chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
弁護士の本棚 http://lawyersbookshelf.blogspot.com/

弁護士の本棚

司法試験対策や最近の政治経済に関する本など、自分できちんと読んだものについて、書評の形でお伝えします。

HIRO
フォロー
住所
世田谷区
出身
見沼区
ブログ村参加

2008/09/25

arrow_drop_down
  • 出河 雅彦「ルポ 医療事故」 朝日新書

    朝日新聞編集委員の著者による,医療過誤事件のルポタージュ。大きく報道された事件を中心に,主に患者側に対する取材を通して書かれた書籍で,かなりの力作です。字が大きく内容も薄い新書が多い中,400ページ程度と,新書としてはかなりの厚さがあり,内容的にも十分満足できる本でした。 最初...

  • 郷原 信郎 「思考停止社会」 講談社現代新書

    著者は、東京地検特捜部の検事などを歴任した元検察官の弁護士です。コンプライアンスの第一人者で,テレビや雑誌、新書など、様々な場面で意見を発信しています。この本もおそらくその一環で,行き過ぎた日本の「法令遵守」社会を批判するものです。 この本で取り上げられている「法令遵守による思...

  • 篠田 博之 「ドキュメント 死刑囚」 ちくま新書

    雑誌「創」編集長の著者が書いた、死刑囚についてのレポート。既に死刑に処せられた宮崎勤元死刑囚と宅間守死刑囚との多年にわたるやり取りを元に、日本における死刑囚の実態を報告しています。 筆者は雑誌「創」の取材と通して二人の元死刑囚と関わりを持つようになり(もしかすると逆に、筆者と元...

  • 芹川 洋一 「政治をみる眼 24の経験則」 日経プレミアシリーズ

    著者は日経の元政治部長。当然ジャーナリストですが(「 ジャーナリズム崩壊 」の上杉 隆氏に言わせると、ジャーナリストではない!ということになるのでしょうが・・・)、著者にはこの本を「ジャーナリズムとアカデミズムの架け橋」にしたいとの思いがあるようです。そのせいか、引用した文献につ...

  • 竹森 俊平 「資本主義は嫌いですか」 日本経済新聞出版社

    サブプライム危機の発生メカニズムを描いた本。かなりふざけた表紙だし、題名「資本主義は嫌いですか」、副題「それでもマネーは世界を動かす」とあって、とても軽い本かと思って手に取ったんですが、内容的にはかなり高度です。 筆者は慶応の教授で、「 1997年―世界を変えた金融危機 」とい...

  • 岡口 基一 「要件事実問題集」 商事法務

    前回紹介した「 要件事実論30講 」に引き続き、要件事実論の本です。著者の岡口さんは現役の裁判官で、実務家や修習生で使用している人も多い「 要件事実マニュアル 」の著者でもあります。 前回紹介した30講が「参考書プラス問題集」あるいは「事例を用いた参考書」であるのに対し、この本...

  • 週刊ダイヤモンド 2008年9月13日号 「給料全比較」

    みんな気になる人の給料。しょっちゅう雑誌で特集されていますが、最近は、単なる人の給料に対する興味から、下流社会論あるいは格差論としての給料論へと、その中心が移ってきているような気がします。 今回の週刊ダイヤモンドの記事も一応は、格差論的な給料論が多少ですが展開されています。教育...

  • 石井 一正 「刑事事実認定入門」 判例タイムズ社

    題名から明らかなように、初学者向けの刑事事実認定の本です。 法律を学んだことのある人はご存じだと思いますが、法の適用とは、三段論法になっています。第一に、大前提としての法解釈があります。例えば、「刑法199条における殺人の実行行為とは、人の死の結果を生じさせる現実的危険性のある...

  • 村田 渉、山野目 章夫編 「要件事実論30講」 弘文堂

    司法修習生や法科大学院生の定番となっている、要件事実の本。 従来の司法試験の合格者にとっては、要件事実論は合格後に司法研修所で学ぶものでした。ですが今では、要件事実論は法科大学院で基礎を学び、また新司法試験の出題範囲にもなっています。 その法科大学院での要件事実論の講義ですが...

  • 出口 恭平 「弁護士のためのマーケティングマニュアル」 第一法規

    船井総研の経営コンサルタントである著者が書いた、書名の通りのマーケティングマニュアルです。読者に対して「先生」と語りかける本は非常に珍しいです(笑)。 内容は、それほど奇抜なことをしろと言うことはなく、他の業種でも行われているような地道な努力をこつこつ重ねて行くべし、というよう...

  • 野中 尚人 「自民党政治の終わり」 ちくま新書

    麻生政権が誕生し、小泉元首相が引退を表明しました。そこで、タイムリーな本として、今年の9月10日に発行された「自民党政治の終わり」について書いてみたいと思います。 著者は比較政治学を専門とする学者で、現在は学習院大学の教授をなさっているようです。比較政治が専門ということで、55...

  • 芦部 信喜、高橋 和之 「憲法」 岩波書店

    言わずと知れた憲法学の大家、芦部先生による基本書。芦部先生がお亡くなりになった後も、弟子の高橋教授が内容を更新されているため、最近の判例等についてもきちんと触れられています。 但し、この本はあくまで「エッセンス」を詰め込んだ本であることに留意した方が良いでしょう。大学の憲法の授...

  • 冷泉 彰彦 「民主党のアメリカ 共和党のアメリカ」 日経プレミアシリーズ

    村上龍主宰のメールマガジンJMMで、「From 911, USAレポート」という記事を寄稿している筆者による新書。 メールマガジンでは、非常にバランスのとれたアメリカ論を展開しているので、冷泉さんの記事をいつも楽しみにしています。この本は、アメリカ大統領選に合わせて上梓されたの...

  • 山口 厚 「刑法各論」 有斐閣

    刑法総論にて紹介した山口教授による、刑法各論の書。 刑法総論で見たような理論的な鋭さは、若干影を潜めているように思います。 その分、総論で見られたような、結果の妥当性よりも理論の明快さを重視するような若干の違和感を感じることはありませんでした。また他の学説や判例についても充分す...

  • 上杉 隆 「ジャーナリズム崩壊」 幻冬舎新書

    安倍政権の内幕を描いたノンフィクション「 官邸崩壊 安倍政権迷走の一年 」の著者による、日本の既存メディアに対する批判。 私は安倍政権が嫌いで、出版された直後に「そら見ろ」と思いながら「官邸崩壊」を読んだのですが(笑)、それまでこの著者のことは知りませんでした。「官邸崩壊」は安...

  • 山口 厚 「刑法総論」 有斐閣

    結果無価値論の大家による著作。 鋭い理論によって刑法総論を解き明かしてくれますが、一方で結果の妥当性が犠牲になっているのでは、という批判もあるようです。 私は初学者時代にこの本を薦められ、それ以来、刑法総論はこれ一冊で通しました。最初の半年くらいは読むのに非常に時間がかかりま...

  • 内田 貴 「民法I〜IV」 東京大学出版会

    初学者に人気のある基本書です。 著者の内田先生の教育的配慮により、初学者が自習に用いても、自分で一通り勉強することができます。私は、生まれて初めての民法の授業の担当教授がこの本を教科書として指定したことから、その後もこの本を主として民法を勉強することになりました。 内田先生は...

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、HIROさんをフォローしませんか?

ハンドル名
HIROさん
ブログタイトル
弁護士の本棚
フォロー
弁護士の本棚

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用