◆にってんなか・・・憎々しいふてぶてしい【用例】◎◎君が元気のなかったてん、どがんかあっとか、ち聞いてみたら、もう××さんのとこには納品に行きとうなかよな、ち言うもんじゃてん、どがんしたとか、ち聞いたら、身におぼえのなか苦情ばざーまににってんなか般若の形相でまくしたてられてあっぽしてあっぽして震えのきたち言うとち。困ったもんたい。【一般語訳】◎◎君が元気がなかったものだから、何かあったのか、と聞いてみたら、もう××さんのところには納品に行きたくないですよ、と言うものだから、何があったのか、と聞いたら、身におぼえのない苦情を憎々しい般若の形相でまくしたてられて怖くて怖くて震えがきたと言うんですよ。困ったものだ。(五島弁)にってんなか
◆ひとだ・・・人々は多くの人は世間のみんなは【用例】ひとだ◎◎◎ん蕎麦はうんまかちゆっ、並ぶもんまで見かくっばって、よそといっちょん変わらんち、おっは思うばってんねぇ。【一般語訳】みんなは◎◎◎の蕎麦は美味しいって言って、並ぶ人まで見かけるけれども、よそとちっとも変わらないと、俺は思うけどねぇ。(五島弁)ひとだ・・・
中華そば沖縄そばもそばという俺ナポリタンを赤そばと呼ぶ・・・・・・フライものの付け合わせ扱いのケチャップ味のスパゲッティ。家庭用では、粉末調味料付き3食入り198円くらいのイタリアンの名称でも販売されている「ナポリタン」が大好きである。口のまわりを真っ赤にし、さながら幼児のごとく無心で食べる赤そばが大好きだ。(短歌)中華そば沖縄そばもそばという
(五島弁・番外編・時事とか余話)アメリカん大統領んばたぐれっかけぐら
◆ぐら・・・競争《例》はしっぐら・・・駆けっこ徒競走【用例】アメリカん大統領んばたぐれっ、関税んかけぐらんはじまったよ。どがんな影響のずっもんじゃろ。鉄砲や大砲ば使う戦争だけは始めんでくだはれ。【一般語訳】アメリカの大統領が大暴れして、関税のかけあいが始まりました。どんな影響が出るのだろうか。鉄砲や大砲を使う戦争だけは始めないでください。(五島弁・番外編・時事とか余話)アメリカん大統領んばたぐれっかけぐら
◆がんぎだん・・・石材でつくられた階段【用例】どら、ちっとばっかっことったてんがんぎだんに座った休もうで。【一般語訳】さあ、ちょっとばかり疲れたから、「がんぎだん」に座った休もう。(見出し画像は五島市福江の観音寺と石段・この前が観音馬場)(五島弁)がんぎだん
◆ふっつふっつ・・・好かんにかかる意味を強める接頭辞ふっつふっつ好かん・・・とても嫌いだムシズが走るほど嫌いだ羞恥嫌悪の情を催す許しがたく嫌いだ【用例】人ばエラカシてまで我がん立場ばヨカとけ持っていこだいちゆう卑怯でえずらしかヌヒト根性はふっつふっつ好かん。【一般語訳】人を騙してまで自分の立場を良いところに持っていこうという卑怯で唾棄すべきぬすっと根性の輩はムシズが走るほど嫌いだ。※ふっつふっつ・・・好かんにかかる用例しか記憶にありません。ほかに用例があればコメントください。《見出し画像は福江の石田城外の五島家講武所遺構》(五島弁)ふっつふっつ
(五島弁・番外編・時事とか余話)じこもんどんかったっつけられよっとじゃなかっか?
◆じこもん・・・善意では利口者悪意では上手く立ち回る輩【用例】無償化無償化ち、天下り先や影響力強化や役所翼賛学校ばつくろだいちゆう、じこもんどんかったっつけられよっとじゃなかっか?【一般語訳】無償化無償化って、天下り先や影響力強化や役所翼賛学校をつくろろうという、オリコウサンたちからたきつけられてるんじゃないのか?(見出し画像は五島市福江の埋め立て前の石田城外堀周辺)(五島弁・番外編・時事とか余話)じこもんどんかったっつけられよっとじゃなかっか?
◆おわら・・・「あらあら」「えーっ!」「何だよぉ」◆あらよー・・・「あ~あ・・」「あきれた」「そんなぁー」【用例】おわらおわら!じいちゃん、そら詐欺ぞな!電話ん先で口座番号ば教えれのなんのち銀行ん人はぜったいに言わんごてなっちょっとぞな。あらよー、じいちゃんは人ん良過ぎっよな、えらかされっせっかっ貯めたお金ばしっぱっ盗まるっとこじゃったぞな。【一般語訳】あらあら!おじいさん、それは詐欺ですよ!電話の先で口座番号を教えろなんて銀行の人はぜったいに言わないようになっているのですよ。あきれたなぁ、おじいさんは人が良過ぎますよ。騙されてせっかく貯めたお金を根こそぎ盗まれるところでしたよ。(五島弁)「おわら」と「あらよー」
◆ひがなひーじゅ・・・一日中【用例】今日も明日もひがなひーじゅ雨よ。洗濯もんばどがんすかね。【一般語訳】今日も明日も一日中雨だよ。洗濯物をどうしようかね。(五島弁)ひがなひーじゅ
いずこかに去りゆかれしかアマビエは記念碑のごとくなるもよからん・・・・・・数日前にさるところに行ったところ、居合わせたお婆さんが、「コロナもインフルも打てるだけのワクチンは打ったから、他に打てるのはないのかしら」と言っていた。人前に出ないのが一番ですよ。俺みたいにワクチン代ケチってるのも居るんですからと、言いそうになったが我慢した。長生きしてくださいね。アマビエ様も守りたまふぞ。(写真はコロナ禍下の神社にて撮ったもの)(短歌)記念碑のごとくなるもよからん
◆とばひづっ・・・飛び出る【用例】待て待て!シャンパンば開くっ時はフキンばあてごっかっ栓ば抜かんば中身のとばひづっぞ。【一般語訳】待て待て!シャンパンを開ける時はフキンをあてがいながら栓を抜かないと中身が飛び出すぞ。(見出し画像は友人提供のもので福江島の鬼岳と海)(五島弁)とばひづっ
◆なっびっづら・・・べそべそかきべそをかく泣きべそ面【用例】自業自得じゃろじゃん、すっこちゃせんで逃げ回ってばっかっおれば世間も許さんごてなって、しまいにゃなっびっづらでつらつっぼまんわけにはいかんごてなっとたい。【一般語訳】自業自得だろうね、するべきことをしないで逃げ回ってばっかりでは世間も許さなくなって、結局泣きべそ面で小さくなっていなければならなくなるだろうよ。☆つらつっぼむ・・・恐れ入って委縮する小さくなる(五島弁)なっびっづら
◆よま・・・紐(ひも)※細めのものをいう【用例】本や雑誌類の資源ゴミはよまできびっだけで回収してくるっよ。【一般語訳】本や雑誌類の資源ゴミはひもで縛るだけで回収してくれるよ。☆きびっ・・・縛る(五島弁)よま
◆じゅたじゅたすっ・・・びしょびしょになる【用例】結露のひどして、窓も桟もじゅたじゅたしてしもちょっ。【一般語訳】結露がひどくて、窓も桟もびしょびしょになってしまっている。(五島弁)じゅたじゅたすっ
三日月を眺めたいなと思えども寒いの嫌だ花粉は怖い・・・・・・出無精の言い訳はともかく、雑貨屋さんで日々のお月さまの形がわかる暦を見つけた。旧暦という用済みみたいな不名誉な名称を付けられた太陰暦も載ってて、見るたびに、そこはかとなくゆかしくみやびな心持ちに。(短歌)三日月を眺めたいなと思えども
こんな色の青もあるのか絵のように澄み切った空春まだ遠し・・・・・・昨日は暖かい日となり透明感のある澄んだ青空がさわやかだった。とはいえ、来週半ば過ぎから寒さに逆戻りらしい。しかし明日からしばらく雨が降る。雨は季節の舞台転換。(短歌)澄み切った空春まだ遠し
◆がめんちょろ・・・戦力外だがいっしょに遊ぶ小さな子供(各地にさまざまな呼称があるという。豆・おまめさん・みそっかす・カラゴ・かめちょろなど)【用例】がめんちょろち言う言葉ばたまに思い出すとじゃばってん、標準語的にはなんち言うとかずーっとわからんじゃったっよな。このあいだラジオで江戸文化の研究者さんの話ば聴いたら「おまめさん」ち言うとが東京流のごちゃっよな。子供には子供の知恵で、こまーか子供も遊びにかたして、勝負事の得失の対象にはせんで一緒に遊びよったね。優しか心のあらわれじゃったち思うよな。【一般語訳】「がめんちょろ」という言葉をたまに思い出すのだが、標準語ではなんと言うのだかずっとわからなかった。このあいだラジオで江戸文化の研究者さんの話を聴いたら「おまめさん」というのが東京流らしい。子供には子供の知...(五島弁)がめんちょろ
(五島弁・番外編・時事とか余話)ほんなこっちか? ◇お米について◇
◆ほんなこっちか?・・・本当なんだろうか?【用例➀】海外旅行者ん米ばうんまかうんまかちゆっ腹いっぴゃ食ぶってん足らんごてなったちゆうとはほんなこっちか?【一般語訳】海外旅行者が米をうまいうまいといって腹いっぱい食べるから足りなくなったというのは本当だろうか?【用例②】空いた倉庫ば持っちょっ米や食品と関係なか業者が値上がりば見込んでしのべちょっちゆうとはほんなこっちか?【一般語訳】空いた倉庫を持っている米や食品と関係ない業者が値上がりを見込んで大事に格納しているというのは本当だろうか?【用例③】田んぼは住宅地になってしもたばって、空き家問題も減反政策のツケちゆうとはほんなこっちか?【一般語訳】田んぼは住宅地になってしまっているけど、空き家問題も減反政策のツケというのは本当だろうか?(五島弁・番外編・時事とか余話)ほんなこっちか?◇お米について◇
◆ずんぐろ・・・まっくろ変色して黒くなっていること【用例】スネば打ったところにあおちんでけっずんぐろしてしもちょっ。【一般語訳】スネを打ったところに青あざができてしまって、真っ黒になってる。※あおちもしくはくろち・・・うっ血青あざ(五島弁)ずんぐろ
◆よしとかっぽ・・・ふくろう【用例】久しぶりに夜さっ窓ば開けたらヨシトカッポん鳴きよったよ。【一般語訳】久しぶりに夜窓を開けたらフクロウが鳴いていたよ。(見出し画像は五島市福江の旧武家地の観音寺前の通り・このあたりが武家地であったことはあまり知られていないが石垣の名残りがある)(五島弁)よしとかっぽ
◆おろいかおろよか・・・お粗末安っぽい【用例】あいたー、使い始めたらけっこうおろよか品じゃったよ。もうボサクレになってきよっ。人んゆーこっば真に受けんで自分でちゃんと調べっ買わんばじゃった。【一般語訳】ありゃー、使い始めたらけっこうお粗末な品だったよ。もうオンボロになってきている。人の言うことを真に受けないで自分でちゃんと調べて買わなければいけなかった。(五島弁)おろいかおろよか
◆〇〇〇とこれ・・・〇〇〇だったらよいのにねぇ※古語のましかば・・ましのような反実仮想【用例①】・さっさっ衆議院ば解散して出直せばよかとこれ【用例②】・日本も政府効率化省どんつくって無駄ば省けばよかとこれ【用例③】・文春砲で官僚ん天下りん実態ば暴いてくれたらよかとこれ(五島弁・番外編・時事とか余話)〇〇〇とこれ
◆せっか・・・牡蠣【用例】寒か時期ん楽しみはせっかじゃんねぇ。生でよし、煮てよし、焼いてよし、燻製もうんまか。酒もごはんもほっぽなし進むちゆうもんたい。【一般語訳】寒い時期の楽しみは牡蠣だよねぇ。生でよし、煮てよし、焼いてよし、燻製もうまい。酒もごはんもどんどん 進むというものだよ。 ※見出し画像はパック詰めで流通している本州の養殖牡蠣だが、五島の海岸岩場で採取される天然牡蠣は小粒で、流通量も少ない貴重なものである。昭和40年代の私が子供の頃には漁師の奥さんが一合ます単位で量り売りしていたのを憶えている。(五島弁)せっか
◆うまろしかうまろひか・・・上手だうまい【用例】へー、今時羽根突きとはめんだひかね。おー、なかなかうまろひかじゃん。【一般語訳】へー、今時羽根突きとは珍しいね。おー、なかなかうまいじゃないか。(五島弁)うまろしかうまろひか
◆あせみんくったるっ・・・汗だくになる【用例】急に気温の上がって、引っ越しんカセに行ったらあせみんくったれたよ。【一般語訳】急に気温が上がって、引っ越しの加勢に行ったら汗びっしょりになったよ。(見出し画像は友人提供のもので五島市福江の風景)(五島弁)あせみんくったるっ
ピーナツを「どはっせん」と呼んでいた古い方言ふしぎな響き・・・・・・明治生まれの祖母は落花生を「どはっせん」と呼んでいた。長崎県内には似たような言い方があるようだ。大人になって「唐八寸豆」という豆があるのを知ったが、誤用からの転訛かもしれない。(短歌)古い方言ふしぎな響き
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◆やたくっやたくり・・・過剰なおしゃべり【用例】あん人んやたくりちは聞いちょったばって、話のなんかなんか。逃げ出すとに苦労したよ。 【一般語訳】あの人がおしゃべりだとは聞いていたけれども、話が長い長い。逃げ出すのに苦労したよ。 (五島弁)やたくっやたくり
◆のっぺづらのっぺのっぺ・・・鉄面皮ツラの皮が厚い【用例】あら、見て見れち。あっだけ人に笑わるっこっばしちょってのっぺのっぺしたツラして人になんじゃろ言いよっよ。じゃっーげだ。【一般語訳】ほら、見てみろよ。あれだけ人に笑われることをしておきながら何くわぬツラの皮が厚い態度で人に何か言っているぞ。気色悪いな。(五島弁)のっぺづら
◆どあってんこあってん・・・どうしてもこうしてもなにがなんでも【用例】◎◎は痛風でいたかめにおーちょっとけ、どあってんこあってん、食ぶごちゃっもんは食ぶっとちゆっ、真子や白子ばしゃーしゃ食ぶっとで、再発が心配ち奥さんのくどめっじょったよ。【一般語訳】◎◎は痛風で痛い目をみているのに、どうしてもこうしても、食べたいものは食べると言って、真子や白子をしょっちゅう食べるので、再発が心配だと奥さんがグチってたよ。(五島弁)どあってんこあってん
◆つんび・・・独楽の芯【用例】やすりでツンビばしっかっ研いであっどが独楽ば片っ端かっこっかってくるって!【一般語訳】やすりで独楽の芯をしっかり研いであいつらの独楽を片っ端から打ち割ってやるぞ!☆子供の遊びは大人の世界の予行演習の側面もあったのか、弱肉強食の厳しさとルールには悔しくても従い恨みを残したりしないし、汚いことをする奴は仲間に入れないということもあった。私たちのこどもの頃の投げ独楽では、負けた順に場に出し、後から場に出す物は場に出ている独楽に当ててキズを付けたり割ったりするのが勲章だった。さながら果し合いのようなことをやっていたのだから、今思うと恐ろしい。でも楽しかった。(五島弁)つんび(思い出話の余談付き)
◆ぼっば・・・神社のお祭りの時に現れる獅子【用例】子どもん時はボッバに噛んでもらえば病気ばせんちいう迷信のあって、よう親にボッバんところに連れて行かれよったよ。【一般語訳】子どもの時はボッバに噛んでもらえば病気をしないという迷信があって、よく親にボッバのところに連れて行かれていたよ。☆祭りの時に神輿の巡行に随伴する天狗とボッバを小学生高学年になるとはやし立てて怒った天狗とボッバに追いかけられるスリルを楽しんでいました。天狗に追いつかれると容赦なく杖で叩かれるので必死で逃げました。(見出し画像は五島市福江の石田城近くの五島家家中屋敷遺構)(五島弁)ぼっば
◆ぼうまんふっ・・・のぼせるあわてふためく我を見失う頭が真っ白になる【用例】はよせれ、はよせれ、ちせかされっ、ぼうまんふって出てきたらスマホも財布も忘れっしもちょってオージョコージョしたっち。【一般語訳】早くしろ、早くしろってせかされて、あわてふためいて出てきたらスマホも財布も忘れてしまっていてニッチモサッチモいかなかったよ。(五島弁)ぼうまんふっ
◆かとっぽ・・・ハコフグ(魚名・顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系フグ目フグ亜目ハコフグ科ハコフグ属)【用例】かとっぽん味噌焼は名物でうんまかち評判じゃばって、魚屋さんで売っちょっとは見たこっのなかてんなかなか食べられんね。【一般語訳】ハコフグの味噌焼は名物で美味しいって評判だけれども、魚屋さんで売っているのは見たことがないからなかなか食べられないね。(見出し画像は友人提供のもので五島市の海)(五島弁)かとっぽ
◆ぼっくっ・・・たっぷり多めに必要より多く過剰に強く【用例】ラーメンにニンニクばぼっくっ入れたてん、我ながら臭(くさ)かよ。【一般語訳】ラーメンにニンニクをたっぷり入れたから、我ながら臭いよ。(見出し画像は五島市福江の石田城の舟入遺構)(五島弁)ぼっくっ
吉田拓郎のアルバム「ライブ’73」は私が十歳のころのライブ録音盤だ。誰に録音してもらったのか覚えていないが、十代のころテープを持っていた。いつしかそのテープもどこかへ行ってしまったが、どうしても折に触れ思い出す曲があった。「都万の秋」(岡本おさみ作詞吉田拓郎作曲)である。都万の秋を聴きたくて再発のCDを買った。都万は島根県の隠岐の島の漁村のようだ。歌詞の概要は、風来坊のような旅人が隠岐の島を旅する。そこで漁師の夫婦と出会い、とくに「おかみさん」の生き様に感銘する。歌はこう締めくくられる「海の機嫌をとってきた都万のおかみさんたちひと荒れすりゃひと年も老けてきた明日の朝は去ってしまおうだってぼくは怠け者の渡り鳥だから」海という危険な場所での仕事はまさに命がけの仕事だ。また、個人営業の漁師はいくらか危険でも危険...吉田拓郎の「都万の秋」と志ん生の「大津絵冬の夜」
省略語では「ギョニソ」は好きなほうです。なぜかトキメキます。こどもの頃の弁当や、学校から帰って小腹がすいた時にまるかぶりした記憶が甘美に意識をくすぐるのでしょうか。もちろんギョニソそのものも大好きです。なぜか「ソーセージ」という寛大な分類も大人の味付けと言えましょう。ギョニソ
「可及的速やかに」という政治家発言が「とりあえず何もしない」の言い換えと揶揄されたことがあったが、このところよく耳にするが実感を伴わない表現に「スピード感をもって」とか「スピード感が大事です」といったのがある。急いでやるとかすぐにとりかかっていついつまでに答えを出すと言うのなら意思も覚悟も伝わってくるが、「感」をもってと言われると「可及的速やかに」と言っているのだと思えてくる。スピード・スピード感
孤独死という言葉は最大手放送局が番組名につけたことから拡がり定着したという。視聴率を高めるために知恵者がおどろおどろしい言葉をあみだしたのだろう。好きではない言葉であり、何らかの価値観から蔑視の意識すら感じるこの言葉の反対語はあるのだろうか。思いつかないから即興でつくってみる。・看取られ死・衆人環視死・集合死・人中死・・・孤独死の反対語は・・・
ラジオから「ポイ活を始める人が増えています」という声が聞こえてきて、てっきり「断捨離」のくだけた言い方なのかと思っていたら、意識してポイントを貯める行動とのこと。就職活動から終活が連想され定着して久しいけれど、初めて「終活」の2文字を見たときには部活の後片付けのことかと思ったことだった。部活といえば、これは●●部の活動の略ではなくてクラブ活動の略じゃないかと思うのだが、ブは漢字が定着している。おもしろくも不思議な慣習だが、「月極」みたいなものかと思えども、見るたび聞くたびすっきりしない。「ポイ活」「終活」「ブ活」
自宅から30分ほど歩いたところで見つけた懐かしみ。半世紀近く風雪に耐えてきた看板だろうか。瓶の中央の赤いシールに「一級酒」と表示されているのは平成の初期まであった酒税の区分によるもの。二級酒もあった。焼酎の製法区分の甲類乙類という品質の優劣を誤認させる用語は健在だ。#レトロ#看板#レタリング#嬉野温泉駅#懐かしみ一級酒二級酒甲類乙類などの用語を思い出した古い看板
島原の乱(島原一揆)の籠城戦があった世界遺産指定地域の原城跡を歩いてみた。キリスト教禁教の背景から考えてみると、ポルトガルなどからの植民地化や反乱勢力から国を守ったことがあった史跡であるという国防の遺産であること認識した。また、乱のころはすでに廃城となっていたという城域の広大さに、戦国武将と家臣団の生き残りをかけた命がけの備えの緊張感と真剣さを強く感じた。国防の遺産でもある世界遺産(原城跡・島原の乱)
まもなく紙幣が新札に切り替わる。一万円札の肖像は渋沢栄一だという。邪推と妄想をたくましくするのであるが、この肖像選定は現金を使わせなくするための深謀遠慮の策略ではないかと勘ぐっている。時代が許したとはいえ、妾を複数もち、子供も二十人は居たとされる人物を現代感覚からすれば、ウラヤマしくも、ネタマしくも、イヤラしくもあり、あまりご尊顔を再三再四拝みたくはないだろうと思うのは拙者のみみっちさからだろうか。新札肖像選定の裏舞台(邪推編)
朝日浴び往来見守るお地蔵さん今日一日の無事祈りたもう今日一日の無事祈りたもう(短歌)
生活圏では鯉のぼりと一緒に名前を記したのぼり旗を立てるところも多い。ほぼ毎日あちこち車で移動するのでいくつもののぼりを見かけるのだが、近年記された名前が判じ物化していて、読み方を考えるのにけっこう労力を使ってしまう。宣伝ではないので他人様には読めなくてもいいことではあるが、半世紀後には病棟のベッドの名札がひらがな表示されるようになるのだろうなと思うと看護師の呼びかけが幼児対応仕様になりそうな妄想をしてしまう。五月雑感
田植え前のこの時期に、一面秋の稲田のような景色を初めて見たときには新鮮な驚きに目を瞠ったものだが、いまでもその感覚はなくならない。写真は嬉野市塩田町の麦畑だが、用事があって毎日のように行く場所からさながら定点観察のように眺める芽吹きから緑が広がり黄金色に変わっていくさまには驚きをともなう感動がある。農家の方は、祝日も土日も仕事をされている。また、仲間との協働する姿も見かけることがある。この麦は焼酎やビールになるということだが、この景色や働く方を思い出しながら感謝の乾杯とともに味わいたいと思う。麦秋の佐賀平野
先月(4月はじめ)に佐賀県嬉野市塩田町で撮影しました。近所のかたがボランティアでなさっているのか、かわいい帽子と前掛けをつけていました。花曇りの花見地蔵
昨日、たまに買っていたスコッチを買おうとしたら、価格が前に買った時の1.3倍になっていて買おうか買うまいかとためらっているうちに「舶来品」という古い言葉を思い出した。このところの侵略戦争や円安の影響あってのことでもあろう。「舶来」もふだん使うことがない言葉なので、本当にそんな言葉があったかなと不安になって手もとの漢和辞典(角川新字源)を引いてみたら、和製漢語ということなので、いつかの時代にか誰かが言い出して「箔が付く」高級イメージとして定着したのだろうが、今では死後に近い。舶来品
不祥事と蛮行ヤジはさておき、国民負担増だけは決める国会のありかたに、「タイパ」重視の世代は政治は独裁者に任せて国会議員を大幅に減らしたほうがタイパもコスパもいいじゃんという気運が醸成されそうな気がしています。くわばらくわばら・・・タイパと独裁者
新年度のはじまりで、歓迎会やら懇親会も処々方々で行われていることだろう。宴席といえば「返杯」という風習があって、嬉しいものではなかったが、コロナ禍で駆逐されたのではないかと想像している。また、年長者がとっくりを差し出し、断ろうものなら「俺のサカズキが受けられないのかぁ」と怒り出すこともおうおうにしてあったやに聞いたおぼえがある。日本酒の消費量が減っているというからとっくりの出番も減っているのだろうが、瓶ビールやワインを差し出されたら、内心飲みたくなくても圧力に押されてやむなく受けざるをえない場面もあることだろう。イッキっイッキっイッキっイッキっとはやしたてて飲ませる余興もあったが、今思えば集団での殺人未遂もしくは自殺ほう助ではないかと思っている。自分は大酒呑みみではあるが、自分の調子で呑めない席には出向き...イッキっイッキっイッキっイッキっ
時満ちて纜(ともづな)ほどき漕ぎいだす未知訪ねゆく岸遥かなり~新しい日々の始まりに詠む~未知訪ねゆく岸遥かなり~新しい日々の始まりに詠む~
ひばり鳴きうぐいす歌う田園に時はのどかに春を運べり時はのどかに春を運べり
ちはやぶる神も愛でなむさくらばな令和六年春は来にけり・・・佐賀県武雄神社にて・・・ちはやぶる神も愛でなむさくらばな(短歌)
大寒の厳しき日にも萌えいずる梅の香ほのかに春ささやけり梅の香ほのかに春ささやけり(短歌)
流れ去るエンドロールを見るように時を映した雪降り積もる流れ去るエンドロールを見るように(短歌)