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  • 女の子は男の子に少し怒られたのだった。

    深夜にピックに向かった。店を開け、挨拶をすると奥から20歳くらいの小柄なバイトの女の子が少々お待ちくださいと言われる。奥の方に来るように言われ、奥に行き番号を伝え、「ヒレカツ弁当」と言う。しばらくすると厨房の金髪の長身の男の子が出来たてのヒレカツ弁当を彼女に渡す。すると彼女は「アッチー、アッチー」と言い台にヒレカツ弁当を置いて、再度、「アッチー、アッチー」と繰り返した。男の子が「待ってんだろ!早くし...

  • うどん屋で時を奪うオヤジ

    平日のランチ時にN駅にあるうどんチェーンに行った。店は混雑していた。先に来ていた同業が20歳くらいのバイトの女の子にわめいていた。「なんで、到着してから作り始めるんですか?」「ありえないよ」「ありえない...」「本当にありえない...」同業の人は50代の小柄な眼鏡をかけたオヤジだった。さらに怒りの矛先は社員店員にも向かっていった。同じセリフを復唱して怒りを向けていた。バイトの女の子も社員店員も何も言わず、た...

  • 渋谷のタワーレコード、Oasis「Champagne Supernova」

    僕はあの日、リクルートスーツを着て渋谷に本社がある企業の面接を受けた。面接の後、ぐったりとしたまま渋谷のタワーレコードを訪れた。上層階に行くと、外国人DJがOasisの「Champagne Supernova」をかけていた。壮大ドラマチック幻想的リアム・ギャラガーの歌声が耳に届く。「シャンパン色の超新星」...グルグルとフワフワと僕は吸い込まれていった。...

  • 小室哲哉が宣伝していたシンセサイザーでジョン・ロードになったあの頃

    中学2年の頃、学校帰りによく転校生の家に寄っていた。公文でチビノリダーと一緒だったらしい転校生...彼の部屋には小室哲哉が宣伝していたシンセサイザーが置いていた。僕はきまって、ディープ・パープルの「スモーク・オン・ザ・ウォーター」のフレーズを何度も繰り返し弾いた。彼が居間からドリカムのレーザーディスクを持ってきて僕に見せた。彼の母親がドリカムのファンなのだ。そして、彼が好きなクラスメイトの女の子もドリ...

  • 僕はブルーハーツを知らなかった

    小学生の頃、隣のクラスの奴らと4対1の喧嘩をした。身体が大きかった自分はまるで問題なかった。その後、その喧嘩相手のリーダーの奴と下校時に一緒になった。そいつは嬉しそうに、「兄貴がブルーハーツのコンサートに行ってきた。」と言った。僕は当時、ブルーハーツを知らなかった。パンクやヘヴィメタという言葉を聴いたことはあったけど、違いや意味はまるでわからなかった。僕がブルハーツを知ったのは、たぶん、CMせ「キスし...

  • 5月の雨が多い時期に高野寛の「RING」をなんとなく聴き続けている

    中学2年の頃、クラスメイトのショートカットの女の子が高野寛が好きだった。僕もたまに「ベステンダンク」とか「虹の都へ」とかヒット曲をよく聴いていた。僕がニュー・キッズ・オン・ザ・ブロックのアルバムを持っていると知り、彼女が貸して欲しいと言ったので貸したこともある。教室で彼女を一度泣かしたことがある。中学生の男子がやる度が過ぎたイジリだ。僕は彼女の髪の毛を撫でて「ごめん」って言った。僕は毎年、5月の雨が...

  • 百草園に配達に行くと...

    僕はフーデリを副業でやっている。たまに百草園の方まで配達に行くことがある。高校生の頃、クラスメイトの女の子が百草園に住んでいた。彼女は当時、聖蹟桜ヶ丘のハンバーガーチェーンでアルバイトをしていた。夏休みが始まる少し前に駒沢女子高校の女の子と花火を観に行った。そして、花火を観た後、聖蹟桜ヶ丘の駅前の通りを女の子と歩いていた。そのクラスメイトの女の子がたまたま、バイト終わりに少し年上の大学生のバイクの...

  • ゴーグルを首にかけた若い女性配達員

    交差点で僕は信号待ちしていた。ふと横を見ると中華チェーンの前で20歳くらいの小柄な女の子が一生懸命、フードデリバーリーバッグに詰めていた。首にゴーグルを彼女はかけた。彼女はバッグに料理を詰め終えて、スマホを確認し、首にかけたゴーグルを装着し、原付のエンジンをかけた。信号が青に変わった。僕は配達途中なのだ。料理を待つお客様の元へと僕は走り出した......

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