霊感少女 さとみ 2 学校七不思議の怪 37
さとみが霊体を戻すと、目の前に朱音の顔があった。「うわっ!」さとみは驚いて後ろの仰け反る。危うく倒れそうになったのをしのぶが両腕をつかんで支えた。「会長、理科室の椅子は背凭れが無いんですから、気を付けてください」しのぶがさとみの後ろから言う。「わたしが居なかったら、大怪我するところでしたよ」「……ああ、ありがとうね」「で?」朱音は瞳をきらきらさせて、さとみを見る。「また霊とお話したんですね?」「え?そうなんですか!」しのぶが言う。「何をお話ししたんですか?」前と後ろからの圧にさとみは困惑する。「……わたしたちは帰っちゃうから、後を任せたのよ」「どう言う事ですか?」朱音がぐいっと詰め寄って来る。「そこの所、詳しく!」「そうです!」しのぶがさとみをつかむ手に力が入った。「そこの所、詳しく!」「わたしの役に立ちたいっ...霊感少女さとみ2学校七不思議の怪37
2021/11/30 07:30