人間は物語に意味を見出したい生き物だから、考察欲が湧く!?!?
本日のエッセイは、久しぶりに朝日新聞「書評」欄より題材を得よう。早速、2023.10.21付朝日新聞「書評」ページより、村雲菜月著「もぬけの考察」に対する小説家・山内マリコ氏による書評「今の社会を映し出す乾いた心性」と題する書評の一部を、以下に要約引用しよう。「考察」は知的好奇心をくすぐる魅力的な行為だ。しかしあまり考察に熱中すると、他者の言葉に耳を貸さなくなり、しばしば独善に陥る。SNSにはあらゆる考察が溢れるが、荒れることはあっても建設的な議論が成立することはまずない。考察はとても個人的で、デリケートなのだ。(当該図書は)都市のあるマンション、408号室を舞台にした連作である。リモートワークをいいことに会社をサボった初音は、ずるずる引きこもるうち、ある日、自分が部屋から出られなくなっていくことに気付く...人間は物語に意味を見出したい生き物だから、考察欲が湧く!?!?
2023/10/31 16:11