を占める。とはいえ、この記事を読む人の多くはそうした数学に慣れているわけではないと考え、あまり厳密さを考慮しないフワッとした書き...ATフィールド展開!4

  • 2022年冬アニメの感想と評価 2

    2022年冬期は1本の再放送を含む15本のアニメを見た(途中切りはなし)。この2では4月以降に放送が終了した作品についての私自身の感想と評価。なお掲載は五十音順で、評価はA~E。『ヴァニタスの手記(カルテ)』2期第1期は2021年秋アニメとして放送され、私は今期『進撃の巨人』と並んで毎週、最も楽しみにしていた作品だったが、1期同様なぜかネットではあまり話題になっていなくて、それが悲しい。かつてのヴァンピール(吸血鬼)と人間の大戦争の後、両者が何とか共存するようになった世界で、なぜか「呪い持ち」となって人間を襲うヴァンピールが現れる。その「呪い持ち」から、伝説の「ヴァニタスの書」によって呪いを解き放つ青年、ヴァニタス。彼の真の目的とは?(ちなみに主人公、ヴァニタスのCVは花江夏樹で、『鬼滅』では偽善的な主人公、炭...2022年冬アニメの感想と評価2

  • カバラと「生命の木」 28

    「カバラと『生命の木』」の第28回。今回から話は第9セフィラ、イエソドへと移る。イエソドの象徴体系は矛盾する両面からなる。一方は強固に確立された宇宙の基盤としてのイエソド(実際、イエソドの魔法イメージは力強い裸の男性であり、神名のシャダイは「全能」を意味する)。そしてもう一方は非常に流動的で常に変動する状態にある月、水の属性を持ったイエソドである。この矛盾を調和させるものがイエツィラー文に見出される。すなわちイエソドは「流出を浄化する。それは流出の表現の設計を検閲し訂正する。また、その表現が設計されている統一性を減少することも分割することもなく配置する」。これが意味することは、ホドにおいて「設計」され「表現」された混沌として流動的な水が、イエソドにおいて「検閲」され「訂正」され、「統一性」を損なうことなく「配置...カバラと「生命の木」28

  • 2022年冬アニメの感想と評価 1

    2022年冬期は1本の再放送を含む15本のアニメを見た(途中切りはなし)。この1では3月末時点で放送が終了した作品について、私自身の感想と評価を述べたい。なお掲載は五十音順で、評価はA~E。『明日(あけび)ちゃんのセーラー服』かつて母親が着ていたセーラー服に憧れ、頑張って母親の母校(中学校)に合格した明日小道だが、制服はブレザーに替わっていた。それでも理事長の英断で、小道は母の手製のセーラー服で学校に行くことが許される。中学校が舞台のいわゆる学園もの。制作陣のほとんどが女性という珍しい体制で制作されたこのアニメは、フェティッシュな空気感に満ち満ちていて超エロいのだが、深夜アニメによくある、野郎が喜ぶようなエロさではない。また学園ものでありながら、いじめやらスクールカーストやら恋愛を巡るドロドロ劇などは一切出てこ...2022年冬アニメの感想と評価1

  • アニメ『平家物語』あるいは世界の美しさについて

    京アニで腕を振るった山田尚子(なおこ)監督によるアニメ『平家物語』の放送が終わった(FODでは2021年秋期から配信していたようだが、テレビ放送されたのは2022年冬期である)。原作は古川日出男によって現代語訳された『平家物語』。アニメでも、もちろん歴史劇は頻繁に描かれているが、現代語訳されたものとはいえ、このような古典中の古典を原作/原案にした作品は、私には今回の『平家物語』以外ちょっと思い浮かばない(注1)。それにしても『平家物語』といえば、例えばNHKなら大河ドラマ枠で45分×45回くらいかけてやる話だ。それをアニメとはいえ25分×11回でやろうというのだから、相当な工夫が必要になる。そこで今回、山田尚子が用いたのが、琵琶奏者の娘、びわというオリジナル・キャラと、眼の設定である。京で琵琶奏者の父親と暮らし...アニメ『平家物語』あるいは世界の美しさについて

  • 陰謀論は蜜の味

    オミクロン株を中心とした新型コロナ感染第6波も終わりが見えつつある昨今だが、最近になってある治療家の先生が、しきりにメルマガでコロナ関係の情報を発信している。そのメルマガに曰く、「ワクチンは体に入れてはならない毒」、「新型コロナ・ウィルスなど存在しない」、「PCR検査はフェイク」、「パンデミック騒ぎは意図的に行われた予行演習」、……。新型コロナのアルファ株によるパンデミック(広域感染爆発)が起こった当初は、「コロナはただのカゼ」論やコロナ生物兵器説などがネットを中心にあちこちで語られたりしたものだが、さすがに2年も経ってそんな話もなかなか見なくなったな…と思っていたら、何と治療家が陰謀論まがいの怪しげな説を発信し始めたとは!しかも先生が書くには、こうした説は「現在世の中で正しいと思われている情報には嘘がいっぱい...陰謀論は蜜の味

  • 才能の在処(ありか)

    私ももうすぐ60になるようないい歳なので、自分には才能があるとかないとかで気持ちがぐらつくことは、もうあまりないが、最近ある新聞のコラムを見て、改めて才能の在処というものを考えてみた。それは、朝日新聞の3/3夕刊に載っていた「1語一会」である。これは毎回1人ずつ著名人が人生の転機になった言葉を紹介する連載コラムで、この回は日本語学者の金田一秀穂が卒論の指導教授から言われた言葉について述べていた。それによると、金田一は大学4年の時、卒論の指導教授だった小木貞孝にこう問うた。「研究者に向いているでしょうか。才能あるでしょうか」。それに対して小木は「わからない……」と言ってから、「そもそもそういう問題ではないのだ」と前置きして、こう述べたという。「才能というのはね、能力のことじゃないんだ。どうしてもやめられない性格の...才能の在処(ありか)

  • 宝物は何ですか?

    女子高生4人組の南極への旅を描いて、「ニューヨーク・タイムズ」のレビュアーなどからも高い評価を得たTVアニメ『宇宙(そら)よりも遠い場所(よりもい)』の制作チームが再結集して作られた劇場アニメが『グッバイ、ドン・グリーズ』だ。『ドン・グリーズ』で描かれるのは、男子高生(?)3人組の(使われている方言から多分)茨城の山の中の冒険譚である。南極大陸から一転して茨城の山の中というのもスケールダウン感が半端ないが、物語は決してショボくない(し、合わせて南極に匹敵するもう1つの冒険の地も登場する)。けれども、『よりもい』でも南極は彼女たちの冒険への動機づけの1つに過ぎなかったように、遠い異境の地を旅することが冒険なのではない。『ドン・グリーズ』ではそのことが、より明確に語られている。冒険とは自分にとっての宝物を見つけるこ...宝物は何ですか?

  • 菅義偉とは何者だったのか

    この本が出版され、その内容を知った元首相・菅義偉は「ルール違反だ!」と叫んで激怒した──という話がまことしやかに伝わっている(本当かどうかは知らんが)。その理由は、この『孤独の宰相菅義偉とは何者だったのか』の著者で日本テレビの記者、柳沢高志が、官房長官時代から菅の番記者として菅の懐深くに入り込み、その言動を間近で見てきた人物だったからだ。そしてこの本には、柳沢とのプライベートなやり取りを含めた、本来外に出るはずのない菅の言葉が明らかにされている。日テレのアメリカ特派員だったのが急に官房長官番として政治部に異動になった柳沢を菅はことのほか可愛がり、柳沢が「菅長官をテーマにした本を書いてみたい」と話すとその数カ月後、菅は国会の廊下で私の姿を認めると、手招きして大臣室に呼び入れた。初めて入る大臣室に戸惑う私に、菅はソ...菅義偉とは何者だったのか

  • 『鬼滅の刃 遊郭編』を見終えて

    『鬼滅の刃遊郭編』が無事最終回を迎えた。もう既にあちこちで言われていることだけど、バトルシーンのクオリティが半端なかった。「遊郭編」は全11話で、バトルシーンが始まったのが4話の終盤くらいからで、そこから10話の終わりまで延々バトルシーンが続くのだが、全く飽きさせない。それどころか回が進むたびにより凄みを増して、まさしく今、日本でトップを走る制作会社ufotableの実力を見せつける作品となった。そういうわけで「遊郭編」は、アニメーションのクオリティが「別次元」と言えるほど突き抜けていた。けれど、そういったものを取り去った時、まだ見るべきものがあったか?といえば、答えはNOだ。「遊郭編」の物語は、「遊郭に潜んでいた鬼を鬼殺隊が退治する」という単純なものだが、それが悪いわけではない。むしろマンガやアニメに限らず、...『鬼滅の刃遊郭編』を見終えて

  • 神託は下った 2022

    ここ何年か毎年、「粥占(かゆうら)」の結果について追っている。粥占は「粥占い」、「筒粥」などとも呼ばれ、各地の神社が(正しくは旧暦の)年頭に五穀を焚いて、その出来具合でその年の吉凶を占う神事である。占いはあくまで占いで占いであって、未来予測でも、ましてや未来予知でもないが、長野県下諏訪町の諏訪大社下社春宮で行われる「筒粥神事」は、一部でその的中率の高さが注目されている(私もその「一部」の1人なのだが)。それについては、過去記事「神託は下った」に書いているので、そちらを参照されたい。さて、2022年の1月14日夜から15日早朝にかけて、諏訪大社下社春宮で行なわれた筒粥神事の結果は「三分六厘」。昨年までは4年連続で最凶兆とされる「三行半」を意味する「三分五厘」が続いていたが、今年はそれを脱したことになる。この「三分...神託は下った2022

  • カバラと「生命の木」 27

    「カバラと『生命の木』」の第27回は、第26回に引き続き、第8セフィラ、ホドについて。宇宙にある根源的な力は、コクマーの「肯定的力」とビナーの「否定的力」の2つである。「生命の木」において力の流出はセフィラの番号順に起こるが、これら2つのセフィラが作る至高的世界は「生命の木」の中で下に向かって対角線的に反映される。つまり、ビナー→ケセド(ゲデュラー)→ホドという形でそれが起こる(実際、ホドのイエツィラー文には「ゲデュラーの隠れた場所」という言葉がある)。ビナーは形の授与者、ケセドは宇宙的な同化作用であり、ビナーによって形成されたものをケセドが相互に作用し合う機構へと組織化する。ホドはそれを更に1つ下の次元で受け取り、実体化させる準備を行うのである。他方で、コクマー→ゲブラー→ネツァクという対角線的な反映プロセス...カバラと「生命の木」27

  • 目指せ、外来診療の達人

    以前、NHKで『総合診療医ドクターG』という番組をやっていた。これは毎回、現役の医師が実際に手がけた症例を持って登場し、ゲスト回答者として集められた3人の研修医がそれを診断する、という公開カンファレンス(症例検討会)に見立てたバラエティ番組だったが、与えられたさまざまなデータを元に最終診断を下すまでのそのプロセスは、ミステリにおける謎解きと全く同じであることを見事に示していた。この本の著者である千葉大学病院総合診療部教授の生坂政臣も『ドクターG』に登場した医師の1人で、彼が主催するカンファレンス(あるいは勉強会)を再録したと思われる『めざせ!外来診療の達人』は、まさに「読む『ドクターG』」である。この『めざせ!外来診療の達人』は、そのタイトルから明らかなように、普通の人が楽しみで読む類の本ではない。想定する読者...目指せ、外来診療の達人

  • 量子論と「観測」の問題を巡って 3

    量子物理学では、「事象は複数の状態が重なり合っていて、『観測』という行為によって初めてそれが1つに確定する]」=「『観測』が行われない限り、事象は複数の状態の重なり合いのままである」と説く。これまで「量子論と『観測』の問題を巡って」と「同2」では、「そもそも『観測』とは何か?」について考察してきた。今回の「3」では視点を変えて、「観測」される事象について考えてみる。なので、ここでは「観測」とは我々が一般的に持つ「観測」のイメージに沿った、「あるものが自身の周囲の状況/状態を認識する行為」とし、その「観測」する主体を(それは必ずしも人であるとは限らないが)「観測者」と呼ぶことにする。古典的なニュートン力学では、世界は確固とした客観的なものとして存在することが前提になっている。この「世界は厳然としてそこにある」とい...量子論と「観測」の問題を巡って3

  • 2021年冬アニメの感想と評価 2

    2021年冬アニメは1本の再放送を含む18本を見て、途中切りは3本だった。そのうち12/22までに最終回を迎えたものについての感想と評価は「1」に述べたので、「2」は12/23以降に最終回を迎えたものと、この先も継続して放送されるものについて。なお評価は私の独断と偏見に基づいてA~Eで行っている。また順番は五十音順。まずは一応、放送が終了したもの。『境界戦機』4つの世界主要経済圏によって分割統治され、日本人は一部地域で自治が認められているものの多くが隷属国の人間として迫害を受ける、近未来の日本が舞台で、『コード・ギアス』と『ガンダムOO(ダブルオー)』を足して2で割ったような設定。占領下の日本の日常をキッチリと描く丁寧さも覗えるが、ロボット・バトルものがやりたいのか、政治劇がやりたいのか、青春群像劇がやりたいの...2021年冬アニメの感想と評価2

  • 2021年冬アニメの感想と評価 1

    2021年冬アニメは1本の再放送を含む18本を見て、途中切りは3本だった。その中の12/22時点で最終回を迎えたものと既に切ったものについて、感想と評価を述べる。なお評価は私の独断と偏見に基づいてA~Eで行っている。また順番は五十音順。『海賊王女』ProductionI.G.によるオリジナル・アニメ。18世紀のヨーロッパを舞台に、「〈エデン〉に向かえ」という父の最後の言葉を手掛かりに自らの運命に立ち向かうフェナと、長老の指示で彼女を守る雪丸たち真田忍群の物語。「所詮は作り話なんだから、もう思い切り振り切れたものにしよう」という作り手の気概と覚悟が感じられて、その点はよかったが、振り切れすぎて最後はこの世のものではなくなってしまったような展開はウ~ン…どうなんだろう…。戦闘シーンの迫力とキレは、さすがはProdu...2021年冬アニメの感想と評価1

  • 主人公と一緒に成長できるアニメ『ブルーピリオド』

    主人公の矢口八虎(やとら)は、大抵のことは人並み以上に出来る高校2年生だ。髪を金髪に染め、高校生のくせに酒もタバコもやっていて、ダチとつるんで夜通し遊んでいても、成績は学年トップクラス。だから、そのまま普通にやっていれば大学もかなりいいところを狙えるはずの彼は、しかし何をやっても本気になれず、生きている実感がなかった。そんな時、たまたま美術室で見た1枚の絵に心を奪われ、触発されて、ほとんど絵など描いたことがなかったにもかかわらず美術部に入部してしまう(その時、彼を魅了したのは、3年生で美術部員の森まるの描いていた天使の絵だった)。そこで絵を描くことにのめり込んだ彼は、森先輩が美大を目指すのを見て、自分も本気で美大を受験することを考えるようになる。親からは経済上の理由で、大学は国公立で現役合格、という条件を言い渡...主人公と一緒に成長できるアニメ『ブルーピリオド』

  • 臨床の現場から 15

    臨床をやっていると時々、患者の体から必要としている何かが浮かび上がってくると感じることがある。例えば、この間診た人。この人は左上肢を動かす(具体的には外転伸展させる)と肩に痛みが出るという。左肩そのものに問題は検出されなかったので、より広い範囲で調べてみると、左半身の肩以外のさまざまな部位に「弱さ」があり、まずはそれらを処理した。が、それだけでは肩の痛みが改善しない。そこで改めて全身に眼を向けると、右の懸鐘(けんしょう)穴に反応が出ていた。それに続いて(同じ右の)下巨虚(げこきょ)穴も反応があった。経絡で言うと懸鐘は胆経、下巨虚は胃経のツボだが、そういうことより懸鐘と下巨虚を結んだラインが気になった。で、そのラインに沿ってツボの反応を調べるとビンゴで、陰陵泉(いんりょうせん)穴で反応を検出した。そして右の懸鐘→...臨床の現場から15

  • 生き様

    NHKはポアンカレ予想を始め、リーマン予想などの数学に関するものや、量子物理学の最先端の内容を扱った『神の数式』シリーズなど、科学系の特集番組を数多く手がけているが、難しい内容を非常に平易に、かつ嘘がないように作られていて、総じて非常に評価が高い。YouTubeに(違法に)アップされている動画につけられたコメントからもそれが覗える。そのNHKディレクター、春日真人による『100年の難問はなぜ解けたのか』は、NHKスペシャルで放送された同名の番組を本にしたものである。実は私は放送時にこの番組を見ていたので、今更の感があってこれまではこの本を見て見ぬふりをしていたが、ふと思い立って手に取ってみることにした。そして結論から言うと、意外にも得るものが多かった。この本(と元になった番組)はグレゴリ・ペレルマン(注:本書で...生き様

  • 心配事の9割は起こらないのか?

    東ちづるが読売新聞のヨミドクターに書いた、「「99%良性」のはずが…退院2日後、担当医からの連絡に「残りの1%だったか」」という記事を見て、なぜかふとスピ系などで言われる「心配事の9割は起こらない」という言葉が頭に浮かんだ。この言葉についてネットでは、最近、アメリカのペンシルベニア大学が公表した研究結果が引き合いに出されている。その元記事は見ていないが、プレジデントオンラインに、その研究結果を受けて明治大学法学部教授の堀田秀吾という人が書いた、「科学が証明、「不安だ」を「〇〇している」に言い換えるだけで実力が3割増しになる」という記事が出ていて、その冒頭で、堀田氏はペンシルバニア大学のボルコヴェックらの研究によると、心配事の79パーセントは実際には起こらず、しかも、残りの21パーセントのうち、16パーセントの出...心配事の9割は起こらないのか?

  • 私はこんな数学書を読んできた 2

    私がこの10年ほどでほぼ通読した数学書11冊を紹介する記事の続き。1では数学科1、2年生向けの本を挙げたので、この2ではどちからといえば数学科3年生~を対象にした本を。なお1と同様、書名には書評サイト「本が好き」に投稿したレビューへのリンクを貼っておく。 『常微分方程式』(ポントリャーギン、共立出版)著者であるポントリャーギンは盲目ながら、位相群や常微分方程式の分野で優れた業績を上げた数学者であり、優れた教科書を執筆したことでも知られる。この『常微分方程式』は『連続群論』とともに彼の代表作で、常微分方程式論の入門的教科書として世界的名著である。「本が好き」のレビューにも書いたが、全体の流れがゆったりとして雄大というか、日本人が書いた数学書とはやはり雰囲気が異なる。もちろん、だからといって記述が大雑把などというこ...私はこんな数学書を読んできた2

  • 私はこんな数学書を読んできた 1

    大学の理学部数学科に入学してから奇しくも30年後の2011年、ふと思い立って私は再び数学を始めることにした。その辺の経緯については当時「数学をやり直すことにする1」に書いたので、ここでは触れないが、それから10年経った今も本だけを頼りに1人で黙々と数学を続けている。このところYouTubeで大学院数学専攻を出た人たちのアップしている動画をよく見ていて、それに少し触発されたところもあって、自分もここまでの10年を振り返ってみたくなった。といっても、やってきたのは上にも書いたように1人で黙々と数学書を読むことだけだったから、これまで読んできた数学書について書くことしかできないが、そんな話でも数学をやりたいと思っている人、これから数学をやろうという人、今やっている人の中の幾人かの参考にはなるかもしれない。私はこの10...私はこんな数学書を読んできた1

  • 女であること

    施術をしていると、表面的に現れている問題を取り去ってもほとんど症状が改善しないようなケースにもよく出合う。そういう場合は更に、隠された問題を表面化させなければならない。それにはいろいろな方法があるが、ウチではよく言葉や写真、絵画などを使っている。そこで最近、女性の患者に比較的多く使っているのが「女性性」に関わるものである。例えば言葉では「女であること」。この言葉によって隠れていた問題が浮かび上がってくることがたびたびあった。更に上の言葉から、絵画では甲斐庄楠音(かいのしょうただおと)の『横櫛』、上村松園の『焔(ほのお)』なども用いていて、実際に反応が得られている。本当は『横櫛』も『焔』も実際にここに貼り付けて見せたいところだが、著作権の関係もあってそうもいかないので、興味のある人は自分で調べてみてほしい。検索す...女であること

  • コミュ障たち

    NHK夜ドラ枠で放送中の『古見さんは、コミュ症です。』が面白い。夜ドラでは『ここは今から倫理です。』に続いてのマンガ原作である。登場人物は高校生のはずだが、それをドラマでは20代~30代の役者たちが演じていて、そのことでネットでは一部で叩かれているようだ。けれど逆に高校生を20代~30代の「なんちゃって高校生」がやることで生々しさが薄れ、ある種のファンタジーとして見ることができる良さがあると思う。主人公の古見硝子は、周りの人が全員振り向くほどの美人だが、実は極端な人見知りで、人と普通に会話することができない。そんな彼女が、それを知ってなお、ごく普通に接してくれる只野仁人(ただのひとひと)と出会い、心を開いていくところから物語は始まる。彼らの周りには、中学では病欠をキッカケに不登校になり、高校では舐められないよう...コミュ障たち

  • カバラと「生命の木」 26

    「カバラと『生命の木』」の第26回。第25回までは第7セフィラ、ネツァクについて見てきたので、今回は第8セフィラ、ホドについて見ていく。「生命の木」において重要なのは、セフィラは単一では機能しないということである。セフィラは均衡の取れた対立する一対を持たねばならず、そこから均衡した第三者が生じて初めて機能するのだ。低次の機能する三角形はネツァク、ホド、イエソドからなる。このうちのネツァクとホドはそれぞれアストラル界における「力」と「形」、イエソドはアカシャとかアストラル・ライトと呼ばれるエーテル的素材の土台となる。ホドは本質的に自然の諸力によって魂を吹き込まれた「形」の天球であり、魔術師が「形」を明確に組織化するためにそこで作業を行う、「魔法」の天球である。ただし、「形」に魂を吹き込むためにはネツァクの持つアス...カバラと「生命の木」26

  • アニメ『Sonny Boy』にdon't say goodbye.

    2021年夏期のアニメ『SonnyBoy』の放送が、あと1回を残すのみになった。監督は夏目真吾、制作はマッドハウスで、監督自身の脚本によるオリジナル・アニメである。私は毎期、十数本のアニメを見てきているが、この『SonnyBoy』ほど意味不明のアニメはほとんど知らない。この意味不明さの前には『エヴァ』など幼児向けの絵本並みに分かりやすい。実はこの作品、途中で切るつもりだったのだ。録画だけはしていたものの、なかなか見る気が起きず、見たのは4話まで録り溜めた後だった。もちろん事前にPVなどを見て「今期はこれを見よう」と選んだ作品だから、それなりに期待して見始めたものの、2話に至っては眠気をこらえるのが大変で、「ああ、こりゃあもう切るしかないな」と思った。ところが3話を見て、相変わらずのイミフながら、この作品の見方が...アニメ『SonnyBoy』にdon'tsaygoodbye.

  • 新型コロナ感染第5波の風景

    猛威を振るった新型コロナのデルタ株(インド変異株)による感染第5波も一部地域を除いてピークアウトした模様で、最盛期には一日当たり5000人を超えていた東京の新規感染者も9/6には1カ月半ぶりに1000人を下回った。ピークアウトしたといっても重症者数はまだ高止まりの状態が続いているし、このまま第5波が消退していくのかはまだ分からないものの、この第5波によって私が認識する新型コロナの様相が大きく変わったので、それを点描しておこうと思う。私のいる埼玉も首都圏の一角として、この第5波によって感染者が急増した。第5波より前から、さいたま市、川口、所沢、越谷(こしがや)など、特に東京との行き来の多い地域を中心に感染爆発が起こっていたが、第5波の前後からはそれが越谷を挟んで東武伊勢崎線沿線の草加(そうか)、春日部などにも波及...新型コロナ感染第5波の風景

  • オオカミとサルと

    『哲学者とオオカミ』は哲学者によって書かれた本である。ここには深い哲学的思索が展開されているが、哲学書ではない。ここにはオオカミの飼い方が書かれているが、オオカミの飼育マニュアルとしては使えない(そもそも日本で一般人がオオカミを飼うことは全く現実的ではない)。著者のマーク・ローランズが「1クリアリング」の冒頭で書いているように、彼は1990年代の大半と2000年代の初めまで、十年以上にわたってブレニンと名づけたオオカミと一緒に暮らした。当時、新進の哲学者だった彼は、哲学の教官としてアメリカ、アイルランド、イングランド、フランスの大学を転々とし、そこにブレニンを帯同した(大学にも連れて行き、講義中は教室の片隅で居眠りさせていたらしい)。この本は、そのブレニンが死んだ数年後に、マークがブレニンと過ごした日々のことを...オオカミとサルと

  • 1つの動きに、どれほど膨大な叡智を込められるか。

    私は小劇団の舞台などをよく見に行くが、ダンス、特にバレエなどはほとんど縁がない。だが、朝日新聞の8/19夕刊に掲載された「世界バレエフェスティバル」についての記事の中のアレッサンドラ・フェリの言葉には興味を惹かれた。フェリは2007年に一度引退したものの2013年に復帰し、現在58歳だという。どのダンサーにも自分の体が今までと同じではないと感じ始める瞬間がくる。今までできていたステップができなくなる。それに気付く瞬間は、誰にとっても本当に怖いものです。それでも跳躍や回転ができなくなってから、シンプルな動きにどれだけの深みを宿らせられるかという挑戦が始まるのです。歌舞伎や能が私の良き指針です。ひとつの動きに、どれほど膨大な叡智が翻訳されていることか。私は1962年生まれで、現在59歳。10月には60になる。そろそ...1つの動きに、どれほど膨大な叡智を込められるか。

  • ダフネ・デュ・モーリアの冷たい世界

    ダフネ・デュ・モーリアの短篇集『人形』は、デュ・モーリアがまだプロの作家になる前の、いわば習作時代の初期作品14篇から構成されている(ただし、その中の「笠貝」は早川の異色作家短篇集『破局』に「あおがい」というタイトルで収められているようなので、全てが初期作品かどうかは分からない)。私自身はデュ・モーリアの作品では上記の『破局』と、同じ創元推理文庫デュ・モーリア傑作選の『いま見てはいけない』を読んでいる。一般に作家の初期作品は、荒削りすぎたり物語が陳腐だったりするものが多く、「あの作家も初期はこんなものだったんだな」と、読んでいて失望したり冷笑が浮かんだりするものだが、この『人形』に関しては全くと言っていいほど、そんなことはなかった。むしろ個人的には、プロになった後の作品より作家のカラーがより強く、直接的に感じら...ダフネ・デュ・モーリアの冷たい世界

  • 21年目の『六番目の小夜子』

    ヤベー、超面白い!NHKは昼間、五輪中継で埋まってしまっているが、その代わりに深夜、過去に放送したドラマを集中的に再放送している。で、7/30から深夜24:00台に放送しているのが『六番目の小夜子』だ(ちなみに他の番組と同じく、放送後1週間はNHK+で繰り返し見られる)。『六番目の小夜子』は恩田陸の同名の小説をNHKがドラマ化したものだが、実際は恩田陸の小説が原作というより、原案という方が近いくらい、いろいろ改編がなされいる。本放送は2000年の4月で、当時、私はそれをVHSに録画していた上、過去にも何度か再放送されたのも見ているから、内容はほぼ全て知っているはずなのに、いざ見始めたら面白くて止められない。ドラマ『六番目の小夜子』は、歴代の生徒たちに「サヨコ伝説」というのが伝わる中学校での1年間を描いた作品だ。...21年目の『六番目の小夜子』

  • 光の家

    ロバート・エガース監督、A24制作の映画『ライトハウス』を見た。日本語版のタイトル『ライトハウス』は、よくある原題("THELIGHTHOUSE")をカタカナ表記しただけのものに見えるが、日本語版タイトルを『灯台』としなかったのには十分な理由がある、と私は思っている(あまりネタバレになるようなことは書きたくないので深くは触れないが、"lighthouse"は意味としては「灯台」だが、直訳すると「光の家」となる)。舞台は1890年代。絶海の孤島に霧笛を響かせて建つ灯台。そこに2人の男が4週間の間、灯台守を務めるためやって来る。初老の男と、やや若い男。元船乗りだという初老の男は灯台守としても経験があるからと、やや若い男に絶対服従を強い、過酷な重労働は全て彼に押しつけ、その間ずっと灯室に籠もっている。出入り口には鍵を...光の家

  • バイオダイナミックなクラニオと施術者の意識のあり方 9

    YouTubeでたまにクラニオセイクラル・ワーク(クラニオ)関係の動画を見たりするが、よくあるのは「こうすれば第1次呼吸が感じ取れるようになる」という内容だ。まるでクラニオというメソッドは施術者が相手の第1次呼吸を感じ取れるかどうかで決まる、といわんばかりである。けれども(バイオダイナミックなクラニオの考え方に則れば)、第1次呼吸運動とは単一のものではなく複数の階層がある。その階層とは一般的には、CRI(クラニアル・リズミック・インパルス。クラニオセイクラル・リズム=頭蓋仙骨リズムともいう)、ミッド・タイド、ロング・タイドの3つであり、それぞれの階層にアクセスするにはそれぞれのやり方が必要になる(が、YouTube動画のほとんどは、その中のCRIしか考えていないようだ)。その「それぞれのやり方」はクラニオの流派...バイオダイナミックなクラニオと施術者の意識のあり方9

  • アニメ『美少年探偵団』は美しい

    2021年のアニメも既に夏期に入ってしまっているが、ちょっと春期のアニメについて書いておきたい。春期も週14本(これは最後まで見た数で、それ以外に途中切りしたものが2本ある)のアニメを見てきて、よかったもの、期待外れだったもの、さまざまなだったが、個人的に最も面白かったのは意外にも『さよなら私のクラマー』と『美少年探偵団』の2作だった。『さよなら~』は、TVシリーズの前日譚を描いた劇場版まで見に行ってしまったが、今回取り上げるのは『美少年探偵団』である。原作は西尾維新、アニメ制作はシャフトで、『化(ばけ)物語』から始まるあの〈物語〉シリーズと同じ組み合わせ。そして作品のクオリティも〈物語〉シリーズと比べても何ら遜色のない出来だったにもかかわらず、(私の知る限り)ほとんど話題にならなかった。(あるいは〈物語〉シリ...アニメ『美少年探偵団』は美しい

  • 人体の構築性と動きの積み重ねを調べる 1

    このブログで以前、「人体の連続性と滑らかさを調べる1」、「同2」という記事を書いた。今回の記事は図らずもそれと対になる話である。というのは、前の記事では可微分性(=微分可能性)というのが鍵になっていたのに対して、今回の記事は可積分性(=積分可能性)が鍵になるからだ。発想のキッカケは吉田洋一の『ルベグ積分入門』(ちくま学芸文庫)である。この本はルベーグ積分(注:書名では「ルベグ積分」だが、数学では「ルベーグ積分」という呼び方が一般的なので、ここでもそれに従う)についての日本語の入門書として隠れなき名著の1つで、私も学生時代に一度読んでいるが、思うところあって今、読み返している。そこでふと思いついて試みたことがあって、以下そのことを述べる。が、その前に知っておいてもらわなければならないことがある。それは「ルベーグ積...人体の構築性と動きの積み重ねを調べる1

  • 臨床の現場から 14

    埼玉県は首都圏の一角で、現在もまん延防止措置が適用されている地域であり、特に私の住む草加(そうか)市は東京都足立区に隣接するということもあって、新型コロナの感染者は非常に多い。朝日新聞によれば、6/22現在の草加市の累計患者数は1628人で、これは感染者が少ない地域では1つの県全体の累計患者数に匹敵するかもしれない(が、それでも周りの市と比較すると、川口市が4634人、越谷市が2152人、八潮市が608人、などとなっていて、まあ頑張っている方だと思う)。そんな中、定期的に来てくれている患者(ここでは仮にXさんと呼ぶ)から電話があり、予約より前倒しして今日にも来たい、と。私も空きがあったのでその依頼を受けることにしたのだが、電話でのXさんの声が弱々しかったのが気になった。予約日より前に診てほしい、というのだから、...臨床の現場から14

  • 演技派

    俳優の佐藤二朗が、ある言葉に憤っているとJCASTニュースが報じている。その言葉とは「演技派俳優」。ちなみに元記事のURLは↓https://www.j-cast.com/2021/06/18414122.html?fbclid=IwAR3OcwMls7zc8TtI9uS_AWXTaV2IPTFElFlO49Ybwx05BMLjVr7LE7fTC0I以下、その記事の一部を引用すると──佐藤さんは2021年6月17日にツイッターで、「以前、テレビである俳優さんを紹介するのに『演技派俳優』とのテロップ。正直ここまできたかと思った」とうんざりしたように書き込み、「演技のプロが俳優なんだよ」と指摘した。そしてその上で、「『演技派俳優』という表現が、いかに俳優をバカにした表現か痛切に分かるはずです」と続けている。「演技派...演技派

  • 最深

    2021年春期アニメが佳境に入っているところで、今回はTBSのアニメイズム枠で放送中の『BLUEREFRECTIONRAY/澪』(長いので以下『BRR』)を取り上げたい。私はゲームを全くやらないのでよく分からないが、この『BRR』は元々ゲームとしてあった『BLUEREFRECTION』という作品(の世界観?)をベースに、新たなプロジェクトが立ち上げられ、その一環として制作されたアニメのようだ。そして『BRR』は、女子高生たちがある指輪の力でリフレクターと呼ばれるものに変身し戦う、というジャンルとしては広い意味での「魔法少女もの」に属する作品で、J.C.STAFFが制作している。ところがこの『BRR』、驚くほど何の話題にもなっていない。私は春アニメも既に何本か切っている中、この作品は最後まで見るつもりだし、ストー...最深

  • 図と地

    治療家などをやっていると毎日のように治療(施術)教材の宣伝メールが送られてくる。その大半は「○○(例えば腰痛)をいかに治すか」とか「究極の○○(例えば頭蓋)テクニック」みたいなもので、時々そのダイジェスト動画を見たりすることもあるが、まず買うことはない。世の中の手技療法や代替療法のセミナーや教材は、そのほとんどが「(○○に有効な)治療法(施術上)」を教えるものだ。確かに治療家デビューしたての頃は大した技術もなかったりするから、その手のセミナーに出たり教材を買ったりすることには意味があると思う。しかし、ある程度の臨床経験を積むと、問題はそこではないことに気づく。もちろん何の技術も持たずに臨床をやるのは論外だが、重要なのは、使えるテクニックの多さや技術レベルの高い低いではなく、相手の心身の問題がどこにあるかをいかに...図と地

  • ネガティヴなエネルギーを捉える

    邪気、というと東洋医学(中医学)では「病因を内因、外因、不内外因に分類した時、外因に属するもので、風、寒、暑、湿、燥、火の6つの邪があって…」といった形で説明されたりもするが、ここでは以下、「その人の持つネガティヴなエネルギー、あるいはそれが発露したもの」という意味で邪気という言葉を使うことにする。邪気はその本人の周囲にエネルギーの停滞をもたらし、それによって心身の不調を作り出す顕在的、潜在的な要因になりうる。いわゆるエネルギーワークとは、そうした邪気を取り払うものだとも思うのだが、本当にエネルギーワークをするのならば、そうした邪気が何をトリガーとして、その人のどこからどんな風に発せられるのかを捉えられなければならないだろう。「魍魎(もうりょう)」で書いたように、私は以前、霊能者の下で修行したというH氏のコンサ...ネガティヴなエネルギーを捉える

  • メンヘラの精神構造

    加藤諦三は昔、「百万人の英語」というラジオ番組で何曜日かのパーソナリティ(「百万人の英語」は毎日やっていて、曜日ごとにパーソナリティが替わる)をしていたことがあり、それを聴いていた関係で、彼の心理学書のような哲学書のような人生訓のような本を中学、高校くらいに結構熱心に読んでいた。それから40年以上も経つが、加藤諦三の本が今も変わらず並んでいるのを見ると、何となくうれしくて、つい手に取って見てしまう。その彼がタイトルに「メンヘラ」なんて言葉の入った本を出したのを見て興味を持ち、この本『メンヘラの精神構造』を読んでみた。私にとって加藤諦三の本をちゃんと読むのは40年以上ぶりのことだ。ちなみに「メンヘラ」とはメンタルヘルスをちょっとおかしく省略した言い方で、精神病とまでは行かないが何らかの形で心を病んでいる(ように見...メンヘラの精神構造

  • 「なんちゃって芻霊(すうれい)呪法」の話

    アニメ『呪術廻戦』から、これまでに「『なんちゃって無量空処』の話」と「『なんちゃって構築術式』の話」を書いてきたが、今回も全くの想定外の第3弾。いや~『呪術廻戦』はネタの宝庫だね。ホント有り難い。さて、『呪術廻戦』に登場する呪術師の一人、釘崎野薔薇(くぎさきのばら)の使う芻霊呪法は、いわば丑の刻参りを拡張したような術式だ。それを使うエピソードは複数話あるが、術式を解説してくれるアニメの24話が一番分かりやすいかもしれない。芻霊呪法は大きく「共(とも)鳴り」と「簪(かんざし)」とからなる。「共鳴り」は相手の体の一部を入れた藁人形に呪力を込めた五寸釘を打ち込むことで遠隔で相手にダメージを負わせ、「簪」は呪力を込めた五寸釘を金槌で相手に直接打ち込む──というのは、例によってあくまでアニメ/マンガの中で語られる芻霊呪法...「なんちゃって芻霊(すうれい)呪法」の話

  • カバラと「生命の木」 25

    「カバラと『生命の木』」の第25回は、第24回に引き続いて第7セフィラ、ネツァクの話。第6セフィラ、ティファレトによって「一なる生命の白き光」はプリズムのように分散され、その光はネツァクにおいて玉虫色に輝く「燦然たる光輝」となる。「一者」が形による顕現という目的のために「多者」へと変えられるのである(ネツァクに当てられた天使の位階がエロヒム=神々と複数形になっているのはそのため)。こうしてネツァクでは単一の力ではなく複数の力、単一の生命ではなく複数の生命を得ることになる。ただしネツァクに顕現する全ての力、形、生命は、不完全で部分的で特殊化されたものに過ぎない。そんな我々の中のネツァクの要素を基礎としているのが本能である。ネツァクの存在者、すなわちエロヒムとは、知性と言うよりむしろ観念の化身であり、それによって創...カバラと「生命の木」25

  • さらば、全てのエヴァンゲリオン。

    「さらば、全てのエヴァンゲリオン。」という『シン・エヴァンゲリオン』のキャッチコピーを見た時、「ああ、庵野秀明は本当にもう『エヴァ』を作りたくないんだな」と思った。実際、宮崎駿は庵野とのやり取りの中で、それはだって本人からも聞きましたから。テレビシリーズのときに、どういう目に遭ったかってことをね。それで、本当に困ってたから、『逃げろ!』って言ったんですよ。『本当にやりたくないんですよ』って言っているから、『映画なんて作るな』ってね。と話したことを明かしている。そんなこともあって、私は『シン・エヴァ』を見るかどうか迷っていた(それに前作「Q」を見て、私の中で『エヴァ』は“もう終わった作品”でもあったから)。ところが、これまで庵野と『エヴァ』に対して辛らつに批判する動画をいくつもアップしていたアニメ・ユーチューバー...さらば、全てのエヴァンゲリオン。

  • トリイとシーラ

    トリイ・ヘイデンという人の書いた『シーラという子』という本があることはずいぶん前から知っていたが、これまで全く関心がなかった。それがハヤカワ・ノンフィクション文庫から新装版が出たのを見て急に読んでみたくなって、早速読んでみた。何と、今回の新装版の前、ハヤカワはトリイ・ヘイデン・レーベルの文庫を出していたのだ!ハヤカワはこれまでにもアガサ・クリスティーやダニエル・キイスなど特定の作家をプッシュすることはあったが、1人の作家でレーベルを作るなど、私の知る限りトニイ・ヘイデン以外、見たことがない。元々単行本で出されたが、文庫化された頃は多分、ヘイデンの書く本はそのくらい関心が高く、売れていたのだろう(ちなみにトリイ・ヘイデン文庫『シーラという子』の奥付には2004年6月15日発行とある)。トリイ・ヘイデンの『シーラと...トリイとシーラ

  • 倫理の時間

    NHKの「よるドラ」は『ゾンビが来たから人生見つめ直した件』から見ていて、30分という枠ながら、かなり攻めたドラマ作りをしているので私のお気に入りだ。今、その「よるドラ」で放送中なのが『ここは今から倫理です。』である。主人公は高校で政経と倫理を教える高柳先生(下の名前は不明)。NHKのドラマサイトには、20代を中心に異例の人気を誇る雨瀬シオリの異色の学園コミック『ここは今から倫理です。』を実写ドラマ化。日々価値観が揺さぶられ続けるこの世界で、新時代のあるべき「倫理」を問う。誰も見たことの無い本気の学園ドラマ。とある。この紹介文に、金八先生みたいに“滲み出るような名言で迷える生徒たちを教え諭し導く熱血先生”が出てくるドラマをイメージするかもしれないが、『ここは~』はそれとは違う異質な感触を持ったドラマである。私は...倫理の時間

  • 「なんちゃって構築術式」の話

    この間、アニメ『呪術廻戦』にインスパイアされて「『なんちゃって無量空処』の話」という記事を書いた。今回も別に狙っていたわけではないが、『呪術廻戦』を見ていて気づきを得たので、そのネタで記事1を1本を書いてみる。題して「『なんちゃって構築術式』の話」。構築術式はアニメ『呪術廻戦』17話に出てくるもので、これはあくまでマンガ/アニメ『呪術廻戦』の中で語られる話だが、構築術式とは呪術師が使う術式の1つで、呪力によって無から何かを作り出す、神の力のような術式のことである。以前に述べた無量空処のような生得(しょうとく)領域(=呪力による固有結界のようなもの)内で何かを仮想的に作り出すのとは異なり、現実空間の中に物体を生じさせるので、生成された物は術式終了後も消えることはない。が、それゆえに構築術式は呪力消費が膨大で、呪術...「なんちゃって構築術式」の話

  • 神託は下った 2021

    日本各地の神社で毎年、年初(主に旧暦の)に行われる「粥占(かゆうら)」と呼ばれる神事がある。神社ごとにやり方は異なり、名称も「お粥試し」や「筒粥神事」などさまざまだが、米や五穀などで粥を炊き、その結果によってその年の吉凶を占う儀式である。その2021年の結果が、ある程度出揃ったようだ。その粥占の結果の詳細はtocanaに掲載されているので、そちらを御覧いただきたい(ちなみにtocanaはオカルトや猟奇的事件などの専門ポータルサイトなので、あまりマジに取らないようにしてほしいし、そもそも占いなので当たるも八卦当たらぬも八卦である)。tocanaの元記事は↓https://tocana.jp/2021/01/post_197014_entry.html?fbclid=IwAR36O7jvcPFR84bs52xz-Q...神託は下った2021

  • カバラと「生命の木」 24

    「カバラと『生命の木』」の第24回。ここから第7セフィラ、ネツァクを扱うが、コクマーとビナー、ケセドとゲブラーがそうだったように、ネツァクも第8セフィラであるホドと対になる存在であるため、ホドについての説明も入ってくることをあらかじめ断っておく。意識が「木」の中央の柱を上下して変容するように、力(エネルギー)は慈悲の柱を上下して変容し、その柱の土台にあるのがネツァクであり、形は峻厳の柱を上下して変容し、その柱の土台にあるのがホドである。ヴィーナスの天球であるネツァクとマーキュリーの天体であるホドはともに低次元の力と形を表す。ネツァクが表すのは、その力と形から生じる本能と情動であり、ホドのそれは具体的な知性である。この差は、ネツァクにおいては力はまだ自由な運動を保ち、流動的で変化しやすいのに対して、ホドになるとそ...カバラと「生命の木」24

  • トランプはなぜ敗北を認めようとしないのか?

    ドナルド・トランプはどうやら最後まで選挙での負けを認めないまま大統領の座を去るようだ。ここでまず断っておくが、私は先の大統領選挙で不正が行われたかどうかを判断する何の情報も持っていない。だから選挙が正当なものだったかどうかは、ここでは議論しない。ここで論じるのは、「なぜトランプは、あれほどまでに頑なに敗北を認めないのか?」だ。この問いに対して、熱烈なトランプ支持者は「実はトランプが勝っていたのに、票が不正に操作されて負けたことにされてしまったからだ」と答えるだろう(あなたが心の底からそう信じて疑わないなら、これが上の問いに対する唯一の答えだろうし、多分これ以上、この記事を読んでも得られるものはないだろう)。それ以外にも「自分の熱狂的な支持者をつなぎ止めておくため」や「次の2024年の大統領選出馬を見据えた戦術」...トランプはなぜ敗北を認めようとしないのか?

  • 「なんちゃって無量空処」の話

    キネシオロジーにおけるモード的なもの(オーソライズされたものではないので、モードではなく、あくまでモード的なもの)として、これまでアニメ『炎炎ノ消防隊』に出てきた「虎拉(ひし)ぎ」と「コルナ(悪魔の型)」について書いてきた。今回は『鬼滅の刃』と同じ「ジャンプ」連載作品で「ポスト鬼滅」との呼び名も高い『呪術廻戦』から。折角なので、公式がアップしている『呪術廻戦』のop、「廻廻奇譚」のフルver.を聴きながら、以下をどうぞ。呪術師と呪霊、そして呪術師同士の戦いを描く『呪術廻戦』。そのアニメの7話で呪術界最強の男と言われる五条悟が「無量空処」という領域を展開する際に使うのが、写真の手の形だ(実際に五条悟が領域展開を行うシーンは、YouTubeで「jujutsukaisen7」といったワードで検索すれば簡単に見つかる)...「なんちゃって無量空処」の話

  • キネシオロジーで新型コロナを調べる際の注意点

    第1波の頃から、キネシオロジーを使って新型コロナを持ってるかどうかを判断できるか試している。幸いにして身近にコロナ感染した人はいないので、よくやるのはニュースなどでコロナ病棟内部の様子が映った時、視点をそこに向けて、筋反射テストでちゃんと新型コロナウィルスがそこにいるという反応が得られるかを見るのである。目を使った検査については「キネシオロジーにおける目の使い方」という動画で説明しているので、そちらを参照されたい。この検査自体はキネシオロジーを使える人にとってはたやすい話だし、私がやってるということは、多くの人が口には出さずとも同じことをやっているのだろうと思う。新型コロナの検査はこれの単純な応用に過ぎないので、コロナの写真さえ手に入れば──といっても、そんな写真はいくらでもネットに転がっているので、見つけてプ...キネシオロジーで新型コロナを調べる際の注意点

  • 『神様になった日』に失望した日

    2020年秋アニメ『神様になった日』が12/26に最終回を迎えたが、その原作、脚本、音楽を担当していた麻枝准(まえだじゅん)が自身のTwitterのアカウントを削除し、消息不明になっているという。Wikipediaなどによれば、麻枝准はKey設立メンバの1人で、企画者、シナリオライター、作詞家、作曲家(Key名義)として活動。泣きゲーのパイオニアとして多くのファン(というか信者)を持つ。2016年に突発性拡張型心筋症であることを公表。その後、第一種身体障害者心臓機能障害一級(心臓の機能の障害により自己の身辺の日常生活活動が極度に制限されるもの)となった。近年はP.A.WORKSと組んで、2010年に『AngelBeats!』、2015年に『Charlotte(シャーロット)』を制作。その第3弾となる今回の『神様...『神様になった日』に失望した日

  • 魍魎(もうりょう)

    去年(2019年)の今頃、H氏のコンサルを受けていた。「自分のコンサルではこれまで奇跡のような結果を出してきた」とメルマガや動画で公言しているH氏だが、私には何の成果もなく、コンサルも1年のコースを申し込んでいたが半年でキャンセルし、H氏とは袂を分かった(その後、間もなくして新型コロナの世界的なパンデミックが起こり、結果論ではあるけれど、あの時にコンサルをキャンセルしてムダな出費を止められたことは大英断だったと思っている)。そのH氏から繰り返し聞かされたのが「僕の知り合いやクライエントには治療家やヒーラーを名乗る人が結構いるけど、凄く上手くいってた人が50代くらいで突然死んだりおかしくなってしまうことが何例もある。人を癒やすことは、それだけ他人の邪気みたいなものを受けることになるので、それをちゃんと取っておかな...魍魎(もうりょう)

  • 肩こりを放置すると脳梗塞になる?

    あるメルマガを見ていたら、治療家仲間に「『肩こりを放置すると脳梗塞になりますよ』と言うと患者がリピートする」と教えている先生がいるらしい。そのメルマガ発行者の名誉のために付け加えておくと、その人は「この手法、僕はあんまりおすすめしません」と書いているが、私も同感である。肩こりが脳梗塞のサインであるという何らかの明確なエビデンス(根拠)があってそう言っているのならともかく、そんなことを仲間にいけしゃあしゃあと勧める治療家なら、ほぼ間違いなくエビデンスなど持ってはいない。とすれば、そんなのは患者を不安にさせて何度もリピートさせるための単なる脅し文句に過ぎない。患者にそんなことを言う治療家も治療家なら、そんな治療家の言うことを真に受けて通ってくる患者も患者だ。「この程度の国民にはこの程度の政治家」という言葉があるが、...肩こりを放置すると脳梗塞になる?

  • 筋反射テスト考 その13

    このブログにこれまで何度も書いてきたことだが、キネシオロジーの筋反射テストとは、ある問題(=問い)に対して、この世界における絶対的な正解を導くものではなく、術者の世界観に沿った比較的妥当な解を導くためのツールである。ほとんどの人は、その人の世界観が世界の本質を正しく反映していると錯覚しているから、「自分の世界観に沿った妥当な解」が、まるで「この世界における絶対的な正解」のように見えてしまうが、そうではないことは、例えば先の大統領選で敗北しながらそれを認めようとせず、「選挙に不正があった」と主張し続けるドナルド・トランプを見ていれば明らかだろう。唯一絶対神をいただき「その神の示す答えが正解だ」と信じられる一神教教徒ならば違うのかもしれないが、私は唯一絶対神など信じていないし、そもそもこの世界は複雑で、正解のある問...筋反射テスト考その13

  • 犬狼都市・感染都市

    11/19、新宿梁山泊の『唐(から)版犬狼都市』を見に行った。これは元々、6月に新宿花園神社で公演されるはずだったものが新型コロナの感染拡大で中止になり、今回はキャストを変更して、場所も下北沢の特設紫テントに変わった。テントが建ったのは、チラシによると下北線路街空き地となっているが、実際には住宅地の真ん中であり、開演前の座長、金守珍(キム・スジン)の口上では、当初は換気をよくするためテントの側面を葦簀(よしず)にしていたら、近隣住民からうるさいと苦情が来て、密閉型に戻したのだとか。そのため、逆に前後からの空気の通りをよくして換気できるようにしたらしい(ついでに、客席が冷えるかもしれないということで、休憩時間に劇団員が甘酒を売っていたが、19日を含めて公演のあった頃は季節外れの暖かさで、夜だったものの私自身は全く...犬狼都市・感染都市

  • 『鬼滅の刃 無限列車編』を見てきた

    『劇場版鬼滅の刃無限列車編』を見てきた。『鬼滅』は元々TVシリーズを全話リアルタイムで見ていたので、その流れで劇場版も見に行ったのである。ちなみに今、世の中は熱に浮かされたように『鬼滅』、『鬼滅』と大盛り上がりだが、私自身はそこまで好きな作品ではない。TVシリーズと劇場版を合わせた作品の評価は、点数なら6.5/10、A~Eの5段階評価ならC+といったところか。要は、6点は出せても7点は付けられないし、Cだとちょっと低いけどBでは高すぎる、というのが私の中の『鬼滅』の位置づけだ(原作は読んでないし読む予定もないので、あくまでアニメとしての『鬼滅』の評価だが)。「無限列車編」に関しても、『鬼滅』自体が“熱血バトルマンガ”であるのに対して、私はそもそも天邪鬼な人間で、熱血展開になればなるほど心が冷めてしまう質(たち)...『鬼滅の刃無限列車編』を見てきた

  • NHKEテレで放送している『ねほりんぱほりん』という番組がある。山里亮太とYOUが司会を務めるトーク番組なのだが、毎回登場するゲストが全員、顔出しNGの“わけあり”の人たちばかり(これまで登場したゲストは、元極道、薬物依存症、プロ彼女、地下アイドルオタク、ゲーマー、子供を虐待していた人、震災で家族が行方不明の人、プロになれなかった元奨励会員、などなど)。そのため、トーク音声はそのままに、画面上は山里亮太とYOUはモグラ、ゲストはブタの人形で、人形劇のように構成されている(司会の2人がモグラなのはゲストを深堀りするため、そしてゲストがブタなのはタブー(禁忌)のもじりだそうだ)。その『ねほりんぱほりん』がseason5を迎え、その一発目が「“世界一”のグルメガイド本調査員」だった。審査の公平性を保つため、詳細は一切...星

  • カバラと「生命の木」 23

    「カバラと『生命の木』」の第23回。前回までに10個のセフィラのうち上位6個を詳細に見てきた。次は第7セフィラ、ネツァクに入るところだが、その前に高次から低次へという観点から「生命の木」の構造を概観しておきたい。前にも述べたように、「木」の最上部はケテル、コクマー、ビナーが「至高の三角形」を形成している。この部分は以降に生じる顕現の土台となるもので、便宜上、存在の根本原理、「純粋存在」と「能動性」、「受動性」の相対する原理を表すとされているが、実のところ人の理解を超えた領域である。次に現れるのが、ケセド、ゲブラー、ティファレトが作る「機能的三角形」で、これらは「同化」、「異化」、「均衡」を表している。顕現はこの3つの原理によって起こることから、「至高の三角形」が潜在的なものであるのに対して、「機能的三角形」は顕...カバラと「生命の木」23

  • 「天晴れ!」とはとても言えなかった『天晴爛漫!』

    アニメ『天晴爛漫!』が最終回を迎えた。これはP.A.WORKSが制作したオリジナル・アニメで、元々2020年春アニメとして4月から放送が開始されたが、新型コロナの影響を受けて3回で中断。新たに夏アニメとして、既に放送された3回分を含めて7月から放送されていたものだ。物語についてアニメの公式サイトには、19世紀が終わり20世紀の幕が上がろうとしている時代…天才だが社交性0のエンジニア『天乃天晴』と、凄腕だが臆病な侍『一色小雨』はある事故でアメリカに漂流してしまう。無一文の二人が日本に帰るために選んだ方法は「アメリカ横断自動車レース」に参加すること。スタートは西海岸ロサンゼルス、ゴールはニューヨーク。自作の蒸気自動車で荒野を駆け抜け、クレイジーなライバルと競い合い、アウトローや大自然から身を守り…果たして二人は過酷...「天晴れ!」とはとても言えなかった『天晴爛漫!』

  • 不正ログインでカードが一時利用停止に!?

    SMBCカードからメールが届いた。不正使用防止モニタリング調査によって第3者による不正ログインが発覚し、カードを一時的に使用停止にしたという。実際に届いたメールがこちら。しっかしヒドい文面だ。当社の検出を経て、第3者が不法悪意ログインあなたの三井住友ニコスwebサービス。とかお忙しいところ大変恐れ入りますが、下の【お問い合わせ窓口】まで、なお、ご契約いただいているカードについては…とか、文章が日本語になってない(というか、もはや文章ですらない)。銀行やカード会社からの連絡にこんな不正確で意味不明な日本語が使われることはない。それに何より、そもそもSMBCカードなんて持ってないのよ私。持ってもいないカードのwebサービスが不正ログインされたり、ましてやカードが不正使用されたりすることはあり得ないんだ。詐欺メールに...不正ログインでカードが一時利用停止に!?

  • 全てに負けていたとしても、諦めるかどうかの選択だけはまだ自分の掌に残されている。

    『AERA』インターネット版に出ている草刈正雄の記事がとてもよかったので、ここでそれを紹介したい。内容は草刈正雄の書いた『人生に必要な知恵はすべてホンから学んだ』(朝日新書)の抜粋、再構成で、元々は本のPRのためのものなのだろうけど、読んでいて胸に響くものがあった(なお、私は『人生に必要な知恵は~』はまだ読んでいない)。ネタとなった『AERA』の元記事は↓https://dot.asahi.com/dot/2020080600029.html?page=1&fbclid=IwAR2G8z13HAwA0FFJK46rksxZRx3aILtg9ki6aANTMFkUE7uBqHDEUuInahI草刈正雄といえば、私は出世作となった『汚れた英雄』を映画館で見たし、真田幸村を演じたNHKドラマ『真田太平記』も大好きだっ...全てに負けていたとしても、諦めるかどうかの選択だけはまだ自分の掌に残されている。

  • コルナ(悪魔の型)

    以前、アニメ『炎炎ノ消防隊』に出てきた「虎拉(ひし)ぎ」という手の形についての記事を書いたが、今回は2020年夏アニメとして放送中の『炎炎ノ消防隊弐ノ章』第四話、第伍話に出てくる「コルナ(悪魔の型)」という手の形について考察する。アニメに出てきたコルナの形は『霊符全書』(大宮司朗、学研)の付録「道教秘印集百訣全図」にある九牛訣そのものである。立てた2本の指が悪魔の角に見えることから「悪魔の型」とも呼ばれるコルナは、主人公の特殊消防官、森羅久坂部(しんらくさかべ)が、所属する第8特殊消防隊の秋樽桜備(あきたるおうび)大隊長から伝授されたものだ。桜備は「いざという時、このサインからロックを思い出して、気持ちを奮い立たせる」のだという。そして森羅はコルナの形を作ることで、爆発的な力を得る。そのシーンに描かれた手の形を...コルナ(悪魔の型)

  • 何か面白いことはないかと劇場に出かける

    7/3に燐光群の舞台『天神さまのほそみち』を見に行ったのに続いて、8/1は演劇実験室◎万有引力の舞台『√何か面白いことはないかと劇場に出かける』を見に行った。場所は燐光群と同じく下北沢のザ・スズナリである。この『√』は「疱瘡譚または伝染する劇」と「眼球譚または迷宮する劇」の2本からなっていて、そのどちかを選ぶ。ちなみに劇団のHPによると「疱瘡譚または伝染する劇」は、アントナン・アルトーの「演劇とペスト」と、その演劇論を寺山修司が大胆に意訳作品化した「疫病流行記」を題材に、疫病と演劇、観客と演劇、劇場と演劇との関係性(引き合う孤独の力)を改めて問い直そうというものである。(後略)「眼球譚または迷宮する劇」は、これまでの万有引力の記録映像からアンソロジー的にまとめた、謂わば、「終わってしまった公演の『予告篇』」であ...何か面白いことはないかと劇場に出かける

  • カバラと「生命の木」 22

    「カバラと『生命の木』」の第22回。今回も第6セフィラであるティファレトについての続き。前々から述べているように、ティファレトは「生命の木」において「中央の柱」に属する。そして、その「中央の柱」をマクロコスモス的にではなくミクロコスモス的、つまり宇宙論的にではなく心理学的に見ると、まずその上端に位置するケテルは個体化された存在がその周囲に成立する場所であり、そこは意識そのものというより「意識の核」と見なされる。次に来る不可視のセフィラ、ダートは「中央の柱」の上にあるものの、厳密には「木」とは別の次元に属している。つまり「木」はティファレトに到達して初めて、個体化された明確な意識に至るのである(ただし、それは我々が通常、意識として捉えている脳意識や心霊意識とは異なる、というのは「21」で述べたとおり)。更に「21...カバラと「生命の木」22

  • 半年ぶりくらいに行った東京は…

    4月に新型コロナの感染拡大があってから6月に東京アラートが解除されるまで、東京に行くのはずっと止めていた。アラート解除後は西新井に一度、北千住に二度行ったものの、どちらも私の住む草加からは東武線の急行で1,2駅のところにあるので、「ちょっとそこまで」くらいで、いわゆる「東京に行く」という感覚ではない。このところ近所に買い物に行く時もそうだが、電車に乗る時も、キネシオロジーの筋反射テストで新型コロナの感染者が近くにいないかどうかチェックしていて、反応のある人(実際に感染しているのか、単に服などにウィルスが付着しているだけなのか明確に切り分けられないので、その両方の可能性を引っくるめて以下「ウィルスを持ってる人」と書く)のそばには行かないようにしている。西新井や北千住に行き来する際に東武電車の中で調べた限りでは、(...半年ぶりくらいに行った東京は…

  • 『イエスタデイをうたって』の「あしたはどっちだ?」

    2020年春期のアニメは、新型コロナの感染拡大の影響で放送延期や放送中断になる作品が相次いで寂しい限りだったが、それでも粒ぞろいの作品が揃っていたように思う。中でも『波よ聞いてくれ』と『イエスタデイをうたって』の2本は出色の出来で、仮に全ての作品が予定通り放送されていたとしても、この2本が春期のトップ2になることは揺るがなかっただろう。で、ここでは最終回を前に、そのうちの『イエスタデイをうたって』について考察する。『イエスタデイをうたって』は冬目景(とうめけい)の同名のマンガが原作。私は冬目景作品では『羊のうた』と『黒鉄(くろがね)』は読んでいたが、『イエスタデイ』はそういうマンガを書いていることは知っていたものの全く読んでいなかった。Wikipediaによれば、連載開始は1998年だが、もともと遅筆な上、連載...『イエスタデイをうたって』の「あしたはどっちだ?」

  • アニメ『波よ聞いてくれ』について聞いてくれ

    2020年春期のアニメは、新型コロナの感染拡大の影響で放送延期や放送中断になる作品が相次いで寂しい限りだったが、それでも粒ぞろいの作品が揃っていたように思う。中でも『波よ聞いてくれ』と『イエスタデイをうたって』の2本は出色の出来で、仮に全ての作品が予定通り放送されていたとしても、この2本が春期のトップ2になることは揺るがなかっただろう。で、最終回を前にそのうちの『波よ聞いてくれ』について語るので、聞いてくれ。『波よ聞いてくれ』の第1話は、主人公の鼓田ミナレがラジオの生放送で、朝の3時半、北海道のある川岸でヒグマにガン見されていると語るシーンで始まる。と、ここから先は公式がYouTubeにその第1話をフルでアップしているので、それを見て頂戴。動画を見てくれた人はもう知ってるだろうけど、見ないで記事を読んでる人も多...アニメ『波よ聞いてくれ』について聞いてくれ

  • 見ることは人間の歴史で最初の魔術である

    見ることは、人間の歴史で最初の魔術だ。ゆえに、多くの土地において邪視(イーヴル・アイ)は怖れられ、同時に自然界にあるいくつかの神秘的な現象も瞳として解釈された。(『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿case.魔眼蒐集列車』より)人体というのは極めて複雑なものだから、人の感覚器についても、もちろん「全て完璧に分かった」ということは未来永劫ないとしても、現時点でもかなりのことは分かっていると思っていた。けれども、この本はそんな思い込みを木っ端微塵に吹っ飛ばす──これはそういう本だ。この本──『ヒトの目、驚異の進化』は、理論神経学、進化神経生物学の研究者、マーク・チャンギージーが、人間の目をテーマにした自身の論文を元に一般の読者向けに書き上げた科学書である。学術論文がベースだが、各章のサブタイトルが振るっている。全体は大...見ることは人間の歴史で最初の魔術である

  • 神託は下った

    新型コロナについて人がどう語っているか、先の「コロナ禍で世界はどうなる…みたいな」で触れたが、では人ならぬ存在は今年をどう見ているのか?──というわけで、今回は神様の見解。といっても私は霊感とは無縁で「神の声が聞こえる」などということは全くないので、内容はtocanaからの「粥占(かゆうら)」の話だ。ちなみに、tocanaはオカルト話や猟奇的事件など怪しげな記事を集めたポータルサイトなので、あまり本気に取らないように。元記事はこちら↓https://tocana.jp/2020/01/post_139750_entry.htmlhttps://tocana.jp/2020/03/post_149039_entry.htmlさて、元記事にも書かれているが「粥占」とは、年頭(これは現在の暦を使うところもあるし旧暦を...神託は下った

  • キネシオロジーと感覚機構

    キネシオロジーには、セミナーなどで明に教えられることがほとんどないのに、なぜかみんな知っていて、当たり前のように使っていることがいくつかある。例えば、目を使った検査もその一つ。キネシオロジーで主に用いられる検査としては、手で相手の体(自分に用いる場合は、自身の体)のさまざまな部分に手を触れながら筋反射テストを行い、体のどこに問題があるかを特定する(=セラピーする箇所をローカライズ(特定)する)セラピー・ローカライゼーション(TherapyLocalization;TL)という方法がある(なお、TLはただ触れるだけだが、更に皮膚を牽引したり圧をかけたりといった物理的操作を加えて検査する、チャレンジという方法を用いることもある)。しかし、手で物理的に触れる代わりに、そこにただ視点を向けることでTLと同じことができる...キネシオロジーと感覚機構

  • コロナ禍で世界はどうなる…みたいな

    「無責任な『意見』というものは、この世で一番安い商品だ」と言ったのはナポレオン・ヒルだったかどうか忘れてしまったが、新型コロナウィルスの感染拡大に合わせるように、さまざまな人たちが「世界はこれからこうなる」的な話をこぞってネットに上げている。その大半はまさしく無責任な安い「意見」でしかないので、改めて省みる必要もないが、それでもその読みがどこまで正しかったかは興味のあるところではある。例えば本田健さんは、3/10頃からFacebookLiveやYouTubeなどで珍しく時事ネタについて積極的に語っている。私は彼のセミナーも何度か受けたことがあって、電子書籍元年と言われた年には「これから2,3年もすれば、一部の超ベストセラーや美術関係の豪華本などを除いて、紙の本は消えてなくなるわけで…」と言っていたり、リーマン・...コロナ禍で世界はどうなる…みたいな

  • カバラと「生命の木」 21

    「カバラと『生命の木』」の第21回は、第6セフィラであるティファレトについての「20」からの続き。ティファレトは「生命の木」の至高の三角形に続くセフィロトの三つ組み(機能的三角形とも呼ばれる)の機能上の頂点に位置している。至高の三角形という第1の三つ組みに続くこの第2の三つ組みは、霊的発展を遂げていく個体(つまり霊的魂)を表す。霊的発展を成し遂げた霊的魂からは、人格が流出する。こうして、この第2の三つ組みは「大霊」、「高次の自己」、「清なる守護天使」を形成する。内なる耳にしばしば聞こえてくるのは、この「高次の自己」の声に他ならない。前回述べたように、「生命の木」の「中央の柱」は「意識の柱」でもある。我々が一般に意識として考えている脳意識は、第10セフィラであるマルクトのものである。我々がマルクトに囚われていると...カバラと「生命の木」21

  • 『マギアレコード』 あるいは混乱の物語

    う~ん、何がしたいのかサッパリわからん…(-_-;;週十何本もアニメを見ているとそういうのも少なからずあって、大抵は1,2話で切ってしまうのだが、『マギアレコード魔法少女まどか☆マギカ外伝』は全13話を最後まで見た。だって『まど☆マギ』が大好きだったから。けれども見終わって思ったのはう~ん、何がしたかったのかサッパリわからんかった…(+_+;;ということだけだった。アニメ『マギアレコード』は元々ソーシャルゲームが原作で、今回も「ソシャゲ原作のアニメは失敗する」というジンクスを証明しただけになってしまったな、と。以下、『マギアレコード』(1期?)のネタバレなしでは何も書けないので、ネタバレがイヤな人はここまで。でもPVくらいは付けておこう。魔法少女になるには、何か願いを1つかなえてもらうことを代償にキュウべえと契...『マギアレコード』あるいは混乱の物語

  • 緊急事態宣言に思う

    新型コロナウィルスの感染が拡大する中で、さまざまなところから政府による非常事態宣言を求める声が上がっている。それは感染拡大を抑え医療崩壊を起こさせないようにするためだ、というが、これは私の目にはとても奇妙なことに映る。既にメディアによって伝えられているとおり、この緊急事態宣言には法的拘束力はあまりない。仮に出されたとしても、それで人々の行動を強制的に抑えることができるわけではなく、今の「不要不急の外出自粛のお願い」とほとんど何も変わらないからだ。「それでも政府が非常事態を宣言することで、今までより強い心理的効果がある」と言う人もいるが、「自粛のお願い」にしても「非常事態宣言」にしても,それに従わない、あるいは何らかの理由でそれに従えない人は一定割合いるわけで、「より強い心理的効果」がどれだけの変化をもたらすか(...緊急事態宣言に思う

  • 『映像研には手を出すな!』に手を出せ!

    2020年冬期もそろそろ終わろうとしている。今期も週10数本のアニメを見ているが、その中のベスト1は間違いなく、3人の女子高生が「最強の世界」を実現すべくアニメ制作をする『映像研には手を出すな!』だ。アニメでアニメ制作の話を描く、というと『SHIROBAKO』という前例がある。この『SHIROBAKO』は、毎週辛辣なアニメ批評を配信している某アニメYouTuberが手放しに絶賛する作品で、私も(本放送は見なかったが再放送で、第1話を除いて)最後まで見ている(だけでなく、TVシリーズを見たからということで劇場版まで見に行った)。ただ、私にはTVシリーズも劇場版も、よくある「お仕事もの」の1つにしか感じられず、アニメ制作会社という舞台設定は斬新ではあるものの、見ていてあまり乗れなかった(アニメに限らずドラマでもドキ...『映像研には手を出すな!』に手を出せ!

  • 『君主論』を読む

    マキアヴェッリ(本書の記法ではマキャヴェッリ)の『君主論』については毀誉褒貶含めてさまざまに言われているが、実際に通読した上でそれを言っている人はどれほどいるだろう?──というわけで読んでみた。最初に通読したのは2019年で、今回は二度目の通読になる。『君主論』はマキアヴェッリがロレンツォ・デ・メディチ(大ロレンツォの孫で小ロレンツォと呼ばれる)に献呈した冊子で、自身の経験から導き出した君主のあり方について述べたものである。君主のあり方について述べた書物としては、東洋においては『貞観(じょうがん)政要』がよく知られている。「帝王学の教科書」とも呼ばれるこれは唐代に編纂されたもので、平和で政治的にも安定していた貞観の治という時代をもたらした皇帝、太宗の言行が記され、その治世の要諦が語られている。この『貞観政要』が...『君主論』を読む

  • 腰痛放浪記

    この記録は、もしかしたら私の遺書になるかもしれないし、あるいはまた、私自身に回生のきっかけを与えてくれるかもわからない。第1章の冒頭に記されたこの言葉は、ひどい腰痛になって2年後のもので、この当時、著者はまだこの腰痛との終わりの見えない戦いの中にあったはずだが、何と全くその通りだったことがわかる。夏樹静子の『腰痛放浪記椅子がこわい』は、まさに夏樹静子という存在の遺書であり、回生の記であったのだから。夏樹静子とはもちろん、日本のミステリ史にその名を刻む女流作家、夏樹静子である。その彼女が腰痛を発症したのは、まえがきによると1993年1月のことだったという。その症状は毎日毎日、ほとんどの時間、腰の痛みに苛まれている。痛みの質や程度は時によってちがうが、腰全体がまるで活火山になったように熱感を伴ってガンガン痛い時や、...腰痛放浪記

  • 「わかる」ということ

    ここのところ「わかる」ということについて考えている。インターネットによって調べ物は格段に楽になった。例えば忘れてしまった漢字や英語の綴りなどは端末さえあればすぐに見つけられるし、一面識もない人間のプロフィールなども、さまざまな情報を辿って付き合わせれば、かなり詳しく知ることができる。そういう意味では、いろいろなことがたやすく「わかる」ようになった。けれどもそれは、せいぜい「知らなかったこと知る、忘れてしまったことを知り直す」というレベルまでのことで、それを「理解する」ことや「腑に落ちて使いこなす」ことは以前と全く変わらない。いや、むしろただ「知った」だけのことを、もっと深い意味の「わかった」と混同しやすくなったことで、より難しくなっているのかもしれない。では、ただ「知る」ことと深い意味の「わかる」とは何が違うの...「わかる」ということ

  • 「らしさ」の呪縛

    今朝のNHK『あさイチ』の特集は「女らしさを押しつけないで!」だった。近年は「女らしく」とか「男らしく」とか、あるいは「○○家の人間らしく」とかetc.、とにかく「○○らしさ」が忌み嫌われる時代である。で、そんな「○○らしさ」を忌み嫌う人たちが向かうのは、「自分らしく生きようよ」というところである。どうにもよくわからない。「女らしさ」とか「男らしさ」とか「○○家の人間らしさ」とかは全て周りから押しつけられた実体のない幻想で、「自分らしさ」とは誇るべきリアルだという考え方が。私は子供がいないので今の教育現場のことはマスコミ報道などを通じてしか知らないが、今の学校はかつての画一的な教育を否定して、生徒の個性を最大限に伸ばすことを大きな柱としているようだ。もし私が今、中高生なら、そうした方針には諸手を挙げて賛成だった...「らしさ」の呪縛

  • 虎拉(ひし)ぎ

    同名のマンガのアニメ化で、2019年末にその第1期の放送が終了した『炎炎ノ消防隊』。そのレビューをしようというのじゃないのでストーリーには触れないが、なかなか面白かったので興味のある人は見てくれ(今なら公式が1/31までの期間限定で全話をYouTubeで公開している)。この記事は、その18話で出てきたものについての話だ。その18話とは、主人公の特殊消防官、森羅久坂部(しんらくさかべ)とその同僚、アーサー・ボイルが、第7特殊消防隊の大隊長、新門紅丸(しんもんべにまる)の下で鍛え上げられる、という回なのだが、その中で新門大隊長は森羅に「虎拉ぎ」という手の形を教える。古武術の中で使われる手の形の1つで、脚の力を強めるものだという。物語の中で新門は「虎拉ぎ」の作り方を、「人差し指を親指を付け根に、親指を小指の付け根に持...虎拉(ひし)ぎ

  • カバラと「生命の木」 20

    「カバラと『生命の木』」の第20回。第6セフィラであるティファレト「美」の本質は、それが「生命の木」全体の均衡の中心にあることである。ティファレトは「中央の柱」に位置し、「中央の柱」の一段上にはケテル、一段下にはイエソドがある。つまりティファレトはケテルにとっては子、イエソドにとっては王であることを意味するとともに、ティファレトはケテルとイエソドという2つの異なる意識が焦点を結ぶ、力の次元と形の次元との結節点にある、ということでもある。ティファレトを中心とする6つのセフィロトはアダム・カドモン(元型的人間)とも呼ばれる。マルクトという形の王国の背後で物質の受容性を完全に支配しているのが、この6つのセフィロトであるからだ。ティファレトの中に見い出すことができるのは元型的観念に変容した元型的理念であり、それは「受肉...カバラと「生命の木」20

  • 年末に急にプリンタが使えなくなってバタバタ

    ちょうど1年前の年末、長く使ってきたOKIのMICROLINE8wUが使えなくなり、新しいプリンタCanonSateraLBP6030(中古だけど)を入れたばかりだったというのに、また同じプリンタを買い直さなければならなくなるとは…。少し前、プリンタが印刷中に紙詰まりを起こして、詰まった紙をちょっと乱暴に引き抜いたのだが、それがいけなかったようで、それ以来、給紙トレイから紙がピックアップできなくなった。どこかの部品を傷つけてしまったか、何かの調整を狂わせてしまったか、いずれにせよ修理すれば直すにはそれほど手間がかかるものではないと思うが、悲しいかな今は修理に出すより別のものを買った方がずっと安くて時間もかからない(紙がピックアップできなくなったプリンタは2018年末にAmazonのマーケットプレイスで6400円...年末に急にプリンタが使えなくなってバタバタ

  • 雪が白い時、かつその時に限り

    漢の時代の中国を舞台とした連続殺人事件を描き、ハヤカワ・ポケミス初の華文ミステリとなった『元年春之祭(がんねんはるのまつり)』に続く陸秋槎(りくしゅうさ)の長編第2作『雪が白いとき、かつそのときに限り』は、ポケミスとは思えない装丁が印象的な、高校が舞台の痛みに満ちた青春ミステリ。この2作に共通するのはそれが「少女」の物語であるということだ。が、その前に…今作の『雪が白いとき、かつそのときに限り』というタイトルは、「バナッハ-タルスキの定理」で知られる数学者、アルフレッド・タルスキの著書から引用されたもので、1つには「雪」が物語の中で密室状況を作る重要なキーアイテムになっているからだが、それ以上にこのタイトルには物語全体を貫く重要な意味がある。この「~の時、かつこの時に限り」(英語ではif,andonlyif~)...雪が白い時、かつその時に限り

  • Lost of Humanity

    「恥の多い生涯を送ってきました」劇場アニメ『HUMANLOST人間失格』に対するネットでの評価がことのほか低い。それは(特に太宰治や『人間失格』のファンは)、近未来を舞台としていても話としてはやっぱり『人間失格』のはずだと思ってこれを見てしまうからだろう。けれども『HUMANLOST』は『人間失格』が原案(間違えるな、原作じゃない)とうたっていても、冲方丁(うぶかたとう)によって再構築されたそれには多分、オリジナルの『人間失格』的な要素は3つの手記という形式と登場人物の名前くらいしか残っていない。何より、この作品において「人間失格」という言葉は、オリジナルとは全く別の意味を持って物語全体を貫いている。『HUMANLOST』の印象について過去の作品で言い表すとしたら、『ハーモニー』と『AKIRA』と『攻殻機動隊』...LostofHumanity

  • アニメ『バビロン』がヤバい

    2019年も11月の下旬になり、秋期のアニメも佳境を迎える中、『バビロン』がヤバいことになってる。『バビロン』は現在、TVで第7話まで放送されていて、AmazonPrimeでも放送済みの7話分は自由に見ることができるはずだ。けれども第8話の放送が予定されているのは12/30で、しかもこの第8話が最終話となる。そしてその間は第1~7話が再放送される。通常、民放ではアニメもドラマも1クール単位の放送が基本で、大体1クールだと12~13話、2クールなら24~25話のような話数になる。ドラマの場合、視聴率が3%を切るような、いわゆる“爆死”状態になると話数が削られて10話とか、ひどい時には9話といった実質打ち切りになることもあるが、アニメでは『サザエさん』や『ドラえもん』といった超人気作を除けば元々視聴率など微々たるも...アニメ『バビロン』がヤバい

  • カバラと「生命の木」 19

    「カバラと『生命の木』」の第19回。今回取り上げるのは、第5セフィラであるゲブラー。これは「生命の木」で峻厳の柱に、ケセドと対置する形で置かれる。このゲブラーは「ディン(正義)」、「パッカド(恐怖)」とも呼ばれ、一部の人にとってはカバラにおける「悪」の局面を表す存在として位置づけられる(事実、ゲブラーに配当されている火星は、アストロロジーでは「不吉」という意味も持つ)。ゲブラーの魔法イメージは「戦車で戦場に赴かんとする王」である。ケセドの魔法イメージが「玉座に座った王」、平和な時代における臣民の敬愛される父であるのに対して、ゲブラーのそれは、右腕に人民を守る正義の剣を持ち、我々に畏怖を求める存在である。ゲブラーは異化作用、つまり力の破壊的要素を表す。異化作用とは新陳代謝、つまり生命過程における力の解放が行われる...カバラと「生命の木」19

  • 臨床の現場から 13

    ハードボイルドの巨匠、ロス・マクドナルドは『動く標的』の中で、私立探偵、リュウ・アーチャーに「私の仕事の大半は人間を観察し判断することだ」と語らせている。治療家という仕事もまた同じ。人を観察し、そこから仮説を作り、その仮説を検証するように施術する。そして施術の結果を観察し、そこからまた仮説を作り直す。その観察し、仮説を作り、検証するということの絶え間ない繰り返しが、我々(あるいは私)がやっていることの全てだ。中には一見しただけで(あるいは2,3言葉を交わしただけで)その人の抱えている問題がほとんど全て分かってしまう、というような人もいるようだが、私には到底そんなマネはできないので、大抵は仮説を作っては壊し、作っては壊し、をすることになる。けれども、時には最初に作った仮説がビシッとはまって、それだけでストレートに...臨床の現場から13

  • 膜の向こう側

    お茶の水の明治大学10号館だか14号館だか(あるいはその両方だか)に隣接するスペースに設営された紅テントで、唐十郎(からじゅうろう)率いる劇団、唐組の2019年秋公演『ビニールの城』を見てきた。この『ビニールの城』は1985年、石橋蓮司、緑魔子が主宰する劇団、第七病棟の浅草公演のために唐十郎が書き下ろしたもので、この時の舞台は「80年代小劇場の伝説」とされている。そのことを後になって知った私は、ずっとこの作品を見たいと思っていた。それが今回、(大ケガでもう唐が新作を書けなくなったことで)唐組が進めている80年代唐十郎作品の舞台化の一環として、本家本元である?唐組での初演となったのだ。唐作品について短くまとめるのは至難の業だが、『ビニールの城』とは端的に言えば「関係性についての物語」だ。人と人との関係性、人と物と...膜の向こう側

  • 携帯端末による電磁波の影響 8

    スマホを使っていると筋反射テストの反応が正しく取れなくなってしまうので、相変わらずほとんどの時間、電源を切っている。それではかかってきた電話に出ることができないが、実は私のスマホに電話をかけてくる人はいないので、特に困ることはない。さて、スマホで調べ物などを終えて電源を切った後、電磁波の影響を受けた部分を調べて調整し直すのだが、以前からスマホを使うたび、臓器では必ず腎臓に影響が出ていることに気づいていた。今までは「ああ、またか」くらいにしか思っていなかったのだが、ここに来てふと、「それは自分の体だけの特異な反応だろうか?」という疑問が浮かんで、ちょっと街で調べてみた。やり方は、スマホやケータイを使っている人を見かけたら、キネシオロジーの筋反射テストにイメージ投影を合わせて、そこで腎臓の状態がどうなっているかを見...携帯端末による電磁波の影響8

  • カバラと「生命の木」 18

    「カバラと『生命の木』」の第18回。第17回で第3セフィラ、ビナーまで見てきた。このビナーはケテル、コクマーと共に「至高の三角形」を形成するが、その「至高の三角形」と、それに続くケセド、ゲブラーの間に横たわる「深淵(アビス)」と呼ばれる溝の先のマルクトを除く6つのセフィロトは「ミクロプロソポス(小さな顔)」と呼ばれるものを構成する(ちなみに、これに対する「マクロプロソポス(大きな顔)」とはケテルのこと)。これがアダム・カドモン(原初の人間)であり「王」である。そして物質世界を表すマルクトは「王の花嫁」たる「女王」であり、ここで「父」と「王」と「女王」が揃うことになる。「マクロプロソポス」と「ミクロプロソポス」はそれぞれ潜在的なるものと顕在的なるものを表し、その間の「深淵」は両者を明確に分けるものとして存在する。...カバラと「生命の木」18

  • 問い 2

    米澤穂信(ほのぶ)の『王とサーカス』は、若きジャーナリストの大刀洗(たちあらい)万智が、「ジャーナリストとは?」、「何かを報道するとは?」という問題にぶち当たり、悩み、葛藤しながら、国家を揺るがす大事件の影の、もう1つの殺人事件に立ち向かう本格謎解きミステリである。『さよなら妖精』の続編として2015年に発表され、その年の国内ミステリでベスト1に輝いた。『さよなら妖精』で1991年、異国から来た少女マーヤと出会い、高校の仲間たちと共に彼女の発する素朴な疑問と向き合い、解いてきた大刀洗万智はその後、新聞記者を経てフリー・ジャーナリストになった。その一発目の仕事が「月刊深層」のアジア旅行特集の記事で、取材のためネパールに来ている。だが彼女は、そこで予想もしなかった大きな事件に遭遇することになる。2001年6月1日、...問い2

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