霊感少女 さとみ 2 学校七不思議の怪 第四章 女子トイレのすすり泣きの怪 4
夜、さとみはテスト勉強を切り上げて寝ようとする。ふと思いついて、床のカーペットの上に仰向けに転がる。両脚をそろえてゆっくりと上げて行く。腹筋の無いさとみはすぐに顔が真っ赤になり、脚とお腹がぷるぷると震え出した。それでもがんばって脚を上げ続ける。足裏が天井に向く。それからさらに脚を顔の方へと倒して行く。背中もつられて上がる。「むぎぎぎぎ……」と、謎のうめき声を発しながら続ける。夕食時に見たバラエティ番組で芸人がやっていたものだった。その芸人は出来なくて笑いが起こっていた。「こんなのが出来ないんだ」とさとみも笑った。で、実際に試してみたのだった。思いの外、苦しい。それでもさとみは続けた。ついに爪先が頭より先に付いた。「やったぁ!」さとみはその体勢のままで歓喜する。戻そうとするが、すでに力尽きたさとみには脚が戻せない...霊感少女さとみ2学校七不思議の怪第四章女子トイレのすすり泣きの怪4
2022/01/31 09:00