人間として成長することを目指し、寺社を訪れた時に感じたことをメインに書いています。
ホームページ「観音霊場巡りの旅」で西国三十三観音霊場に代表される各地の観音霊場を巡った時のことを書いていますが、それ以外にも色々なお寺や神社を訪れていますので、それらのことをブログに書いていきたいと思っています。 また月刊致知を読んで心に響いた言葉も紹介しています。
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2022年3月5日に金沢文庫で開催された講座「春日信仰の仏像」を聴講した感想を書いています。
2022年3月5日に金沢文庫で開催された講座「春日信仰の仏像」を聴講した感想を書いています。
2021年6月、まいまい京都主催の梅林崖長オンラインサロン限定ツアーで清水寺を訪問、今まで気づかなかった沢山のことを学び、その後のオンラインサロンでも清水寺が取り上げられ、「奥の院問題」等の興味深い話があり、清水寺に対する興味が高まりました...
7月10日、神奈川県立金沢文庫を訪れ、月例講座「江戸時代の称名寺と仏像」を聴講しました。コロナ以前は金沢文庫が主催する講座をよく聴講していましたが、コロナ以降はその機会も無くなり、今回の聴講は「いつ以来だろう」と思うぐらい久しぶりでした。
神奈川県立歴史博物館 特別展「相模川流域のみほとけ」に行きました
神奈川県立歴史博物館で2020年10月10日から11月29日まで開催している特別展「相模川流域のみほとけ」を訪れた時の感想を書いています。
神奈川県立歴史博物館 特別展「相模川流域のみほとけ」に行きました
神奈川県立歴史博物館では10月10日から11月29日まで特別展「相模川流域のみほとけ」を開催しています。神奈川県に住むものとしては見逃せない展示であり、終了間際ではありますが、11月26日に訪れることが出来ました。以下、展示を見た感想となります。 相模川流域のみほとけ あいさつの文言の中に おりしも本年は、新型コロナウィルスという未知の感染症に見舞われました。古来、それらは疫病と呼ばれ人々に恐れら
久しぶりのブログ更新となります。新型コロナウイルスのため、寺社めぐりが出来ていませんでしたが、 ・ウィズコロナ時代は自粛ばかりでは良くない ・Go to トラベルキャンペーンが始まった ということで、しっかりウィルス対策をして京都に行くことにしました。 オンライン予約 初日の10月17日は天気予報によると雨なので、博物館に行こうと思い、ネットで色々調べると、龍谷ミュージアムで特集展示「西七条のえん
訪問日:2019年11月16日 神奈川県立金沢文庫では、9月21日から11月17日まで、特別展「聖徳太子信仰 ―鎌倉仏教の基層と尾道浄土寺の名宝―」を開催しています。なかなか訪問する機会に恵まれず、終了1日前になんとか訪れることが出来ました。 金沢文庫ではボランティアによる展示解説が土曜日、日曜日、祝日に午後2時と3時から開催されており、今回もそれに合わせて訪れました。以下、展示解説を聞いて、印象
訪問日:2019年10月21日 三井寺では天皇陛下の御即位を記念して、10月1日から12月8日まで「秘仏結縁」というイベントを開催しており、秘仏の黄不動尊立像と護法善神立像が金堂内陣で特別に公開されています。 黄不動は不動明王象の中でも特に好きな仏像ですので、三井寺に訪れることにしました。 京阪大津市役所前駅で下車し、そこから徒歩で三井寺へ。仁王門の前には秘仏結縁の案内があり、気分が盛り上がります
蓮光寺の次はすぐ近くにある極楽寺を訪れました。堂内に上がると、中央に阿弥陀三尊像、向かって右側に地蔵菩薩立像が祀られており、左側には絵巻が展示してありました。また法話の開始時刻が書いた案内があり、仏像と絵巻を拝観した後、座って、法話が始まるのを待ちました。 時間になると、御住職が前に出られ、法話が始まりました。まずは台風19号の被害から一日も早い復興を願って、全員で南無阿弥陀仏を唱えました。こうい
令和元年の京都浄土宗寺院特別大公開が10月1日から27日まで開催されています。魅力的な公開が多い中、私は戦国時代好き&法話好きということで、長宗我部盛親のお墓があるので数回訪れたことがあるが堂内に入ったことない&法話が予定されている蓮光寺を訪れることにしました。 蓮光寺まで京都駅から歩いて行きました。9時45分頃に到着すると、既に御住職の話が始まっていました。ホームページでは、法話は10時、10時
東京国立博物館では2019年6月18日から9月23日まで、本館11室で特別企画 「奈良大和四寺のみほとけ」を開催しています。四寺とは、岡寺、室生寺、長谷寺、安倍文殊院のことで、それらのお寺から素晴らしい仏像が展示され、特に室生寺の十一面観音立像が楽しみでしたので、6月22日に早速訪問しました。以下、仏像を拝観した感想です。 奈良大和四寺のみほとけ 12. 長谷寺 十一面観音菩薩立像 11室に入って
龍谷ミュージアムでは、2019年4月20日から6月9日まで、企画展「因幡堂 平等寺」が開催されています。本展示も開催を知ってから必ず訪れようと考えていた展示です。龍谷ミュージアムのホームページを確認すると、訪問する6月1日はナイトミュージアムということで、開館時間が19時まで延長され、かつ17時30分より、作品の見どころを解説するギャラリートークがあるとのことで、ギャラリートークの1時間前ぐらいに
仁和寺の観音堂は、仁和寺創建の約40年後、929年頃に造営されたと伝えられ、その後、幾度も火災で焼失し、現在の建物は江戸時代初期の1640年頃に再建されたものです。 2012年から6年にわたって半解体修理が行われ、再建当時の美しいお堂によみがえりました。これを記念して、 ・春季 2019年(令和元年)5月15日から7月15日 ・秋季 2019年(令和元年)9月7日から11月24日 に厳粛な修行の場
京都市東山区にある長楽寺の御本尊である「准胝観音像」は、長楽寺が805年に桓武天皇の勅命により創建されて以来、天皇陛下御即位の時に御開帳される秘仏です。 令和元年はもちろん天皇陛下が即位された年になりますので、5月1日から6月16日まで観音像が御開帳されます。この知らせを知って以来、必ず訪れようと考えており、6月1日に訪問することが出来ました。 長楽寺境内 長楽寺に到着すると、「奉祝 天皇陛下御即位記念 長楽寺 御本尊 准胝観音立像 御開帳」と書かれた白い布が掲げられており、気分が盛り上がります。 受付で天皇陛下御即位記念特別拝観料600円を払い、石段を上って本堂に行くと、結縁綱と角塔婆が目に入り、早速それらに触れ、観音様とご縁を結びました。堂内では御住職が説明をしており、椅子が用意されていたので、途中からですが着座して話を聞きました。 准胝観音は仏母と言われており、全てのものにとって母親的存在である。手は18臂あり、胸の前で合掌している手に結縁綱が繋がっている。 台座には2頭の龍がおり、これは最澄が中国から日本に戻る際、海が荒れ、難破しそうになった時、南無観世音菩薩と唱えると、龍が現れ、無事日本に帰国できたという寺伝に由来している。波のようなものも彫られている。 厨子は徳川秀忠の娘である東福門院和子の寄進で、扉に鳳凰、龍、獅子、象が彫られている。 向かって右側にはお前立ちの観音像、左側には布袋尊像が祀られている。布袋尊は笑っており、布袋尊のような笑顔の人が一人でも家にいれば、幸せになると言われており、京都では、家に小さな布袋尊を祀る習慣がある。 説明が終わった後、近くに寄り、観音像を拝観しました。准胝観音は六観音の中で人間界の衆生を済度するする観音様なので、沢山の像が作られていても良さそうですが、聖観音像や十一面観音像に比べ、その数は圧倒的に少ないです。今までその理由が思いつかなかったのですが、像を拝観していると、桓武天皇の勅命により建立された長楽寺に遠慮して作製されなかったのかなと思いました。 また台座は非常に特徴的で、確かに2頭の龍がおり、波のようなものもありました。厨子の開かれた両扉に鳳凰、龍、獅子、象も刻まれていました。
5月26日から27日まで「上総の里山 仏像ツアー」に参加し、千葉県のお寺をめぐりました。その中で一番印象に残った山武市の宝聚寺のことを書きたいと思います。 お寺に到着し、バスを降り、境内にある収蔵庫の中に入ると、中央に釈迦如来坐像、向かって右側に地蔵菩薩坐像が祀られていました。全員が着座し、ご住職のお話を聞きました。 法衣垂下式釈迦如来坐像 釈迦如来坐像は法衣が台座から長く垂れる「法衣垂下式」と呼ばれる像で、宋の仏画を基に彫刻されたものである。このように宋の影響を強く受けた仏像は、西日本にはあまりなく、鎌倉地方でよく見られる。 → 上記は知っており、鎌倉地方でのみ見られる理由として、京都は既に文化が確立していたが、鎌倉は新しい都市なので、宋の文化を積極的に取り入れたからだ等と言われています。 法衣垂下式像は鎌倉のある神奈川県に一番多く、次に多いのは千葉県で、特に山武市には11体もある。 → このことは知らず、山武市にそれほど多くの法衣垂下式像がある事実に驚きました。 法衣垂下式像は一般に法衣が台座から垂直に下がっているが、本像は法衣が末広がりに広がっており、そのような像は本像ぐらいではないか。何故、そのように造ったか。像は禅定印で瞑想をしているので、裾は広がらないはずだが、神通を発揮すると衣が動くと言われている。法華経の序章で瞑想をしながら神通を発揮している場面があり、これから法華経を説こうとしている姿を表したのではないか。 → とても良い解釈で強く印象に残りました。法華経の解説本は何度か読んだことがあるので、像を拝観しながら序章の場面を思い浮かべました。もちろん、上記の解釈が唯一の解釈ではなく、他にも色々な解釈ができると思います。それが仏像拝観の楽しさであり、様々な解釈を批判せず、その中から一番自分にしっくりくるものを自身の考えとして持つことが大切だと思います。 衣が赤くなっているように感じたので、そのことを伺うと、朱衣金体(しゅえこんたい)という、衣を朱色に彩色した像とのことです。 夢見地蔵尊 お寺では夢見地蔵と呼ばれているが、経典にはそのような仏は存在しない。実際には延命地蔵尊で、像は江戸時代の作である。夢見地蔵は夢に対して3つのご利益がある。
神奈川県立金沢文庫では、令和元年5月17日から7月15日まで、特別展「浄土宗七祖聖冏と関東浄土教―常福寺の名宝を中心に―」を開催しています。金沢文庫のホームページは定期的にチェックしているので、この展示が行われるのは以前から知っていましたが、開催直後(5月18日)に訪れようと思ったのは、以下に示す茨城新聞の記事を読んだからです。 水戸徳川家の菩提寺である常福寺(那珂市瓜連)は15日、徳川光圀が同寺に寄贈し鎌倉時代最小となる仏像の可能性がある高さ約1・5センチの阿弥陀三尊像と、浅草寺(東京)の柱で作った慶派の仏師「定快」による観音像が見つかったと発表した。いずれも鎌倉時代に作られ、三尊像は当時の制作技術の高さを示しており、調査に当たった神奈川県立金沢文庫(横浜市)は「大変珍しく、歴史的に極めて重要」としている。 三尊像は中央の中尊阿弥陀如来像が約1・5センチ、両脇侍像が約8ミリと極小サイズ。光圀が作らせた厨子(高さ約25センチ)に置かれている。光圀自身が所蔵していたが、同寺に寄贈した経緯がある。光圀自筆の文章も付属する。運慶や快慶の慶派が確立した様式を踏襲し、鎌倉時代中期から後期の作品とみられる。 一方、観音像「聖観音菩薩立像」(同約50センチ)は東日本大震災を受け、那珂市内にある末寺から常福寺に移された。観音像内にあった墨書を解読したところ、1297(永仁5)年に僧侶が快慶の流れをくむ定快に作らせたことが判明。同文庫によると、江戸時代以前の浅草寺の資料は貴重という。浅草寺本堂の柱を転用しており、秘仏の浅草寺本尊を模したとされ、本尊観音の身代わりにしたと推測される。 常福寺は1338(延元3)年の開山。同文庫は今月17日〜7月15日に開く展覧会「浄土宗七祖聖冏(しょうげい)と関東浄土教-常福寺の名宝を中心に」で仏像を初公開する。展示に向けて約1年間、所蔵する文化財など約100点を調査する中で2体の仏像が発見されたといい、同文庫の担当者は「徳川家の菩提寺として由緒正しさを証明するもの。文化財的価値がある」と分析した。 私は特に「浅草寺本堂の柱を転用しており、秘仏の浅草寺本尊を模したとされ、本尊観音の身代わりにしたと推測される」の文章に惹かれました。浅草寺の本尊を模した像は今まで聞いたことがありませんので、是非、直ぐに拝観したいと思ったのでした。
特別展「いろいろとりどり」に関連した解説講座「色と仏像」を聴講しました
神奈川県立金沢文庫では3月15日から5月12日まで特別展「いろいろとりどり」を開催しており、その解説講座「色と仏像」が3月21日に開催されるとありましたので、予め申し込みをし、当日、金沢文庫を訪れました。 私が色と仏像というタイトルでイメージする仏像は四天王で、四天王を拝観する時はいつも ・東を守る青龍に対応して、青(緑)色の持国天 ・南を守る朱雀に対応して、赤色の増長天 ・西を守る白虎に対応して、白色の広目天 ・北を守る玄武に対応して、黒(群青)色の多聞天 を意識しています。 講座でも、最も色と密着している仏像は四天王ということで、四天王像を例に話がありました。以下、印象に残ったことを書きます。 色と仏像 ・仏像の色が変化する理由の一つは、顔料が焼ける、つまり、酸化するからである。また、埃(ほこり)も原因で、何十年、何百年積もった埃はなかなか取れない。 ・「仏像に適当はありません」という名言があり、仏像の色には意味がある。如来は三十二相の金色相から金色であるべきである。銀仏もあり、「金と銀」は「陽と陰」を表しており、銀仏は亡くなった人への追善の意味が強い。 ・中国由来の陰陽五行説では、万物は、木、火、土、金、水の5つから成り立っているとされ、色と方角に以下のように対応している。 木=青=東 火=赤=南 土=黄=中央 金=白=西 水=黒=北 ・陰陽五行説の色と方角が四天王と結びつき、四天王には以下のような彩色がされる。 木=青=東→持国天(緑青) 火=赤=南→増長天(赤肉身) 金=白=西→広目天(白肉身) 水=黒=北→多聞天(紺青) ⇒ 色に基づいて全国の四天王像の配置を調査したところ、結構、間違えて配置されていたところが多かったそうです。正しく仏像が配置されれば、仏師(発願者)の思いが正しく伝わってくると思います。 ・陰陽五行説とは別の思想、五大(五輪)というものがある。五輪では万物は、地、水、火、風、空の5つから成り立つとされ、特に密教で取り入れられ、五輪塔が有名である。五輪では以下のように色と結びつけている。 地=黃 水=白 火=赤 風=緑 空=青 ・五行と五輪では、 土(地)=黃 火=赤 は一致するが、 水=黒⇔白 で一致しない。そこで、密教系では五行を以下のように改変し、日本独自の解釈が生まれた。 木=青 火=赤 土=黄 金=白 水=黒→白に改変
埼玉県立歴史と民俗の博物館では、3月16日から5月6日まで、特別展「東国の地獄極楽」が開催されています。「東国の地獄極楽」というタイトルは非常に興味深いものでしたので、この展示を知ってから訪問しようと思っており、また、熊谷市の東善寺が所有する阿弥陀如来立像が快慶作の可能性が高く、その仏像が本展示で公開されるというニュースを読み、ますます興味を持ちました。そこで、学芸員による展示解説のある3月17日に訪れることにしました。以下、展示を見た及び展示解説を聞いた感想です。 "地獄極楽"の誕生 ・「地獄」と「極楽」という考えは元々ありましたが、それぞれ独立したものと考えられていました。しかし、恵心僧都源信の往生要集の後、関連あるものと考えられるようになりました。 → 地獄と極楽は最初から関連あるものとして考え出されたと思っていましたので、印象に残りました。 争乱の東国から-彼岸への旅路 ・熊谷直実改め連生は修行に励み、師の法然に「坂東の阿弥陀仏」とまで言わしめた。 → 熊谷直実が法然の弟子になったのは知っていましたが、「坂東の阿弥陀仏」と呼ばれるまでの存在だったとは知らなかったので、印象に残りました。 ・11)善導大師坐像、12)円光大師坐像 甲斐善光寺所有の善導大師坐像と円光大師坐像が並んで展示してありました。善導大師像は胸の前で合掌し、顔は笑顔でしたので、信者と一緒に楽しく念仏を唱えている姿のように感じました。円光大師、つまり、法然上人像は笑顔ではなく、師の善導大師の隣なので、少し緊張しながら、念仏を唱えているように感じました。 また善導大師坐像には顔を一周するような割れ目があり、その下に阿弥陀如来の顔が隠れているようにも感じました。 ・13)連生法師坐像 連生、つまり、熊谷直実が出家した後の像です。鼻が大きいのが特徴で、像の対面に「来迎図を前に往生を遂げる連生」の拡大された図があったのですが、そこに描かれた連生の顔と像の顔の形が似ており、熊谷直実は実際に像のような顔をしていたのだろうなと思いました。 また像は肘から先が失われており、熊谷直実が平敦盛を討ったことを後悔し、敦盛を討った自らの手を切断したようにも感じました。 ・18)迎接曼荼羅
今上陛下御在位30年記念 泉涌寺舎利殿 韋駄天立像特別公開に行きました
泉涌寺で、「今上陛下御在位30年を記念して、非公開の舎利殿に安置されている韋駄天立像、および韋駄天障壁が特別公開される」というニュースを聞きましたので、3月9日に泉涌寺を訪問しました。泉涌寺のホームページにおける「韋駄天立像特別公開について」はこちら。 舎利殿 大門から泉涌寺に入り、楊貴妃観音堂、仏殿を拝観した後、舎利殿へ。拝観料500円を払い(上の画像の散華をいただきました)、堂内へ。中ではお寺の方が説明をしており、途中からですが、聞きました。 堂内中央に祀られている舎利塔の中にはお釈迦様の歯が祀られているそうです。そして、向かって右に今回特別公開の韋駄天立像、左に月蓋長者立像が祀られていました。 韋駄天は足が速いことで知られていますが、「走り回って食を集めてくる」ということで、特に禅宗で庫裏(寺の台所)に祀られることが多いそうです。ごちそう(御馳走)は、韋駄天の馳走(走り回るの意味)から来ているそうです。月蓋長者は在家でお釈迦様の弟子になった最初の人で、祇園精舎をお釈迦様に寄付した人です。 舎利塔近くの天井には迦陵頻伽が描かれており、壁には十六羅漢が描かれていました。また舎利殿入ってすぐの天井には赤龍が描かれており、こちらは鳴き龍で、手を叩くと上手く鳴いていました。 説明が終了したので、韋駄天像を拝観。優しいお顔をされており、向かって右下を向いていましたので、しゃがんで像を見上げると良い感じでした。次に月蓋長者立像を拝観すると、こちらも向かって右を向いていました。 私はてっきり、本来は楊貴妃観音、韋駄天、月蓋長者の三尊形式なのだと思っていましたが、韋駄天、月蓋長者が両方共そろって向かって右を見ているのはおかしいので、以前金沢文庫で聞いた話を書いたブログの記事(金沢文庫 特別展「唐物 KARA-MONO―中世鎌倉文化を彩る海の恩恵―」に行きました)を後で読むと、観音菩薩、善財童子、月蓋長者の三尊形式とのことです。 次は舎利殿裏堂の韋駄天図の拝観です。350年前に描かれたそうですが、日光に当たっていないので、とてもきれいに残っています。
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