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霊場巡りの旅ブログ https://kannonbook.com/blog/

人間として成長することを目指し、寺社を訪れた時に感じたことをメインに書いています。

ホームページ「観音霊場巡りの旅」で西国三十三観音霊場に代表される各地の観音霊場を巡った時のことを書いていますが、それ以外にも色々なお寺や神社を訪れていますので、それらのことをブログに書いていきたいと思っています。 また月刊致知を読んで心に響いた言葉も紹介しています。

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2008/01/09

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  • 法衣垂下式釈迦如来、夢見地蔵尊にお会いした宝聚寺

    5月26日から27日まで「上総の里山 仏像ツアー」に参加し、千葉県のお寺をめぐりました。その中で一番印象に残った山武市の宝聚寺のことを書きたいと思います。 お寺に到着し、バスを降り、境内にある収蔵庫の中に入ると、中央に釈迦如来坐像、向かって右側に地蔵菩薩坐像が祀られていました。全員が着座し、ご住職のお話を聞きました。 法衣垂下式釈迦如来坐像 釈迦如来坐像は法衣が台座から長く垂れる「法衣垂下式」と呼ばれる像で、宋の仏画を基に彫刻されたものである。このように宋の影響を強く受けた仏像は、西日本にはあまりなく、鎌倉地方でよく見られる。 → 上記は知っており、鎌倉地方でのみ見られる理由として、京都は既に文化が確立していたが、鎌倉は新しい都市なので、宋の文化を積極的に取り入れたからだ等と言われています。 法衣垂下式像は鎌倉のある神奈川県に一番多く、次に多いのは千葉県で、特に山武市には11体もある。 → このことは知らず、山武市にそれほど多くの法衣垂下式像がある事実に驚きました。 法衣垂下式像は一般に法衣が台座から垂直に下がっているが、本像は法衣が末広がりに広がっており、そのような像は本像ぐらいではないか。何故、そのように造ったか。像は禅定印で瞑想をしているので、裾は広がらないはずだが、神通を発揮すると衣が動くと言われている。法華経の序章で瞑想をしながら神通を発揮している場面があり、これから法華経を説こうとしている姿を表したのではないか。 → とても良い解釈で強く印象に残りました。法華経の解説本は何度か読んだことがあるので、像を拝観しながら序章の場面を思い浮かべました。もちろん、上記の解釈が唯一の解釈ではなく、他にも色々な解釈ができると思います。それが仏像拝観の楽しさであり、様々な解釈を批判せず、その中から一番自分にしっくりくるものを自身の考えとして持つことが大切だと思います。 衣が赤くなっているように感じたので、そのことを伺うと、朱衣金体(しゅえこんたい)という、衣を朱色に彩色した像とのことです。 夢見地蔵尊 お寺では夢見地蔵と呼ばれているが、経典にはそのような仏は存在しない。実際には延命地蔵尊で、像は江戸時代の作である。夢見地蔵は夢に対して3つのご利益がある。

  • 金沢文庫 特別展「浄土宗七祖聖冏と関東浄土教」に行きました

    神奈川県立金沢文庫では、令和元年5月17日から7月15日まで、特別展「浄土宗七祖聖冏と関東浄土教―常福寺の名宝を中心に―」を開催しています。金沢文庫のホームページは定期的にチェックしているので、この展示が行われるのは以前から知っていましたが、開催直後(5月18日)に訪れようと思ったのは、以下に示す茨城新聞の記事を読んだからです。 水戸徳川家の菩提寺である常福寺(那珂市瓜連)は15日、徳川光圀が同寺に寄贈し鎌倉時代最小となる仏像の可能性がある高さ約1・5センチの阿弥陀三尊像と、浅草寺(東京)の柱で作った慶派の仏師「定快」による観音像が見つかったと発表した。いずれも鎌倉時代に作られ、三尊像は当時の制作技術の高さを示しており、調査に当たった神奈川県立金沢文庫(横浜市)は「大変珍しく、歴史的に極めて重要」としている。 三尊像は中央の中尊阿弥陀如来像が約1・5センチ、両脇侍像が約8ミリと極小サイズ。光圀が作らせた厨子(高さ約25センチ)に置かれている。光圀自身が所蔵していたが、同寺に寄贈した経緯がある。光圀自筆の文章も付属する。運慶や快慶の慶派が確立した様式を踏襲し、鎌倉時代中期から後期の作品とみられる。 一方、観音像「聖観音菩薩立像」(同約50センチ)は東日本大震災を受け、那珂市内にある末寺から常福寺に移された。観音像内にあった墨書を解読したところ、1297(永仁5)年に僧侶が快慶の流れをくむ定快に作らせたことが判明。同文庫によると、江戸時代以前の浅草寺の資料は貴重という。浅草寺本堂の柱を転用しており、秘仏の浅草寺本尊を模したとされ、本尊観音の身代わりにしたと推測される。 常福寺は1338(延元3)年の開山。同文庫は今月17日〜7月15日に開く展覧会「浄土宗七祖聖冏(しょうげい)と関東浄土教-常福寺の名宝を中心に」で仏像を初公開する。展示に向けて約1年間、所蔵する文化財など約100点を調査する中で2体の仏像が発見されたといい、同文庫の担当者は「徳川家の菩提寺として由緒正しさを証明するもの。文化財的価値がある」と分析した。 私は特に「浅草寺本堂の柱を転用しており、秘仏の浅草寺本尊を模したとされ、本尊観音の身代わりにしたと推測される」の文章に惹かれました。浅草寺の本尊を模した像は今まで聞いたことがありませんので、是非、直ぐに拝観したいと思ったのでした。

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