ヒヨドリ、ムクドリとの攻防⑧
3ヶ月半の奮闘が水泡に帰した。 だが、私はガッカリすることもなく、すぐに立ち直った。 この回復の早さが私の特徴かもしれない。 一度奴らに営巣と産卵を許してしまえば、こちら側は、もう何もできない。 卵が無事羽化し、巣立ってほしい。 私の気持ちは瞬時に入れ替わった。 卵のまま腐ったり、雛のまま死んで腐敗されたらたまらない。 糞も嫌だが、死臭や腐敗臭は、もっと嫌だ。 何事もなく、退去してほしい。 奴らは、私が降参したことを悟ったのか、ピーチクパーチクと賑やかに何かを話しながら、楽しそうにやっている。 「アホが見に来なくなったね。良かった、良かった」とか言っているのだろう。 あぁ見えざる力は、今年は鳥…
2025/06/14 13:23