弁護士の本棚
司法試験対策や最近の政治経済に関する本など、自分できちんと読んだものについて、書評の形でお伝えします。
芹川 洋一 「政治をみる眼 24の経験則」 日経プレミアシリーズ
著者は日経の元政治部長。当然ジャーナリストですが(「 ジャーナリズム崩壊 」の上杉 隆氏に言わせると、ジャーナリストではない!ということになるのでしょうが・・・)、著者にはこの本を「ジャーナリズムとアカデミズムの架け橋」にしたいとの思いがあるようです。そのせいか、引用した文献につ...
サブプライム危機の発生メカニズムを描いた本。かなりふざけた表紙だし、題名「資本主義は嫌いですか」、副題「それでもマネーは世界を動かす」とあって、とても軽い本かと思って手に取ったんですが、内容的にはかなり高度です。 筆者は慶応の教授で、「 1997年―世界を変えた金融危機 」とい...
前回紹介した「 要件事実論30講 」に引き続き、要件事実論の本です。著者の岡口さんは現役の裁判官で、実務家や修習生で使用している人も多い「 要件事実マニュアル 」の著者でもあります。 前回紹介した30講が「参考書プラス問題集」あるいは「事例を用いた参考書」であるのに対し、この本...
みんな気になる人の給料。しょっちゅう雑誌で特集されていますが、最近は、単なる人の給料に対する興味から、下流社会論あるいは格差論としての給料論へと、その中心が移ってきているような気がします。 今回の週刊ダイヤモンドの記事も一応は、格差論的な給料論が多少ですが展開されています。教育...
題名から明らかなように、初学者向けの刑事事実認定の本です。 法律を学んだことのある人はご存じだと思いますが、法の適用とは、三段論法になっています。第一に、大前提としての法解釈があります。例えば、「刑法199条における殺人の実行行為とは、人の死の結果を生じさせる現実的危険性のある...
司法修習生や法科大学院生の定番となっている、要件事実の本。 従来の司法試験の合格者にとっては、要件事実論は合格後に司法研修所で学ぶものでした。ですが今では、要件事実論は法科大学院で基礎を学び、また新司法試験の出題範囲にもなっています。 その法科大学院での要件事実論の講義ですが...
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