九州紀行その4:鰹を逃がす
指宿枕崎線はとにかく揺れることで有名だ。そのうえ沿線の所々にジャングル状の茂みがあり車両が揺れると草木が車体にビシバシ当たることがある。営業係数が2023年度1,544つまり100円稼ぐのに1,544円かかる赤字路線で、JR九州としてはあまり金をかけたくない路線なのだろう。将来的には山川~枕崎間は廃線になるかも知れない。線路に並走する道路を車が列車を追い抜いて走っていくのが車窓から見えた。開聞岳は地図を見るとイボのようにそこだけポッコリ海に突き出している珍しい地形だ。しかも列車が走っている位置に関わらずどこからでもあの甘食状の整った形を見せている。日本中の何とか富士の中でも1,2を争う美形だろう。そんな開聞岳を眺めつつ枕崎までは約1時間、途中駅で乗り降りする乗客はほとんどいない。枕崎に到着すると空は明るい...九州紀行その4:鰹を逃がす
2025/02/15 08:47